簿記の勉強を継続していると、簿記3級、簿記2級と順調にステップアップしていくと、簿記1級まで取得したいと思う人もいるでしょう。
しかしながら、簿記1級の試験は簿記2級までとは比べものにならないくらい難しい試験です。
簿記2級までは独学でなんとか乗り越えられらたという人も、簿記1級を独学で乗り切るのは相当の困難を伴います。
一度、本屋さんに行って簿記1級のテキストや問題集を見て貰えばすぐにわかると思いますが、恐ろしく分厚いうえに、書かれているテキストの意味も初見では中々理解できません。
そのため、今まで独学で勉強してきた人でも簿記1級の対策だけは、スクールに通ったり、専門の通信講座や有料コンテンツで勉強する人も多いです。
簿記1級の対策講座は様々な種類がありますが、その中でもプロ簿記(プロフェッショナル簿記)のオンデマンドコースが口コミで評判を呼んでいます。
そこで、今回はプロ簿記のオンデマンドコースや、その評判について解説していきます。
なお結論からお伝えすると、プロ簿記の教材の質は高く、特段悪い評判はないサービスです。
ただ、確実に簿記1級に合格したいなら、川口春奈さん出演のテレビCMも放映しているスタディングもオススメです。
年間1,000名以上の簿記合格者を出しており、迷ったらスタディングを選んでおけば、間違いはないといえます。
簿記1級講座の料金も66,600円(分割なら月5,700円)と比較的安いです。
※プロ簿記は118,000円(初学者コース)
まずは一度下記から講座の詳細を確認してみることをオススメします。
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プロ簿記 | クレアール | ||
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最安料金 | ◎ 66,000円 | △ 118,000円 | ○ 92,800円 |
合格実績 | 年間合格1,200件超 | 合格率20%を目標として明記 | 記載なし |
スタイル | ・動画講義 ・Webテキスト ・アプリでの問題練習 ・答案練習 | ・オンデマンド講義 ・答案練習会8回 ・模試 | ・動画講義 ・紙の教材 ・模試 |
目次
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プロ簿記講座とは
まずは、プロ簿記講座がどんな講座なのか、その概要について見ていきましょう。
公式ホームページに掲載されている文言をそのまま引用しました。
ちなみに、オンデマンドコースは、プロフェッショナル簿記の姉妹サイトとなっています。
オンデマンドコース | プロ簿記講座 (pro-boki.com)
- プロ簿記講座は、日商簿記1級専門の講座です。
- 噛み砕いた分かりやすい解説が本質理解を助けます。
- 自宅で受講できるインターネットライブ講義が特徴です。
- 講義は、いつでも何回でもオンデマンドビデオで視聴可能です。
- プロフェッショナル簿記の姉妹サイトです。
ざっくりと違いをお伝えすると、以下のようになっています。
- プロフェッショナル簿記は「インターネットライブ」で視聴する講義
- オンデマンドコースは「録画された講義をオンデマンドビデオ」で視聴する講義
どちらも教材のクオリティに関して違いはほとんどありません。
ライブ感を重視するか、録画された講義で利便性を重視するかによって、どちらのタイプを受講するか検討すれば良いでしょう。
後述しますが、受講料金もプロフェッショナル簿記がパッケージ型の料金、オンデマンドコースが月額のサブスクリプション型の料金となります。
受講料金については、後ほど詳しく解説します。
プロ簿記講座の選べるコースは3つ
プロ簿記講座は大きく3つのコースに分かれており、オンデマンドコースはその中のうちの1つとなります。
- 初学者コース(118,000円)
- 経験者コース(解法マスター:57,600円、答案練習会+模擬試験17,600円)
- オンデマンドコース(月額4,980円)
簡単にそれぞれのコースについて触れたあと、オンデマンドコースについて詳しく見ていきます。
初学者コース
プロ簿記の初心者コースは全110回でカリキュラムが組まれており、約1年かけてすべての講義を受講します。
インプット講義 | テキストによる講義を通して各論点の基本的な会計処理を学びます。 | 商会:ライブ講義+オンデマンド 工原:オンデマンドテキスト動画ダウンロード |
アウトプット講義 | 初級確認テストによるアウトプット演習を通して、各論点の理解を深めます。 | 商会:ライブ講義+オンデマンド 工原:オンデマンド初級確認テスト動画ダウンロード |
解法マスター | 日商簿記1級の合格には理解と同時に、解くためのコツ、下書きの書き方が大切です。ミスなく効率の良い解き方を学びます。 | ライブ講義+オンデマンドオリジナル問題動画DL |
答案練習会 | 本試験レベルの問題演習を通して、時間配分、解答順序、問題の取捨選択などのテクニックを習得します。各回、参加者の平均点、各問題ごとの正答率が判明しますので、弱点克服と強みを伸ばす学習につながります。 | ライブ講義+オンデマンド答練問題 |
直前模擬試験 | 本番さながらの問題演習を通して最終確認と得点力アップを目指します。 | ライブ講義+オンデマンド模擬試験 |
特別講義 | 2022年6月から追加の試験範囲に対応した講義、収益認識基準対策セミナー | オンデマンド講義オリジナルレジュメ |
オプション講義 | 2級復習講義、基礎養成講座、電卓講義、理論対策講義、全経上級対策講義 | オンデマンド講義オリジナルレジュメ |
経験者コース
経験者コースは、さきほど挙げた初心者コースのうち必要な講義のみをピックアップして受講します。
主に、解法マスター、答案練習会、直前模試試験などを選ぶ人が多いようです。
オンデマンドコース
オンデマンドコースは、前期までの全講義をPCやスマホ、タブレット端末等で視聴できるコースです。
講義 | 講座実施回数 |
オンデマンド講義 | インプット講義:商会28回・工原22回、計50回 アウトプット講義:商会14回・工原11回、計25回 解法マスター講義:商会・工原、合計24回 その他答練・模擬試験:各回とも1回あたりおよそ2.5~3時間 |
オンデマンドコースの特徴
プロ簿記には大きく分けて3種類の特徴的な簿記のコースがあることが分かりました。
ここではオンデマンドコースについて、もう少し深く掘り下げてみようと思います。
h3 オンデマンドコースの講師について
どのコースも共通ですが、オンデマンドコースの講師は富久田文昭さんという熱血講師がお一人で担当しています。
ここで、公式ホームページに記載してあるプロフィールを見ておきましょう。
1966年東京都生まれ大手外資系IT企業に勤務後、独立し、店舗経営とシステム会社経営に従事し、現在に至る。会社経営には計数感覚が必要と考え、42歳のときに簿記3級の学習を開始し、1年後、日商簿記1級に合格。以降、会社経営の傍ら簿記会計資格スクールにて全経上級、日商簿記1級の作問、執筆、講師業務を行う。日商簿記1級20年分の過去問題の徹底分析と作問をライフワークとする。また、自らが受験生だったときの経験と、経営者としての視点から、合格に直結するだけでなく、合格後にも役に立つ講義に定評がある。
プロ簿記講座 (pro-boki.com)
簿記1級に特化した簿記講座ということもあり、かなり経験豊富な講師であるということがうかがえますね。
オンデマンドコースの講義について
今現在、配信されている講義は2023年6月の試験に向けて配信されたものです。
- 日商簿記164回向けの解説講義(111本)
- オプション講義(26本)
講義は1回あたり、各回2.5時間〜3時間ほど。
かなりのボリュームがあることが分かります。
プロ簿記講座のメリットとして、簿記1級対策の講義だけでなく、2級復習講座や電卓講座などのオプション講義も充実していること。
もちろん、こちらの講義も月額料金の中に含まれているので、契約していれば自由に視聴できます。
参考:オンデマンドコース | プロ簿記講座 (pro-boki.com)
本講義
本講義の内訳は、以下の通り。
- 論点基礎講義【インプット講義】(商会28回・工原22回、計50回)
- 論点基礎講義【アウトプット講義】(商会14回・工原11回、計25回)
- 解法マスター(商会・工原、計24回)
- 答練(商会4回、工原4回、計8回)
- 模擬試験(1回)
ここで、「あれ?足したら108本で、111本にならないぞ?」と気付いた方もいるかも知れません。
実は、上記の内容に加えて、オリエンテーション、なんでも相談会などからも構成されており、トータル111本分。
まさに、至れり尽くせりの講義内容となっています。
オプション講義
本講義とは別にオプション講義も充実しています。
- 2級復習講義(9回)
- 基礎養成講座(8回)
- 電卓講義(1回)
- 理論対策講義(2回)
- 全経上級対策講義(4回)
- 収益認識基準対策セミナー(2回)
上記内訳を見ても分かる通り、2級の学習や、基礎力の養成についてもしっかりと時間をかけています。
というのも、簿記1級の内容は今まで培ってきた簿記2級までの内容をきちんと理解していないとチンプンカンプンとなってしまうから。
もし、知識や記憶が曖昧な単元がある場合は、オプション講義も活用して簿記1級の勉強に備えましょう。
講義サンプル
ここまで本講義やオプション講義について触れてきましたが、やはりどんな講義がおこなわれているか気になっている人もいるでしょう。
プロ簿記講座のサイト内に講義サンプルがあるので、一度みておくのをおすすめします。
実際に私も拝見しましたが、非常に説明が分かり易く、皆がつまずきやすいポイントについてもしっかりと解説されていました。
ちなみに公開されている動画は「標準原価計算の本質を理解する」というテーマの動画です。
この動画を見て、さっぱり何を言っているか分からないという人は、まずは2級工業簿記の内容を一度おさらいしておきましょう。
オンデマンドコースの使用教材について
教材、レジュメ、問題等はPDFでダウンロード可能ですが、別途冊子版も有料で用意されています。
- 商業簿記・会計学(3冊セット5,940円)
- 工業簿記・原価計算(3冊セット6,534円)
上記冊子は入会手続き完了後、販売サイトにて購入可能との記載がありました。
おそらく一般向けには販売されていないので、入会後に会員限定のページから購入できるのでしょう。
参考:オンデマンドコース | プロ簿記講座 (pro-boki.com)
オンデマンドコースの受講料金
記事の前半でも少し触れましたが、オンデマンドコースは月額4,980円。
- 初学者コース(118,000円)
- 経験者コース(解法マスター:57600円、答案練習会+模擬試験17,600円)
- オンデマンドコース(月額4,980円)
初学者コースは118,000円となっていますので、学習期間が24ヶ月以上になる場合は、オンデマンドコースよりもパッケージ型の初学者コースを選んだ方がお得になります。
簿記1級合格のためには膨大な勉強時間を確保しなければなりません。
どちらのコースが自分にあっているかは、日々のライフスタイルや仕事の忙しさにもよって変わってくるでしょう。
もし、長期の休みを取得できる仕事に就いている人は短期集中で一気に勉強を仕上げることが可能。
効率よく学習すれば、月額料金を少し払うだけでかなりリーズナブルな価格で簿記1級対策がおこなえるでしょう。
参考:コースと価格 | プロ簿記講座 (pro-boki.com)
プロ簿記のオンデマンドコースの評判や口コミ
プロ簿記はあまり広告に力を入れている様子はなく、知る人ぞ知る優良な簿記1級対策の専門講座と言えます。
実際、このサイトをみて「プロ簿記」という簿記1級のための専門対策講座があることを初めて知ったという人も多いでしょう。
比較サイトでは大手のスクールや通信講座はよくみかけますが、プロ簿記に関する記事はほとんど見掛けません。
ですが、X(旧Twitter)界隈では「とても分かりやすい!」と評判も上々。
また、プロ簿記のポリシーとして合格率20%越えることを目標としており、実績があります。
一般的に簿記1級の合格率が10%前後ということを考えると、その2倍はかなりの合格率。
ブログやnoteでの評判
実際にブログやnoteでプロ簿記のことに触れているサイトがありましたので、参考までに掲載しておきます。
プロ簿記の富久田文昭講師は元々ネットスクールで工業簿記と原価計算を担当していました。ネットスクールと同等のクオリティーの授業が受けられます。
工業簿記と原価計算に関しては、間違いなく評判が高いです。商業簿記に関しても不安の声は無かったです。
【2023年比較】簿記1級 通信講座おすすめ~独学は無理?~ | SOI~社会を結ぶ情報サイト
公式やボックス図を暗記させるだけではなく、「どうしてこの処理になるのか」を理解できるまでとことん解説してくれます。
自ら事業を経営していた経験から、実務の具体的な話を混ぜながら生徒の興味を惹きつけてくれます。
現役経理マンがプロフェッショナル簿記(プロ簿記講座)をお勧めする5つの理由。簿記1級合格|新米経理課長の奮闘記
このプロ簿記は日商簿記1級合格に焦点を当てたプログラムで、先生は経験豊富で、授業も様々な工夫がなされており、楽しみながら勉強することができ、独学時代に忘れかけていた、わからないことがわかるようになる楽しさや、新しいことを学ぶ喜びを思い出させてくれました。
また先生やアシスタントの方に直接質問することもできるし、掲示板のようなページがあるので、そこに質問を投稿すると他の受講生の方がヒントや意見を返してくれるので、自分の中のモヤモヤを解消することができ、本番であそこが出たらヤバイという気持ちをできる限りなくして本番に臨むことができました。
【日商簿記1級】5回目の挑戦で合格するまで1|Masajuju1123 (日出ずる国から来たサムライ米国公認会計士) (note.com)
紹介している人は誰もが、好意的な感想を持っている様子。
実際にプロ簿記を受講して合格した人が生の声を発信しているという点で、とても説得力があります。
X(旧Twitter)での評判
X(旧Twitter)での評判についても触れておきましょう。
いくつかプロ簿記に関するコメントを見つけましたので、抜粋します。
どのユーザーからも、かなり評判がいいですね。
コメントを読む限り、プロ簿記は暗記ではなく「理解」することに重点を置いているため、知識が定着しやすいのでしょう。
合格体験記のコメント
最後に、プロ簿記のサイト内で紹介されている合格者のコメントについても触れておきましょう。
本講義だけでなく、受講生同士の質問掲示板や確認テスト、直前模試についても評判がいいですね。
講義内容や教材が素晴らしいのは言うまでもありませんが、特筆したいのは質問掲示板と直前模試です。質問掲示板は、過去にあった質問内容を検索することができるので、大抵の疑問はすぐ解決できてしまいます。
さらに質問をすれば遅くとも1日で返答があるため、解決までのスピードが他社と比較すると段違いです。これは本当に大きいと思います。
第162回日商簿記1級合格体験記【丸山弘さん】 | プロフェッショナル簿記
簿記を通じて暗記中心の勉強方法から根本を理解する勉強方法にシフトできたと感じています。私は40代ですが、この年齢でも長年染みついた意識を変えることは全然可能です。
私は他校からの移籍組ですが、はじめからプロ簿記で学べばよかったと思っています(これこそが私のプロ簿記の感想です)。
第162回日商簿記1級合格体験記【Ruiさん】 | プロフェッショナル簿記
富久田先生もおっしゃっていますが、やはり基礎の理解が大事です。隅っこの論点ばかりを勉強してはいけないなと改めて感じました。
極端かもしれませんが確認テスト、上級テストを完璧にすればそれだけで合格できるのではないかと私は感じました。
第162回日商簿記1級合格体験記【nextoh1124さん】 | プロフェッショナル簿記
プロ簿記のオンデマンドコースで受講すれば、簿記1級対策は万全!
簿記1級を目指すとなると、独学では対応できない単元も多くなってきます。
一度、しっかりと内容を理解してから問題を解いていかないと知識も定着しづらいでしょう。
名の知れている大手のスクールや通信講座の授業も良いですが、自分のペースで学習を進めていくのが得意という人にとって、プロ簿記のオンデマンドコースは最適。
教材の質や口コミも上々ですし、受講料もリーズナブルで合格実績もあります。
また、ただ合格するためだけの暗記学習ではなく、理解学習に重点を置いているのも好感が持てますね。
簿記1級の合格率は平均10%前後で、資格試験の中では超難関試験に分類され、学習時間も膨大。
せっかく時間とお金を費やして資格取得を目指すなら、優良のコンテンツに投資したいところです。
もし、この記事を読んで「プロ簿記のオンデマンドコースって自分に合っているかも?」と感じたのであれば、他の講座とも比較して自分の納得のいく簿記1級対策講座を選ぶようにしましょう。
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