簿記が営業に役立つ理由は?簿記資格を取るメリットや初心者におすすめの挑戦方法を解説

簿記が営業に役立つ理由は?簿記資格を取るメリットや初心者におすすめの挑戦方法を解説

簿記は営業職に役立つの?

営業職が簿記を勉強して意味ある?

仕事の役に立たない勉強はしたくありませんよね。

せっかく簿記合格に挑戦しても何もメリットを感じられなかったら、勉強時間が無駄になってしまいます。

結論から言うと、営業職の人が簿記の知識を習得すると仕事の質も効率もレベルアップできます。

なぜなら、財務の知識があると、営業として関わる社内外とのやり取りをスムーズに進められるようになるためです。

ここでは、簿記が営業に役立つ理由とともに、簿記合格のメリットや簿記初心者向けおすすめ勉強法を順番にお伝えします。

新卒で入社以来、営業職の経験しかない簿記未経験者の私が日商簿記2・3級に合格したことで得られた経験も合わせて紹介します。

この記事を読み終わる頃には、簿記を通じて営業スキルを向上させるだけでなく、キャリアアップや理想の将来に向けて前進できるようになるでしょう。

なお、結論からお伝えすると、営業活動で簿記が役立つ場面は多いです。

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営業職に簿記は必要ないと言われる2つの理由

営業職に簿記は必要ないと言われる2つの理由

営業職に簿記が必要ないと言われるのは、簿記の知識が無くても営業として活躍できるからです。

営業職は業界により営業の仕方も変わり、求められるスキルも変わります。

そのため、各業界や会社特有の営業スタイルの習得が最優先であり、習得すべきスキルに簿記が含まれるケースは稀です。

まずは、営業現場における簿記の位置づけを改めて振り返ってみましょう。

簿記の資格がなくても営業自体はできるから

営業の仕事は、簿記の知識の有無に関係なく、業務を進められます。

なぜなら、簿記はあくまで営業活動の付加価値を高めるスキルの1つに過ぎないためです。

そもそも、営業の本質は顧客とのやり取りから、商材を採用してもらう道筋をつけて受注し、成果を上げることです。

そのため、営業職の研修内容でも、顧客との会話やプレゼン、提案資料の作成に重きが置かれ、簿記が組み込まれている企業は多くありません。

実際、私の同僚の営業で簿記検定の合格者はほぼいません。

営業は簿記のスキルが無くても問題なく仕事になるため、営業に簿記は必要ないと言われやすいです。

簿記よりも営業成果に直結するスキルが他にあるから

営業成果を高めるために必要な知識やスキルとして、簿記の優先順位は決して高くありません。

商材の知識、所属する業界における関連する資格の取得に重点が置かれるケースが多いためです。

例えば、提案内容に信頼性や権威性を持たせるために、商材に関連する資格取得を推奨している企業は少なくありません。

私はITの法人営業として活動していますが、会社からはITにまつわる資格を取って、知識や理解を深めることを毎年のように求められます。

提案活動で必ず必要な行動や知識のレベルアップが営業力強化に直結すると考えられやすいため、簿記は重要性や優先順位が低くなりやすいです。

それでも簿記が営業活動にも役立つ3つの理由

それでも簿記が営業活動にも役立つ3つの理由

営業職の人が簿記の知識を持つと、今まで以上に効率的に営業活動が進められるようになり、インパクトある提案ができるようになります。

なぜなら、営業活動は顧客と自社の両方の財務状況にも影響するため、財務の知識があると社内外のやり取りが今まで以上に円滑になるためです。

営業では、顧客とのコミュニケーション力や商材に関する知識が強く求められる傾向があり、財務の知識は優先順位が低く見られることが多いです。

であるからこそ、財務の知識も兼ね備えていると、他社の営業と差別も容易になり、社内での交渉も容易になります。

そのため、あなたが営業職ならば、簿記を通じて財務の知識を獲得して、ひと回りレベルアップした営業を目指すことをおすすめします。

経営視点での提案ができるようになる

簿記を学ぶと、顧客の財務諸表に対するインパクトを踏まえた提案ができるようになります。

簿記は財務諸表を作成するための基礎知識であり、記載項目の増減に関するからくりが理解できるためです。

例えば、開示されている財務諸表を数年分確認すると、顧客の動向や財務上の悩み事に仮説が立てられるようになります。

また、商談中も顧客の課題解決に加えて、財務諸表にもたらす影響も訴求できるようになり、高付加価値な提案と評価してもらえることが多いです。

企業への提案は最終的に経営層が採用可否を判断するケースが多く、提案に経営層が重視する財務への切り口が加わると、受注の可能性が高まります。

売るべき商材を見極められるようになる

簿記の知識があると、営業として売るべき、自社の収益を高めやすい商材を的確に選択できるようになります。

利益率が高くても顧客に採用してもらえる商材は、高付加価値な商材として市場競争力が高いケースが多いのが特徴です。

顧客も効率的に課題解決や目指す姿を実現する製品やサービスを望むため、売り手と買い手の双方において高付加価値商材は望ましい商材と言えます。

つまり、高付加価値な商材を見極めて優先的に提案すると、自ずと営業成績も上がりやすくなるに加え、自社の業績向上にも貢献できます。

社内交渉での説得力が増すようになる

営業活動において自社の経営層の了承が必要な場合、財務の切り口も加わった説明ができると説得力が増して、社内を味方にしやすくなります

経営層には、自社の財務状況を改善や向上させる役割があり、役割を果たすことに関連する話であれば、聞く耳を持ってもらいやすくなるためです。

利益が出ない提案が必要な局面が発生すると、企業によっては中長期的に収益を高める道筋等を示して、経営層の許可を取り付ける必要があります。

もし、簿記を通じて正しく損益計算書の構造を理解していれば、論理性のある説明が容易であり、社内説得の難易度も下げられます。

実際、私も同様の状況に陥った経験がありますが、社内説得の難局を乗り越えるために、簿記の知識を活用したケースは何度もありました。

簿記の知識は経営層と会話するための前提知識であるため、簿記を学んでいると、経営層との社内交渉もスムーズにしやすくなります。

営業職が簿記検定に合格する3つのメリット

営業職が簿記検定に合格する3つのメリット

日商簿記の資格検定に合格できる水準まで簿記の知識を習得できると、日々の営業活動以外でもメリットを感じられます。

簿記の知識が活用できたり求められたりするシーンは幅広いからです。

簿記を知らない人だと、簿記を学んで得られるのは経理業務の知識のみと、簿記学習のメリットの一部しか見えていない場合が多いです。

私も簿記の勉強を始めるまでは同じ発想でしたが、簿記を勉強したことで分かる簿記のメリットや可能性の広さに驚かされました。

資格検定に合格できる簿記知識を習得して、あなたが実現したい理想の将来の実現可能性を高めましょう。

社内での異動や職種変更に役立つ

簿記の素養があると、営業部門からの異動や職種変更を希望する場合、要望が通る可能性が高まります。

例えば、簿記は経理部門での日々の業務で利用するため、簿記検定に合格していると未経験でも知識がある人材として見てもらいやすいです。

さらに上位の簿記を学ぶと、経営に直結する財務の観点を網羅的に理解できるため、全社戦略の検討を担う部門でも活かせます。

つまり、簿記検定に合格していると、営業とは違う部門や職種での経験を積むチャンスを広げられます

転職活動で役立つ

日商簿記検定に合格をしていると、転職活動の幅を広げたり、他の人との違いを示しやすくなります。

簿記は仕事に役立つ資格・検定としてトップ3の常連であり認知度も高いため、採用側も合格しているとスキル保有者として認めてもらいやすいです。

私も転職活動の際に、簿記検定合格していることに対して、財務の知識を保有している人材、と直接評価されたことがありました。

参考:2022年版! 就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30

また、上位級に合格していると、営業から経理など前職と異なる職種への転職希望でも受け入れてもらえるケースもあります。

さらに、転職活動先の企業を選択する際、簿記の知識を活用して企業分析すると、倒産のリスクなどの不安点も把握して企業の取捨選択が可能です。

要するに、簿記検定の合格実績があると、高く評価してもらえたり転職の幅を広げたり、自分自身の可能性を広げられます。

副業・起業で役立つ

副業や個人事業主は、一定程度の所得があると事業所得として確定申告が必要ですが、その際に青色申告するならば簿記の知識が非常に役立ちます。

青色申告で55万円の特別所得控除を受けるためには、簿記で学ぶ複式簿記で取引内容を記帳していることが前提の1つに入っているためです。

参考:国税庁「青色申告特別控除」

確かに、会計クラウドサービス等の利用や税理士への相談を通じて、形式上は確定申告できます。

しかし、申告内容が誤っていて悪質と判断されると、無申告加算税や重加算税、延滞税を課せられる恐れがあります。

そのため、事業所得の内容を正確に把握するためにも複式簿記が必要であり、簿記検定合格に合格していれば、ある程度まで自力で対応可能です。

営業職は何級まで取るべき?簿記資格の等級ごとのメリット

営業職は何級まで取るべき?簿記資格の等級ごとのメリット

営業職の人は少なくとも3級合格レベルの知識は持っているのがおすすめで、2級まで合格できると周囲の営業と差別化が容易になります。

簿記で学ぶお金に関わる知識は、業界関係なく活用でき、高度な知識があれば視野の広い提案を進められるようになるためです。

営業活動にはお金の話は必ずついてまわり、理解の幅や深さが増すと上位の役職者とも対等に会話できるようになります。

そのため、営業職として今まで以上に活躍したいと考えるならば、簿記の知識の獲得を強くおすすめします。

簿記3級

どんな業界の営業でも、簿記3級レベルの知識を持っていないと、顧客との会話が嚙み合わずに、商談を逃してしまう恐れがあります。

商談において、お金の話は不可避であり、商談に関わるお金の動きを正しく把握したやり取りができないと、信頼を損なう可能性があるためです。

簿記3級はビジネスパーソンが知っておくべき必須の基本知識とされており、3級を学ぶと企業における基本的なお金の流れが理解できるようになります。

お金に関する基礎用語が分かれば、顧客の意図も理解できコミュニケーションも円滑になって、商談も順調に進められるようになります。

簿記2級

営業が簿記2級合格レベルの知識を持っていると、財務の観点で踏み込んだ提案ができ、他の営業との差別化が図れます。

簿記2級レベルになると、財務諸表の数字の成り立ちや構成をおおよそ把握でき、財務諸表を意識した提案が自然とできるようになるためです。

簿記2級では、企業におけるお金の流れに関する商業簿記に加え、製造業における原価計算の基礎となる工業簿記も学習範囲に含まれます。

顧客の財務状況を考慮した提案は高付加価値と評価されやすいため、営業としては簿記2級合格レベルまでの簿記知識を保有が望ましいです。

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簿記1級

営業職として簿記1級まで合格できていると、社内での職種変更や転職して良い報酬の仕事を得られるチャンスが増えます。

簿記1級では、経営管理・分析を行う非常に高度な財務知識を学ぶため、営業職以外の職種でも活躍できる可能性が高まるためです。

簿記1級は試験合格率が10%程度であり、税理士や公認会計士の登竜門とされており、合格者は専門家の素養がある人と言えます。

そのため、将来的に社内外で幅広くキャリアアップを希望する営業職の人ならば、チャレンジしてみる価値はあります。

簿記初心者におすすめの簿記の挑戦方法

簿記初心者におすすめの簿記の挑戦方法

簿記初心者として簿記に挑戦をするならば、独学しながら日商簿記3級のネット試験合格を目指すのがおすすめです。

なぜなら、コスパ良く、自分のペースで学習しながら、簿記の基礎知識を得られる方法だからです。

日商簿記はビジネスパーソンに人気の高い資格検定であるため、学習教材もテキストだけでなく、動画やアプリなど幅広く展開されています。

活用可能な教材には、無料で利用できる教材も多いため、ベストケースだと出費無しでの検定合格も可能です。

さらに、受験者数の増加を目的に受験しやすくするために、ネット試験が導入されて、受験日も自由に選択できるようになっています。

可能な限りお金をかけず、自分の都合に合わせて勉強を進め、好きなタイミングで受験して、日商簿記3級の合格を目指しましょう。

日商簿記3級から取りかかる

完全初心者から簿記を学ぼうと考えるあなたには、日商簿記3級から始めることをおすすめします。

日商簿記3級は、ビジネスにかかわる人材は習得すべき「必須の基礎知識」として、企業からも評価される資格だからです。

日商簿記は入門編の3級から、税理士試験の受験資格を得られる1級までレベルが分かれています。

もし、学生時代に簿記を学んだ経験や、実務で簿記を利用している経験がないならば、3級から着手すべきです。

例えば、2級から始めようとすると、3級で学ぶ範囲を理解した前提で学習内容が構成されているため、3級レベルの知識がないと歯が立ちません。

イチから簿記を学ぶならば、簿記の基礎知識の習得が最大目標である日商簿記3級から始めましょう。

日商簿記3級のオススメ通信講座5選【メリット・デメリットも解説】

ネット試験をターゲットにする

日商簿記3級の勉強を始めたら3級の試験合格が目下の目標になりますが、受験する試験は従来型の筆記試験でなくネット試験の選択をおすすめします。

ネット試験は、全国各地の複数会場と年間約300日から、希望の場所と時間で受験できる試験だからです。

従来型の筆記試験の場合、年3回、決まった日時でなければ受験できず、結果公表も1ヶ月程度かかります。

しかし、ネット試験は試験準備ができたと思ったら最短3日後には受験でき、その場で合否結果が分かるため、非常に利便性が高いです。

ネット試験をターゲットにする前提で、マイペースで勉強を進めて、しっかり日商簿記3級の知識を身につけましょう。

独学で勉強費用を抑制する

日商簿記3級は予備校や通信教育を利用しなくても、独学で挑戦できる環境が整っています。

日商簿記3級向け教材としては、講義動画や問題集、アプリなどが充実しているためです。

例えば、YouTubeには様々な講義動画が登録されており、何度も無料で閲覧できます。

また、参考書や問題集も千円未満で購入できるため、テキストで勉強したい人でも出費は少なく抑えられます。

実際、私は講義動画でインプットを行い、無料のweb問題集と市販の試験予想問題集でアウトプットを行ったため、通学よりも安価に抑えられました。

多忙で通学や通信教育に対応しにくいあなたには、無料教材をフル活用したコスパの良い簿記勉強をおすすめします。

簿記3級は独学できる?

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この記事では、簿記が営業に役立つ理由とともに、簿記検定に合格するメリットやおすすめの簿記挑戦方法を解説しました。

  • 簿記の知識を持つと、今まで以上に効率的に営業活動が進められ、提案のインパクトも強化
  • 簿記の知識を習得できると、日々の営業活動以外でもメリットを享受可能
  • 独学しながら日商簿記3級のネット試験合格を目指すのがおすすめ

営業職として勤務する人が簿記を学ぶと、営業としてレベルアップできます。

簿記の知識が加わると財務の観点でも物事を捉えられるようになり、提案内容に幅や深みを加えられるからです。

簿記を学ぶと、営業スキルの向上だけでなく、将来の夢の実現に向けて様々な場面で役立てられます。

まさに、様々な面でメリットを実感できるのが簿記の特徴です。

職種に関係なく、自身のスキルアップと夢の実現に欠かせないお金にまつわる基礎知識の習得のためにも、ぜひ簿記を学びましょう。

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