USCPAは簿記と違う?学習内容や合格難易度、キャリアへの活かし方の違いを解説

USCPAは簿記と違う?学習内容や合格難易度、キャリアへの活かし方の違いを解説

USCPAと簿記は何が違うの?

USCPAと簿記はどっちが難しいの?

USCPAと簿記でどちらがキャリアに活かせるの?

せっかく資格試験に挑戦するなら、自分に合った資格にチャレンジしたいです。

首尾よく合格できても、自分の進みたいキャリアを支える資格でなかったら、費やした時間やお金が無駄になりかねません。

結論から言うと、USCPAと簿記は同じ財務会計領域の資格試験ですが、習得できるスキルや合格後のキャリアへの活かし方が異なります。

なぜなら、USCPAと簿記は学習範囲の広さや内容、前提が違っているためです。

そこで今回は、USCPAと簿記の学習範囲の違いとともに、合格難易度や合格後にキャリアに活かしやすい人の違いについて、順番にお伝えします。

この記事を読み終わる頃には、あなたがこれから挑戦すべき資格が明確になります。

なお、USCPAは2024年1月から試験形式が大幅に変更されています。

古い試験形式用の教材を使ってしまうと、数十万円分のお金と、多大な時間が無駄になってしまいます。

必ず、新しい試験形式に合わせて勉強をはじめましょう。

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USCPA予備校の比較表

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USCPAと簿記の学習内容の違い

USCPAと簿記の学習内容の違い

USCPAと簿記の学習範囲を比較すると、USCPAの範囲が非常に広く、簿記で学ぶ領域はUSCPAの学習範囲の一部です。

そもそも、それぞれの資格試験が目指しているゴールが異なっており、それゆえに習得が必要な知識やスキル範囲もまた異なります。

よって、USCPAと簿記の違いを知るには、学習範囲の違いを知るのが近道と言えます。

USCPAと簿記の両方に興味を持っているならば、学習範囲の違いから確認していきましょう。

USCPAの学習内容

USCPAの学習範囲は、会計だけでなくビジネスにまつわる幅広い領域です。

USCPAは米国公認会計士の資格試験であり、公認会計士に求められる広範囲の知識習得が求められるためです。

具体的には、USCPAの学習領域は4つの科目で構成されています。(2023年時点の情報)

科目名内容
FAR
(Financial Accounting and Reporting)
財務会計における領域に関する4分野
(企業や州政府・地方政府の財務報告や財務諸表に関する知識など)
BEC
(Business Environment and Concepts)
ビジネス環境における領域に関する5分野
(コーポレートガバナンスやITに関する知識など)
AUD
(Auditing and Attestation)
監査や証明業務における領域に関する4分野
(倫理やリスク評価、監査報告書作成に関する知識など)
REG
(Regulation)
米国連邦税法や規制における領域に関する5分野
(ビジネス関連の法律や税金に関する知識など)

USCPAの合格には、米国特有のビジネス知識も含め、公認会計士の活動に不可欠な多岐にわたる知識の習得が必要です。

簿記の学習内容

簿記の学習範囲は、企業におけるお金の動きを記録したり計算したりする取り組みに限定されています。

簿記では、企業の経営状況を財務の観点で、可視化や分析できる技能の習得が目的になっているためです。

具体的には、簿記は2つの科目で構成されています。

例えば、簿記検定で一般的な日商簿記の場合、2級以上だと2科目が試験範囲に設定されます。

科目名内容
商業簿記調達や営業などの外部との取引活動に関する記録や計算
工業簿記製品製造において自社で材料や人手等の資源を投入に関する記録・計算

簿記に合格するためには、受験級の試験範囲に合わせて、日本の会計基準で求められる記録や計算方法の習得が求められます。

USCPAと簿記の合格難易度の違い

USCPAと簿記の学習内容の違い

USCPAは簿記と比べて、受験に至るまでのハードルが高く、勉強の負担や経済的な負担も大きな資格試験です。

なぜなら、USCPAは受験前提が設定されており、簿記と比べて試験範囲も広く、予備校での対策が欠かせないためです。

資格挑戦においては、合格の難易度を正しく把握して取り組むのが、挑戦開始後に後悔しないためのコツ。

USCPAと簿記にどちらに挑戦するか悩んでいるならば、合格難易度から検討するのも一つです。

なお、ここでは、USCPAで求められる会計知識の範囲を考慮して、簿記については日商簿記1級と2級を比較対象としています。

USCPAの合格難易度

USCPAは合格率以上に、試験の受験にたどり着くまでの難易度が高い資格試験です。

USCPAでは受験前提があったり、試験範囲が広く長時間の勉強時間の確保が必要だったりするためです。

例えば、USCPAは試験が英語で構成されているため、英語力に不安がある場合には、英語の勉強も求められます。

また、市販教材がなく、かつ、受験資格取得のための手続きの煩雑さを考慮すると予備校利用が欠かせず、そのための費用捻出も必要です。

合格率20~30%(日本人受験者に限定)
試験の受験前提4年制大学の学位または取得単位数が120以上
内、ビジネスや会計に関する単位を必要数取得
(受験する米国の州により条件が異なる)
試験での使用言語英語
勉強時間の目安1,000時間以上
合格までの費用目安150万円
(予備校費用・受験費用等)

USCPAの合格率自体は低くありませんが、受験に辿りつくまでのハードルの高さを勘案すると、合格難易度の高い試験と言えます。

簿記の合格難易度

簿記の資格検定として、一般的な日商簿記検定の合格難易度は、受験級が上位に進むと高まります。

特に日商簿記1級の合格率は、過去3年間の平均で10%程度であり、他の資格試験と比較しても合格率の低い資格試験に分類されます。

しかし、日商簿記検定には受験前提がなく、かつ、日本語で受験可能であるため、誰でも受験可能です。

また、独学用の教材も整っており、学習費用を安価に抑制できるため、やり方次第では経済的な負担も小さく済みます。

合格率日商簿記1級:10%程度
日商簿記2級:20%~40%程度
試験の受験前提なし
試験での使用言語日本語
勉強時間の目安日商簿記1級:800時間程度
日商簿記2級:300時間程度
合格までの費用目安日商簿記1級:数千円~10万円
日商簿記2級:数千円~数万円
参照:日商簿記検定「受験者データ」

日商簿記1級の合格率は10%ですが、受験のしやすさや勉強時間、経済負担を勘案すると、ハードルが高くて手の届かない資格試験ではありません。

簿記2級は簡単すぎる?難易度や合格に向けた対策を解説

USCPAと簿記のキャリアへの活かし方の違い

USCPAと簿記のキャリアへの活かし方の違い

キャリアの志向によって、挑戦すべき資格試験が変わるため、自分の目指したいキャリアから逆算した検討が重要です。

その理由は、USCPAと簿記とでは、深められる知識領域やアピールできるスキルが異なるからです。

あなたが、USCPAと簿記のどちらに挑戦するか悩んでいるならば、過去の業務経験や実現したいキャリア像を整理した上で選択しましょう

USCPAがキャリアに活かしやすい人

USCPAをキャリアに活かしやすい人は、会計に関する実務経験があり、外資系企業への転職によるキャリアアップを検討している人です。

USCPAとしてライセンス取得するためには、試験に合格に加え、1年以上の実務経験等の条件をクリアする必要があるためです。

USCPAは国際相互承認協定を結んでいる国でも活用できるため、米国以外の6ヶ国でも公認会計士に関連する仕事につける可能性が高まります。

また、日本国内の外資系企業はもちろん、日系企業で監査法人や会計事務所だけでなく、商社など海外進出している企業への転職チャンスもあります。

参照:NASBA「Mutual Recognition Agreements」

海外でビジネスをしたり、そんな企業をサポートしている企業に就職や転職したい人には、USCPAのライセンス取得がおすすめです。

簿記がキャリアに活かしやすい人

簿記がキャリアに活かしやすい人は、日系企業で経理や会計の領域でキャリアアップを検討している人です。

簿記を通じて習得できるスキルは、日本の会計基準に特化した財務会計の専門的なスキルであるためです。

例えば、日商簿記1級の合格者だと、会計事務所でもプロジェクトを担当できる主要メンバーとして担当できるようになり、収入増も見込めます。

また、日商簿記1級に合格できると、その先に税理士や公認会計士の道も見え、更に専門性を磨けば、将来的に士業として独立も可能です。

つまり、日本の会計に関する専門家としてその道を極め、仕事でも確固たる位置づけを確立したい人には簿記がおすすめです。

USCPAと簿記は実現したいキャリアに合わせて選択

USCPAと簿記は実現したいキャリアに合わせて選択

この記事では、USCPAと簿記に関する学習範囲の違いとともに、合格難易度や各資格をキャリアに活かせる人の違いについて解説しました。

  • USCPAは米国で会計士に求められる幅広い知識が問われる資格であり、簿記は日本の財務会計知識を専門的にしてスキルアップする資格
  • USCPAは受験条件があり受験にかかる経済負担が大きい点が特徴である一方、簿記は誰でも受験可能だが1級だと合格は狭き門
  • USCPAは外資系を中心に経理に限らず幅広い業務に挑戦したい人向けで、簿記は日本で経理会計の領域でキャリアアップしたい人におすすめ

USCPAは、海外でも通用し、かつ資格認定と取得しやすい点から、財務会計領域の資格として注目度が高まっています。

日本でも試験に受験可能であり、資格試験に対応した予備校による講座で対策の準備できるようになっているためです。

ただし、USCPAと簿記は二者択一ではなく、順番に挑戦をして自分の適性を見極める方法も、一つの選択肢になりえます。

例えば、USCPAでも簿記の知識が求められる科目があるため、先に簿記を勉強して財務会計領域への適性を確認した上で、USCPAに挑戦もできます。

あなたの目指すキャリアや学習領域の適性を見極めた上で、USCPAや簿記に挑戦して、実現したい将来を引き寄せましょう。

なお、USCPAは2024年1月から試験形式が大幅に変更されています。

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