日商簿記3級の勉強方法を実体験からご紹介!効率的に学習しよう

日商簿記3級は特別な勉強をしなくても、確実に合格できます!

なぜなら、日商簿記3級は簿記の基礎知識の習得度を確認する試験だからです。

40歳を前にして経理経験も勉強経験もなかった簿記完全素人の私でも、独学で日商簿記3級に合格できました。

日商簿記3級は、スキルアップやキャリアアップを目指す社会人の中で、人気の高い資格です。

しかし、働きながら勉強をすることになるため、いざ挑戦と決意をしても勉強方法が分からず立ち往生している方も多いのでは無いでしょうか。

そこで、簿記素人の私の経験を元に、忙しい社会人のあなたでも効率的に合格できる勉強方法をご紹介します。

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日商簿記3級は独学で合格できる?

日商簿記3級は独学で合格できる?

日商簿記3級を独学で勉強をはじめたものの、本当に合格できるか不安になっていませんか。

簿記素人が独学で挑戦しても合格できますから安心してください。

理由は、日商簿記3級の試験が特殊な技術や特定の人しか知らないニッチな知識を問う試験ではないからです。

私は日商簿記3級の勉強をするまで、経理等の業務にも携わったことがなく、人生で一度も簿記の勉強をしたことがありませんでした。

そんな簿記素人の私、誰でも受講できるオンライン講座と市販のネット試験模擬試験問題集を使った勉強のみ。

勉強時間も1日1時間程度で、1日2時間以上の長時間勉強もありませんでした。

つまり、特別な勉強は一切なくても合格できるのが日商簿記3級試験です。

ただし、どんな勉強でも合格できる訳ではありません。

試験に合格できるレベルになるためにはコツがあります。

そのコツをしっかり抑えて、効率よく独学での合格を目指しましょう。

日商簿記3級を効率的に合格する3つのコツ

日商簿記3級を効率的に合格する3つのコツ

効率的に勉強を進めるために、必ずおさえておきたい勉強のコツは3つ。

  • 記憶する
  • 理解する
  • 定着させる

この3つが勉強のコツである理由は、日商簿記3級の試験は単純な丸暗記ができないほど範囲が広く、問題を解釈した上で解答を導き出せる理解度を確認する試験だからです。

市販のテキストを短期間で丸暗記できる方も少なからずいると思いますが、多くの方はそうではないですよね。

そのため、外せない3つの勉強のコツを実践して、なるべく手戻りなく最短距離で合格にたどり着けるようにしましょう。

記憶する

学習定着率の高い、つまり記憶しやすい勉強方法を選択することが、勉強内容を効率的に記憶するのに不可欠です。

記憶の効率性は、勉強時間の長さに大きく影響するからです。

学生時代の勉強を思い返すと、興味なく勉強する科目よりも興味を持って自ら勉強する科目の方が、試験範囲を記憶することが捗った思い出ありませんか。

この感覚は、勉強方法と学習定着率を整理した「ラーニングピラミッド」でモデル化されています。

「ラーニングピラミッド」では、勉強内容が受け身のものから自ら率先して行うものになると、学習定着率が高まるというモデルです。

この「ラーニングピラミッド」を踏まえると、学習定着率の高い勉強方法を最初から選択することが、勉強内容の効率的な記憶に繋がります。



勉強はまず情報をインプットすることから始まります。

そのため、「ラーニングピラミッド」の中の上から3つまでのインプット行動の中で最も定着率が高い「視聴覚する」勉強方法を選択することが、日商簿記3級の勉強を効率的に進めるコツのひとつです。

理解する

初めて勉強することをいち早く納得、つまり理解できるようにする効率的な行動は「質問する」ことです。

勉強初心者が質問を考えることは、上級者に比べて学習内容の理解に効果的であることが証明されているからです。

参考:質問作りが説明文の理解に及ぼす効果

日商簿記3級の勉強が人生初めての簿記の勉強という方も多いですよね。

私もその一人でした。

初めて見る用語や考え方に四苦八苦し、勉強当初は同じ単元を何度も繰り返し勉強しても理解が出来ずに困ることも多々ありました。

そこで、恥ずかしいという思いを我慢して、専門家に質問をするようにしたところ、霧が晴れるように日商簿記3級の内容がわかるようになりました。

確かに、分からないことを自力で解決できると自分に自信がつきます。

一方で、解決までに時間が長期化することがあり、決して効率的な勉強とは言えません。

そのため、勉強の中に質問を取り入れることが、勉強内容を正しく理解し、理解に要する時間を早めるための2つ目のコツです。

定着させる

勉強した内容を忘れにくくする方法を実践することが、勉強時間の効率化に繋がります。

人間の脳は、はじめて勉強する内容が最初から長期記憶として止まらず、短期記憶として時間と共に忘れるようになっているからです。

下図の忘却曲線は誰もが一度は目にしたことほど有名な人間の忘れやすさを示すグラフですね。

この現象は人間の記憶の特徴そのものです。

そのため、一度勉強したことを忘れないように対策を打つ必要があります。

効果的な対策は、下記2点です。

  • 「問題を解く」こと
  • 「反復する」こと

「問題を解く」すなわちアウトプット作業は、テキストを読むといったインプット作業と比較して、3倍の記憶効果があります。(参考:The Critical Importance of Retrieval for Learning

さらに、復習を短期間に複数回繰り返すことも、記憶の長期化に効果的です。(参考:Curve of Forgetting

私が日商簿記3級を勉強し始めた頃、何度も同じ単元の勉強し直しをしましたが、アウトプット=問題を解くことをしていませんでした。

しかし、問題を解くようになると復習する範囲も徐々に少なくなり、勉強の進捗度が格段に向上したことを印象深く覚えています。

貴重な時間を使って勉強したことを忘れないようにするために、インプットと同時並行でアウトプットを反復して行うことが重要です。

「反復」して「問題を解く」ことが、勉強時間の効率化にするための3つ目のコツです。

日商簿記3級のテキスト選び

日商簿記3級のテキスト選び

日商簿記3級に合格するためには、試験範囲をしっかり理解して記憶することと合わせて、試験問題の傾向に慣れることが必要です。

2021年以降、日商簿記3級の試験問題は試験時間60分以内に試験範囲全体の理解度を測定するよう作成されているためです。

残念ながら、試験では参考書によくある単元ごとの復習問題のようには出題されず、試験範囲がミックスされた内容になります。

日商簿記3級も例に漏れず出題される問題は試験範囲の内容がミックスされており、かつ、決められた出題形式で構成されています。

そのため、日商簿記3級の試験範囲を理解するだけでなく、試験問題の形式にも順応するよう準備が必要です。

そこで、ここからはそれぞれの目的に合わせたテキストの選び方についてご紹介します。

3つコツからテキストを選択

勉強内容を効率的にインプットするためには、4つの要素が揃っているテキストを選択することが重要です。

  • 視聴覚する
  • 質問する
  • 問題を解く
  • 反復する

インプットの主目的は、日商簿記3級の範囲を理解し、記憶を定着させることだからです。

そこで、現在日商簿記3級の主たるテキストがこの4要素を満たしているかを表でまとめました。(注:下記表は一般論として比較評価したもの)

その結果、オンライン講座が4要素を全て満たせる教材だとわかります。

実際、私も独学で勉強をしましたが、その際に利用したテキストはオンライン講座のテキストでした。

最近は、プロの講師とやりとりが可能な安価なオンライン講座も増えてきていますので、日商簿記3級の勉強テキストとしてオンライン講座テキストの選択肢が広がっているように感じますね。

必要な要素通学テキストオンライン講座テキストYouTube等動画参考書
視聴覚する
ライブ授業

音と動画で学習

音と絵で学習

読むのみ
質問する
質問可能

質問機能あり

一部で質問可能
X
原則質問不可
問題を解く
配布テキストに各種設問が準備

単元の合間で設問あり

一部で設問あり

設問豊富
反復する
自由に再受講ができないケースあり

自由に復習可能

自由に復習可能

自由に復習可能

ご参考までに私が受講したオンライン講座はこちら。

Udemy:スキマ時間でビジュアル簿記3級

インプットテキストの選択は、日商簿記3級の勉強におけるスタートダッシュの成功可否に大きく影響します。

限られた時間で効率よく勉強をするためには、4要素を揃えたオンライン講座のテキストがおすすめです!

試験対策を踏まえたテキストを選択

合格への近道は、受験する試験の形式に合わせた試験対策問題を繰り返し解くことです。

なぜならば、日商簿記3級は2つの試験形式があり、形式によって回答方法が異なるからです。

日商簿記3級の試験は、紙で問題を回答する統一試験と、パソコンで問題回答するネット試験の2種類があります。

試験の違いはご覧の通りです。

≪統一試験とネット試験の違い≫

統一試験
(ペーパー試験)
ネット試験
テスト会場指定のテスト会場全国140箇所のテストセンター
テスト日程2月、6月、11月の指定日時ほぼ毎日
回答方法紙面に入力パソコンで入力
合否判定試験後約3週間~2ヵ月後即日(受験直後)
受験料
(税込)
2,850円2,850円+事務手数料550円
注:インターネット方式の場合
回答方法回答用紙に記載パソコンに入力

ネット試験はテスト会場も多くテスト日程も自分の都合に合わせて自由に選択可能であるため、私はネット試験を利用しました。

忙しい日々の中で日商簿記3級合格を目指している方々もネット試験を選択するケースが多いと推測します。

そうなると、ネット試験の特性を考慮した準備が必要になりますね。

日商簿記3級の試験対策に必要な要素とネット試験対策特有の要素を整理するとご覧の通り。

試験対策試験対策テキストに必要な要素理由
日商簿記3級試験共通最新の試験範囲に準拠適時試験範囲見直しがなされ、問題内容が変わるから
同上試験範囲全体を網羅&ミックス3級範囲全体を網羅的理解が試されるから
同上質問できる模擬試験でわからない箇所が穴にならぬよ、潰しておく必要があるから
ネット試験特有パソコン入力回答キーボードを使って回答入力する動作で思わぬ入力ミスや。入力に手間取ることがあるから

この必要な要素を踏まえて、私たちが利用可能な試験対策テキストをを比較検討してみると、模擬試験問題付き

オンライン講座のテキストがおすすめです。

必要な要素参考書内の設問過去試験問題集試験予想問題集模擬試験問題付きオンライン講座
最新の試験範囲に準拠
最新の参考書だと準拠
X
ネット試験内容は未公表

最新の問題集だと準拠

試験範囲変更に合わせて適宜準拠
試験範囲全体を
網羅&ミックス

試験形式問題が含まれていないことあり
X
ネット試験内容は未公表

本番同様のミックス

本番同様のミックス
質問出来るX
原則質問不可
X
ネット試験内容は未公表
X
原則質問不可

質問可能
本番と同様のパソコン入力回答X
ペーパー試験形式
X
ネット試験内容は未公表

パソコン入力する形式あり

パソコン入力する形式あり

参考までに私が利用した問題演習はこちら。

Udemy:予備校講師直伝の日商簿記3級 模擬試験実戦答練 icon

スッキリうかる 日商簿記3級 本試験予想問題集

Udemyの講座がペーパー試験形式であったことと、より多くの出題形式に慣れることを目的に、オンライン講座と予想問題集を組み合わせて準備をしました。

試験で合格点を狙うためには、試験の出題形式に慣れて、回答方法に順応しておくことが不可欠です。

そのため、受験するテスト形式の出題形式と回答方法をを何回も練習出来るテキストで準備をすることが重要です。

さらに、分からないことを質問できれば鬼に金棒!

テスト準備も効率的に進められるオンライン講座のテキストがおすすめですよ。

日商簿記3級の具体的な勉強方法

日商簿記3級の具体的な勉強方法

効率的に勉強を進めたいならば、試験で問われやすい範囲を優先的に理解し、記憶し、定着させることが重要です。

なぜならば、日商簿記3級は70点以上で合格であり、満点を取る必要が無いためです。

過去に一度でも出題されたことがある箇所は是非理解して満点を取れる実力をつけたい誘惑にかられますが、それは非効率な勉強の入り口です。

私もヌケモレがあることが不安なタイプなので、細かいことまで気になってしまいます。

しかし、実際のテストでは、運もあってかレアな問題は全く出題されず、王道の出題範囲の問題を確実に解いたことで合格できました。

先ほどご紹介したインプットテキストは、いずれも試験で問われやすい範囲を重点的に勉強できるようになっています。

そのため、その範囲に集中して短期間で吸収する勉強の実践可否が効率的な勉強の成功の鍵を握っています。

勉強の進め方

5つの行動を順番に進め、それを繰り返すことで、勉強の進捗度が飛躍的に上がります。

⦅記憶と理解と定着の両立勉強サイクル⦆

勉強の進め方

このサイクルが効果的な理由は、勉強に求められる「記憶」と「理解」と「定着」を最大化する組み合わせになっているからです。

上図のサイクルは、目新しいものではなく、小さい頃から親や学校から言われてきたことでは無いでしょうか。

魔法のような方法をご紹介できず心苦しいですが、それぞれの丸の中の行動はこれまでにご紹介した通り科学的にも効果が高いことが証明されています。

私の経験からは、日商簿記3級の試験範囲の単元単位で、以下のような順番で進めると学習効果が高まると実感しています。

宜しければ、是非試してみてくださいね。

  1. ある単元のオンライン講義を受ける
  2. その単元の問題演習をする
  3. 間違ったところ見直す
  4. それでも分からないところを質問する
  5. 次の単元に進んで、1〜4のサイクルが終わったら、前の単元の問題演習をする

これまでもご紹介してきた通り、「記憶」と「理解」と「定着」の3つの両立が、日商簿記3級合格に向けた効率的な勉強方法です。

このサイクルを着実に進められるか否かが、成功への鍵。

そして、その鍵は勉強時間と頻度にあるため、次に目指したい勉強時間と頻度についてご紹介します。

勉強時間と頻度

勉強時間の合計が同じならば、一回あたりが短時間でも、頻度が高いケースの方が学習内容の定着に効果があります。

理由は、勉強頻度が高ければ、簿記に触れる回数が増え記憶しなおしにかかる時間が短時間で済むからです。

ここで前述の忘却曲線の再登場。

縦軸の節約率は最初に記憶した後、改めて記憶し直す際に必要な時間の短縮度合いを示したものです。

端的に言うと、短時間でも毎日簿記に触れていれば、忘れにくくなると言うことです。

私が日商簿記3級に挑戦していた当時は1日にできれば1時間、長くても2時間未満しか勉強をしていませんでした。

その代わり、毎日簿記に触れるようにしていました。

当時は忘却曲線を気にしておらず、現実的に確保できる時間がそれしかなかったことが背景にありましたが、結果的には理に叶っていたようです。

社会人として仕事をしながら、長時間の勉強時間を確保するのは難しいのではないでしょうか。

そのため、一回あたりの勉強時間は短くても頻度高く、例えば毎日少しずつでも勉強することをお勧めします。

それが、結果的に勉強内容が長期記憶として定着することに繋がり、手戻りの少ない勉強になります。

まとめ:勉強を効率的に進めることに特別な勉強は必要ありません

今回ご紹介した、記憶、理解、定着の3要素を着実に進める行動は、どれもありきたりと思いますよね。

誰でも実践可能な単純な行動を組み合わせて継続することこそ、日商簿記3級の効率的な勉強方法です。

今日から一歩ずつ、合格に向かって着実に進んで行きましょう、応援しています!

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