USCPAへの挑戦はメリットだけ?デメリットはないの?
USCPA合格で、将来のキャリアや夢の実現に繋がるなら、挑戦してみる価値は十分にあります。
結論からいうと、USCPAはあなたのキャリア人生を大きく変える可能性のある資格試験です。
なぜなら、USCPAは米国公認会計士の資格試験であり、幅広いビジネス知識と高度なビジネス英語の習得状況を証明できるためです。
そこでこの記事では、USCPA合格がキャリアにもたらす良い影響とともに、挑戦するメリットや対策勉強のポイントを順番に紹介します。
本記事を読むと、USCPAへの挑戦を通じて、人生を変えるための具体的なイメージが持てるようになります。
なお、USCPAの予備校については、下記記事で詳しく解説しています。
>>USCPA予備校5つを比較!おすすめ講座の合格実績や費用、教材を比べてランキング化
人生変わる?USCPA合格後のキャリア
USCPAに合格できると、挑戦前に比べて、キャリアの幅や新たなキャリアの可能性を大きく広げられ、人生が変わります。
なぜなら、USCPA合格に必要な幅広いビジネス知識と英語力は、他の人と比べて明確な差別化ポイントになるためです。
年収の増加や希望する仕事や企業で働く夢があるならば、実現方法の1つとして、USCPAの挑戦がおすすめです。
外資系企業への就職・転職
USCPAの資格取得ができると、外資系企業への就職や転職のチャンスが増えます。
USCPAの資格取得者は米国の会計ルールに精通しているため、米国の会計基準で業務をしている企業から高い評価を得やすいためです。
日系企業でも、米国でビジネスを営んでいる企業ならば、USCPAの資格を活かして財務や監査関連の仕事に就職や転職がしやすくなります。
米国発祥の企業や米国で事業を行う企業は多いため、USCPAの資格を取得できると、これらの企業で仕事を得る可能性を高められます。
海外での就職
USCPAの資格があると、米国だけでなく、他の国でも会計に関連する仕事に携われるようになります。
USCPAは、米国以外で7カ国と国際相互承認協定を結んでおり、所定の手続きをすれば、その国の会計士として業務を行えるためです。
USCPAが国際相互承認協定を締結している国は以下の通り。
ただし、相互承認協定制度を適用するためには、各国で指定された要件を満たす必要があります。
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- メキシコ
- アイルランド
- スコットランド
- 南アフリカ
米国以外の海外で会計に関する仕事をしたいと考えているならば、USCPAの資格を取得していると希望が叶いやすくなります。
日本企業の管理部門への就職・転職
USCPAの資格を持っていると、日本企業の管理部門への就職や転職も有利に進めやすくなります。
なぜなら、USCPAの学習範囲はビジネス領域全般にわたっており、様々な管理部門で求められるスキルや知識を幅広く習得できるためです。
USCPAで学ぶ内容は、会計だけでなく、監査や税務、財務、ITなど事業運営に欠かせない領域です。
また、USCPAではビジネスで利用できる高い英語力も求められるため、海外部門とのやりとりや管理業務でも重宝されやすいです。
多くの日本企業が海外展開している現状を踏まえると、USCPAの資格保持者は日本企業への就職や転職がしやすい状況といえます。
監査法人への就職・転職
監査法人への就職や転職においても、USCPAの資格を取得していると有利に働くケースが多いです。
現在、日本の公認会計士が不足しており、監査法人は同等のスキルを保有するUSCPAの資格保持者を積極的に採用する傾向にあるためです。
昨今、大手企業に限らず海外進出している企業が増えており、監査業務においてもグローバルビジネスに対応できる知識が求められます。
USCPAは、日本企業の主たる進出先である米国の会計ルールに精通している証明であるため、資格取得者の引き合いが多くなりやすいです。
監査法人でのキャリアを考えているならば、USCPAの資格を取得できると、その可能性を高められます。
なお、コンサル特化の転職支援をおこなうMyVisionの下記記事もご参考にしてください。
USCPA挑戦のメリット6つ
USCPAは、チャレンジするメリットが幅広いのが特徴です。
メリットは「挑戦のしやすさ」「習得できるスキルの幅広さ」「キャリアにおける可能性の拡大」の3つに分類できます。
具体的には、以下の6つが代表的なメリットです。
挑戦のしやすさ | 合格まで何度も挑戦できる |
習得できるスキルの幅広さ | 英語力とビジネススキルを示せる |
キャリアにおける可能性の拡大 | ・就職/転職の選択肢が広がる ・キャリアアップにつなげられる ・海外で働ける可能性が高まる ・仕事に困りにくくなる |
USCPAに興味を持った背景やきっかけに、上記のメリットが含まれるならば、USCPAへの挑戦をおすすめします。
メリットその1:合格まで何度も挑戦できる
USCPAは、所定の期間内であれば、何度でも受験をして合格を目指せる制度が採用されています。
USCPAの試験制度は、科目単位の合格認定制度であるためです。
USCPAでは、1科目に合格してから、1年半以内に残りの3科目に合格できれば、USCPAの資格試験に合格できます。
そのため、もし、ある科目が不合格になっても、1年半以内に受験し直して、4科目を全て合格できれば、USCPA試験の合格が認められます。
つまり、複数科目に同時合格が必要な資格試験と比べると、USCPAは合格できる可能性が高い試験といえます。
メリットその2:英語力とビジネススキルを示せる
USCPAに合格していると、ビジネスで活用できる高い英語力と幅広いビジネススキルを保有している強みを客観的に示せます。
USCPAの試験はすべて英語で構成されており、かつ合格に必要な4つの科目の学習範囲は多岐に渡っているためです。
USCPA試験には、TOEICだと800点以上の実力が必要とされており、試験勉強で学ぶ内容はビジネス英語のため、仕事ですぐに活用できます。
また、学習範囲は幅広く、財務会計、監査、税法、IT等、会計士として業務をするために必要な知識を幅広く学びます。
USCPAに合格していると、ビジネスで活用できる高い英語力と、実務的な幅広い知識を持つ人材として証明できます。
メリットその3:就職・転職の選択肢が広がる
USCPAに合格していると、企業や業務を幅広く選択しやすくなります。
米国の会計基準に精通し、かつ公認会計士として求められる幅広い業務知識を保有していることを訴求できるためです。
外資系企業はもちろん、日本企業でも米国に進出している企業が多いため、米国の会計基準を理解していると高評価を得られやすいです。
また、一定以上の専門的な知識を幅広く理解しているため、特定の職種に限定されず、仕事選びができます。
人材不足で悩む企業が多い現在、USCPA資格を取得していれば、取得前と比べると仕事探しがしやすくなるのは間違いありません。
メリットその4:キャリアアップにつなげられる
現在、勤めている会社で、経理や経営企画などでの経験のある人がUSCPAの資格取得できると、キャリアアップがしやすくなります。
なぜなら、USCPAの資格取得によって、今までの経験に加えて、公的な資格があなたのスキルを裏付けしてくれるためです。
USCPAで求められる知識領域は、会計にとどまらず、ビジネス運営に必要な広範囲な内容です。
そのため、USCPAを通じて現在の業務領域を超えたスキルを示すことで、社内外でより良い仕事の機会を得る可能性を広げられます。
管理系の職種で、効率的にキャリアアップを進めたいと考えている人には、USCPAへの挑戦がおすすめです。
メリットその5:海外で働ける可能性が高まる
USCPAは複数の国で相互承認された会計士資格であるため、USCPAの資格を持っていると海外での仕事の機会を得るチャンスを増やせます。
ただし、米国以外でUSCPAの資格を有効にするためには、各国が指定する書類などの提出が必要です。
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- メキシコ
- アイルランド
- スコットランド
- 南アフリカ
参照:NASBA「Mutual Recognition Agreements」
USCPAが相互承認されている7ヶ国で仕事をしたいと考えている人には、おすすめの資格といえます。
メリットその6:仕事に困りにくくなる
USCPAを保有していれば、仕事の条件を厳しくしない限り、仕事につけない可能性は低くなります。
USCPAの資格取得のために身につけた知識や英語力は、多くの職場で求められるスキルであるためです。
例えば、会計業務はほぼ全ての企業にあるため、規模や業種を選ばず、かつ、資格保有状況も加味されれば、採用される可能性は高いです。
また、多くの企業が海外ビジネスを展開しているため、ビジネス英語のスキルを評価されれば、幅広い業界で採用されるチャンスもあります。
USCPAは、会計と英語という、多くの企業が求めるスキルを証明できる資格であるため、資格取得したら仕事に困りにくくなるでしょう。
USCPA挑戦のデメリット4つ
USCPAに合格しても、全てが思い通りいかない現実がある点も抑えておく必要があります。
USCPA挑戦をする際に考慮しておくべき事項は4点です。
- 日本での知名度が低い
- 独占業務がない
- 誰でも挑戦できる資格ではない
- キャリアップ・キャリアチェンジが上手くいくとは限らない
状況によっては想定通りにならないケースがある事実を踏まえて、USCPA挑戦の判断を下しましょう。
デメリットその1:日本での知名度が低い
そもそも、USCPAの知名度は、まだ日本では決して高いとは言えません。
USCPAが日本で受験開始されたのが2011年からであり、本格的に日本での展開が始まってから、まだ10年程度しか経過していないためです。
USCPAは米国の公認会計士資格ですが、日本の公認会計士資格は制度開始から約70年が経過しています。
日本の公認会計士制度は認知が進んでいるため、相対的にUSCPAの知名度が低く、転職時などに評価されない可能性があります。
デメリットその2:独占業務がない
USCPAの資格を取得したとしても、仕事が担保される事はありません。
日本の公認会計士では認められている独占業務が、USCPAの資格保持者には適用されないためです。
日本の公認会計士の独占業務は、財務諸表の監査証明作業です。
USCPAの資格保持者も監査証明作業に携われますが、USCPAの資格のみを保持している場合は監査報告書へのサインはできません。
USCPAの資格保持者は日本の公認会計士で認められている監査業務を同様にできない点が、USCPAのデメリットの1つとして挙げられます。
デメリットその3:誰でも挑戦できる資格ではない
USCPAの受験前提として、必要な学位や単位を取得している必要があります。
USCPAは米国の州単位で受験をすることになり、州によって受験資格が変わりますが、多くの州で共通するのは以下の2点です。
- 4年制大学の学位
- 会計やビジネスに関する単位
日本の大学を卒業した人だと、会計やビジネスの単位が不足しているケースが多いです。
そのため、受験するためには予備校などを活用した単位取得が必要です。
デメリットその4:キャリアップ・キャリアチェンジが上手くいくとは限らない
USCPAの合格実績が、思い通りのキャリアアップやキャリアチェンジを確約してくれる訳ではありません。
営業などの非会計業務に携わっていた人が、USCPA合格を契機に、会計関連業務にキャリアチェンジを志望するケースがあります。
志望者の年次が低ければ相対的に有望視されて、希望のキャリアチェンジやキャリアアップがかなう可能性があります。
しかし、年次が高く相応の職位に進んでいる場合、キャリアチェンジはできても、年収増を伴うキャリアアップの実現可能性は低いでしょう。
ただし、非会計業務の経験とUSCPAで得た知識を求める高度な仕事の求人があれば、キャリアチェンジとキャリアアップの両立もあり得ます。
USCPA特有の勉強ポイント4つ
USCPA試験の合格を目指して勉強を進める上で、抑えておくべき必須ポイントは4つあります。
USCPAは米国公認会計士試験であるため、よくある資格試験よりも入念に準備を進めるのがおすすめです。
- 予備校の活用
- 科目ごとに勉強
- 毎日2〜3時間を勉強時間として確保
- USCPAリリース問題と模試で試験対策
USCPA試験への挑戦を検討する際には、上記の4ポイントを念頭に取り組みましょう。
ポイントその1:予備校の活用
独学でUSCPAの受験前提を満たしたり、試験対策をするのは非常に難易度が高いため、予備校を活用すると効率的に準備を進められます。
例えば、独学で必須の問題集に関しては、簿記のように幅広い品揃えがなく、基本的には専門予備校が作成している問題集に限られます。
また、試験の出願先となる米国の州によって受験前提となるビジネス等の単位が異なり複雑なため、独力で判断し単位取得するのは困難です。
そのため、勉強に集中できる環境を整える意味では、独学よりも予備校の活用を選択して、効率的に準備を進めましょう。
ポイントその2:科目ごとに勉強
USCPAは試験範囲を全面的に対策を講じるよりも、科目ごとに対策を進めるのがおすすめです。
USCPAは4科目構成ですが全てを同時合格する必要はなく、特定の科目が合格後、18ヶ月以内に他科目が合格すれば合格基準を満たせます。
そのため、対策を進める科目の順番とスケジュールを事前に検討し、1科目ずつ集中して勉強に取り組むのがポイントです。
予備校などで情報収集をしつつ、あなたの経験や知識も踏まえて攻略する科目の優先順位を決めてから勉強を進めましょう。
ポイントその3:毎日2〜3時間を勉強時間として確保
USCPAは毎日2〜3時間程度の勉強時間を確保する必要があります。
なぜなら、USCPAの目安勉強時間は1,200〜1,500時間とされており、勉強期間を20ヶ月とすると、平均勉強時間は1日2時間以上だからです。
比較検討されやすい日商簿記2級や1級の目安勉強時間は、それぞれ300時間と800時間のため、USCPAの勉強時間は明らかに長いです。
また、前述のとおり、最初の科目合格から18ヶ月以内に他科目の合格が必要なため、18ヶ月間以上の期間を勉強期間としなければなりません。
ポイントその4:USCPAリリース問題と模試で試験対策
USCPAの試験対策としては、リリース問題と模試を活用して、試験内容の慣れと時間配分の練習を進めるのがおすすめです。
リリース問題は、USCPA試験の運営組織が提供する本番レベルに近い問題であるため、本番試験の難易度や出題傾向の把握に役立ちます。
また、USCPA試験は独自のコンピュータ方式で回答する形式のため、事前に回答形式に慣れておくと、本番の際に焦ることもなくなります。
USCPAは複数回の受験が可能ですが、各科目試験を一発合格をして、次の科目準備に円滑に進められるよう、試験準備は入念に行いましょう。
USCPAへの挑戦で人生を変えるきっかけに
この記事では、USCPA合格がもたらすキャリアへの影響や挑戦するメリット、対策勉強を進める上でのポイントについて解説しました。
- USCPAに合格できれば、今以上にキャリアの幅や可能性を大きく広げられる
- USCPA挑戦は、ビジネススキルや知識を広げ、将来の活躍領域の拡張につながる
- USCPAは、米国会計士の試験であるため、効率的な勉強の実現ポイントを抑えるのが肝要である
USCPAに合格すれば、今までよりもあなたのキャリアの可能性が膨らみ、希望する仕事や生活に近づけます。
なぜなら、USCPAに合格すると、会計を中心とするビジネス知識と高い英語力を保有している人材であると、公的に証明されるためです。
USCPAは米国公認会計士になるための試験であり、それ以外の国でも会計士として仕事ができるようになります。
今後、会計関連のキャリアや海外での仕事を志望されているならば、ぜひUSCPAに挑戦しましょう。
本記事を読むと、USCPAへの挑戦を通じて、人生を変えるための具体的なイメージが持てるようになります。
なお、USCPA予備校でもっとも受講費用が安く、コスパが良いのは、CPA会計学院です。
他社が総額で80万円前後かかるなか、コミコミで396,000円という価格設定です。
USCPAは、受験に米国に滞在する必要もあるため、受験費用もかさみます。
そう考えると、受講費用を一番抑えられるCPA会計学院は有力な選択肢のひとつといえます。
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