簿記2級の取得は会社で評価される?就活ではどう?資格を取る価値について解説

簿記2級の取得は会社で評価される?資格を取る価値について解説

経理・会計に関する基本となる知識と、会社経営に必要な知識を学習する資格である「日商簿記2級」。

学生から社会人まで、就職・転職のために取得を目指す方も多い人気資格のひとつです。

そんな簿記2級について、以下のような悩みや疑問をお持ちではありませんか?

簿記2級は会社で評価される?

簿記2級の資格を取る意味やメリットは?

転職・就職市場における簿記2級の価値は?

この記事では、簿記2級の社会的な評価や転職市場などにおける価値などを解説します。

Googleで「簿記2級」と検索しようとすると「簿記2級 意味ない」などとサジェストが表示されて焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。

簿記2級を取得するメリットについても解説しているので、これから学習を始めようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

なお、まだ簿記2級に合格していない人は、無料でプロ講師の動画講義やテキスト、問題集をもらえる方法があります。

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簿記2級はすごい?どの程度評価される資格?社内や就活での評価

簿記2級はすごい?どの程度評価される資格?

具体的に、簿記2級を取得するとどのような評価を受けるのでしょうか。

ここでは以下の3項目について解説します。

  • 会社での簿記2級の社内評価
  • 転職時の市場価値は?簿記2級の評価
  • 就活時の簿記2級の評価

結論を先に言えば、簿記2級は経理などの実務上、高い評価を受ける資格のひとつです。

経理の仕事や税理士事務所などの勤務の場合は、ほぼ必須とも言える資格で、持っていれば職業選択の幅が広がります。

取得を迷っている方は、上記を参考に自信をもって学習を始めてOKです。

会社での簿記2級の社内評価

会社での簿記2級での評価としては、資格手当の対象になる企業も多く、比較的高い評価を受ける資格です。

メジャーな資格とはいえ、簿記2級は取得までに300時間前後の勉強が必要と言われており、合格率も20%前後と決して高くはありません。

合格率が1割を切るような難関資格とまではいえませんが、経理や税理士事務所などで働く場合には資格取得が必須となっていることもあり、仕事の幅が広がる資格となっています。

資格手当の金額は一般的に簿記2級は月5,000円程度のところが多いようです。

例として、以下の税理士事務所では月5,000円が支給されます。

中山隆太郎税理士事務所

 ・採用条件は簿記2級以上必須(実務経験不問)

・簿記2級資格所持者は月5,000円

会社での簿記2級の社内評価

引用:リクナビNEXT

転職時の市場価値は?簿記2級の評価

簿記2級を取得していることは、経営に使用する数字を扱えるということなので、転職市場においても有利に働きます。

加えて難易度高めの資格であるため、持っているだけでも他の採用候補者との差別化に繋がるでしょう。

特に、経理・会計の業務に携わる場合は即戦力として期待されるため、有利な条件で転職できる可能性が高まります。

また、経理の転職においては実務経験が重視される傾向にありますが、実務経験不問の企業などもあるため、資格を持っているだけで転職しやすくなるはず。

資格を取得したら、実務経験も積むことで、より好条件で働きやすい環境へステップアップできる可能性があります。

簿記2級の資格を取得しても、使わなければ知識を忘れてしまうので、ぜひ習得した知識を活かせる場所への転職を検討してみてください。

前述の通り、簿記2級の資格手当が出る企業や事務所が多いことからも、社会的評価の高さや即戦力としての有効性が伺えます。

「何か資格を取得してから転職したい」と考えている場合は、簿記2級の資格取得はおすすめです。

就活時の簿記2級の評価

就活時においても、簿記2級を持っていることは有利に働きます。

特に、新卒での就職なら周りの大半は実務経験がありません。

そのため、簿記2級を持っていれば、事務職や経理・財務関連の部署に配属される可能性が高まります。

事務職を目指している方にも簿記2級はおすすめの資格です。

他にも営業職や、経営コンサルタントなど、経営者とやり取りする機会の多い職種を目指す方にもアピールポイントになります。

簿記を大学の授業として行うところもあり、簿記の資格所持者の社会的評価は高いといえるでしょう。

また、学生の場合は通信講座や資格スクールで学割が利用できる場合があります。

たとえば、オンライン講座のスタディングには学割があります。

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受講料から割引を受けられるので、費用を抑えて資格取得をしたい方は、学生うちに取得しておくのもおすすめです。

簿記2級が社会的に評価される理由

簿記2級が社会的に評価される理由

簿記2級が社会的に評価される理由について解説します。

理由は主に以下の4点です。

  • 難易度が比較的高いため
  • 業種を問わず必要な知識であるため
  • 簿記2級をとったら次の難関資格への足がかりにもなるため
  • 私生活でも役に立つ資格であるため

簿記2級の知名度が高く、人気資格なのには当然理由があります。

社会的評価が高いだけでなく、実務上必要な資格は需要が大きいため、評価が高くなるのです。

これから簿記の学習を始める方は、ぜひ簿記2級が評価される理由も知っておくとよいでしょう。

また、簿記2級は簿記3級の知識を前提として学習を進めていきます。

簿記3級は経理・財務における基礎知識なので、全く簿記に触れたことが無い方は簿記3級からの学習がおすすめですが、資格を活かすなら簿記2級の取得まで目指すのがおすすめです。

難易度が比較的高いため

簿記2級が評価される理由としては、難易度が比較的高めであることが挙げられます。

過去4回分の合格率は以下通りです。

受験者数合格者数合格率
164(2023.6.11)8,454名1,788名21.1%
163(2023.2.26)12,033名2,983名24.8%
162(2022.11.20)15,570名3,257名20.9%
161(2022.6.12)13,118名3,524名26.9%
参照:日本商工会議所

回によって多少の誤差はありますが、概ね20%ほどの合格率となっています。

簿記2級の試験は一つの数字の間違いが、他の数値にも影響して大幅な減点に繋がります。

ケアレスミスが命とりとなるため、一問一問確実に解き進めていかなくてはなりません。

一方で試験時間は90分とシビアなので、あまり悠長に問題を解いていられるほど余裕も無いのが難点です。

簿記3級との違い

簿記2級と3級の違いを表にまとめると以下の通りです。

簿記3級簿記2級
試験範囲商業簿記・商業簿記・工業簿記
試験時間60分90分
受験料(税込)2,850円4,720円
合格基準100点中70点以上100点中70点以上
合格率約30~40%約20%
参照:日本商工会議所

分かりやすい違いとしては、2級では3級に出題されなかった「工業簿記」が範囲に含まれています。

また、商業簿記に関しても、3級には無かった以下のような試験範囲が追加されています。

  • 株式・有価証券の処理
  • ソフトウェアの処理
  • リース資産の処理
  • 外貨建て取引の処理

3級は経理・会計・財務などに関する基礎的な知識を学習し、2級では財務諸表などに基づき、企業の経営状態を読み取れるスキルを身に着けます。

3級の合格率は50%ほどなので、比較的取得しやすいレベルの試験です。

他の資格との違い

では、簿記2級と他の資格の難易度の違いを見てみましょう。

人気資格をいくつかピックアップして比較します。

資格受験者数合格者数合格率
簿記2級
2023年6月度
8,454名1,788名21.1%
簿記1級
※2022年11月度
9,828名1,027名10.4%
FP2級(筆記)
※2023年1月度
29,466名16,537名56.12%
宅建
※令和4年度
226,048名38,525名17.0%
行政書士※令和4年度47,850名5,802名12.13%
参照:日本商工会議所
参照:日本FP協会
参照:不動産適正取引推進機構
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター

いずれも社会人や就活生に人気の資格です。

難易度として近いのは宅建で、セットで受けるという方も多い資格となっています。

また、上位資格である簿記1級となるとさらに難易度は跳ね上がり、合格率10%前後の難関資格です。

業種を問わず必要な知識であるため

簿記2級の社会的評価が高い理由の2点目は、業種を問わず必要とされる知識だからです。

簿記2級は、企業の経営状況を読み解く知識を学習します。

経理に関わる部門でなくとも、顧客にサービスや商品を提供する営業職や、経営者と携わるコンサルティング業務など、さまざまなセクションにおいて簿記2級の知識が活用可能です。

企業である以上、簿記2級の知識に無関係ということは考えにくいため、人材としての需要が大きく、社会的な評価にも繋がっています。

ただ、実務の経験が転職先でも戦力に直結するため、実務経験が重視される傾向にあります。

簿記2級をとったら次の難関資格への足がかりにもなるため

簿記2級の知識を足掛かりとして、他の難関資格へのステップアップへと繋がります。

例えば以下のような資格です。

  • 簿記1級
  • 公認会計士
  • 税理士
  • FP
  • 不動産鑑定士
  • 建設業経理士

上位資格の簿記1級はもちろんのこと、お金に関わる資格全般との親和性が高く、簿記2級の知識が活用できます。

公認会計士の試験科目である「財務会計論」や「管理会計論」は簿記2級と出題範囲が重なりますし、税理士の「簿記論」や「財務諸表論」についても同様です。

簿記2級よりも難易度は上がりますが、ベースの知識があるのと無いのとでは学習の効率が違うので、さらなるキャリアアップを目指す方はこうした資格にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

私生活でも役に立つ資格であるため

簿記2級の知識は仕事だけでなく私生活にも活用できます。

例えば、NISAや株式投資など個人での資産運用です。

昨今では老後2000万円問題や、NISA制度の浸透などにより個人で資産運用を行う方も増えています。

簿記2級の知識があれば、チャート分析だけでなく企業の決算書などを見て経営状態を読み取り、自身の運用に活かせるようになります。

また、日常生活におけるコスト管理も効率的に行えるようになるでしょう。

お金の管理が苦手だという方や、家計簿の精度を上げたいという方にも簿記2級の学習はおすすめです。

簿記2級に関するよくある疑問

簿記2級に関するよくある疑問

簿記2級を取ったら食いっぱぐれない?

簿記2級の資格を取得したからといって、今後仕事に一切困らないというほどではありません。

難易度は高めとはいえ、毎年数千人単位での合格者を出している試験です。

仕事の選択肢は広がりますが、取得すれば安泰というほどでは無い点は注意しましょう。

とはいえ、需要が大きい資格なので、持っていれば転職・就職において有利に働きます。

ビジネスシーンのさまざまな場面において役立つため、キャリアアップの足掛かりとして取得を検討するとよいでしょう。

また、学生の方は就職活動で他の就活生と差を付けられる資格なので、学割などを利用して学習を進めるのがおすすめです。

「意味ない」「やめとけ」と言う人もいる理由は?

前提として、簿記2級の資格は、少なくとも取得して無駄になることはありません。

一方で、Google検索のサジェストなどで「意味ない」と表示されたり、TwitterやYahoo知恵袋などで「無駄だからやめとけ」という口コミを見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。

確かに簿記2級は医師や看護師のように、資格所持者でなければできない独占業務がある資格ではありません。

また、経理や財務などに携わらない職種であれば3級までの資格取得でも知識としては十分です。

簿記2級の知識が活用できない業務もあることから、そのように言われることもあります。

しかし、職業選択の幅が広がり、転職活動においても有利にはたらく簿記2級が「取得しても無駄」とは考えにくいでしょう。

学習を開始していいものか迷っている場合は、安心して資格取得を目指してください。

簿記3級に意味なし

経理・財務の職種に転職するなら、簿記2級は必須?

経理・財務の職種に就職を考えたとき、簿記2級の資格は「絶対に必要」とまではいえません。

未経験でも募集しているところもあり、新卒で入った企業で経理部門に配属され、実務経験を積んで他社に転職するといったこともあるためです。

しかし、転職市場において、経理・財務関連の募集では簿記2級の資格所持が必須条件になっている企業もあります。

持っているに越したことは無く、また実際に転職した際には簿記2級の知識は業務上必要になるでしょう。

そのため、簿記2級の資格を取る前から転職・就職活動を始めること自体はOKですが、基本的には資格取得を目指すのがおすすめです。

簿記2級の評価は高い!社会的な認知度も高いおすすめの資格

簿記2級の評価は高い!社会的な認知度も高いおすすめの資格

この記事では、簿記2級の社会的な評価について解説しました。

簿記2級は、合格率20%程度と比較的難易度の高い資格です。

一方で、企業の経営状況を読み解く知識が得られる簿記2級は、資格を持っていると転職市場では有利にはたらきます。

持っていれば一生安泰という資格ではありませんが、仕事の選択肢が広がるうえ、需要や知名度も大きいおすすめの資格です。

効率よく学習を進めて、できるだけ早く簿記2級の資格を取りたい方は、通信講座の利用がよいでしょう。

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