仕訳のコツをマスターして日商簿記3級の合格を目指そう!

日商簿記3級合格を目指すためには、仕訳の技術をマスターすることが必須です。

簿記3級は第1問から第3問までの3つの大問で構成されていますが、ほぼすべての問題で仕訳の作業が必要です。

ところが、簿記3級の受験生の中には、この仕訳を苦手としている人が多いのも事実。

実家が自営業であったり、商業高校の学生であったり、大学の学部で商学や経済学を学んだりしている一部の人以外は、この「仕訳」という言葉を初めて聞いた人もいるかも知れません。

この記事を読めば、仕訳の概念やルールについて一気に理解が深まり、簿記3級対策もスムーズに進むでしょう。

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仕訳とは何か

仕訳とは何か

仕訳でつまずいてる場合、そもそも「仕訳」とはどういうものを指すのか?ということを理解せずに、ただテキストを読んだり、問題をこなしていたりするだけの可能性があります。

そこで、まずは仕訳とは何かについて再度おさらいしていきましょう。

仕訳の定義

まず、仕訳の定義について見てみましょう。通信講座で有名なユーキャンのHPには以下のように記載されています。

仕訳とは、すべての取引を帳簿に記録することを指します。

簡単にいえば、どのような取引を行ってどのようにお金が動いたのかを分類、記録する作業です。

取引を帳簿に記載する際には簿記のルールに従って記録する必要があります。

仕訳とは?貸借対照表と損益計算書との関係や仕訳の手順を解説

正確な仕訳によって、お金の流れや、取引の記録を正確に把握できることが簿記3級を学習する上での最初のステップです。

仕訳の目的

次に仕訳の目的についてです。

同じように、ユーキャンのHPを見てみましょう。

仕訳が必要な理由は主に2つ挙げられます。「税務署に提出する確定申告書を作成するため」と「株主などの利害関係者に提示する決算書を作成するため」です。

仕訳とは?貸借対照表と損益計算書との関係や仕訳の手順を解説

このように、事業をおこなうためには確定申告書の作成も、決算書の作成も必須となります。

つまり、仕訳ができなければこの2つの書類の作成ができず、会社が事業活動をするうえで大きな支障となります。

仕訳の基本ルール

仕訳の基本ルール

まず、基本的な仕訳のルールについて見ていきましょう。

仕訳がスムーズにできるようになるためには、最初の基礎固めが肝心です。

借方と貸方の金額は一致する

はじめに「借方」と「貸方」という言葉について記しておきます。

  • 「借方」は帳簿の左側に記載するもの
  • 「貸方」は帳簿の右側に記載するもの

借方と貸方という言葉に特に意味はなく、簿記の世界で一般的に上記の意味を指しています。

まずは、この借方と貸方の金額が必ず一致するという原則を覚えておきましょう。

たとえば、現金1,000円を払って土地を買ったという仕訳をするなら以下のようになります。

(土地)1,000 (現金)1,000

仕訳の意味合いを強調して書くと「手元の現金という資産を1,000円減らして、1,000円の土地という資産を手に入れた」という風に書けます。

このような仕訳をおこなうと、左右の借方と貸方の金額が一致するというルールを初めに覚えておきましょう。

資産・負債・純資産について

さきほど見たように現金は、簿記の世界では「資産」のカテゴリーに分類されます。

他にも、取引によって増減する要素に、負債・純資産があります。

簡単に具体例を挙げながら整理してみましょう。

  • 資産…現金、建物、土地、売掛金、貸付金など
  • 負債…未払金、借入金など
  • 純資産…資本金、資本準備金、繰越利益剰余金など(資産の合計から負債の合計を引いたもの)

費用・収益について

費用や収益という言葉も日常生活では良く耳にしますが、こちらも具体例を挙げながら簡単に整理してみます。

  • 費用…給料、保険料、広告宣伝費、水道光熱費など
  • 収益…売上、受取手数料、受取家賃など

簿記における仕訳上達のための予備知識

簿記における仕訳上達のための予備知識

前段で、資産・負債・純資産・費用・収益の5つのカテゴリーについて見てきました。

簿記の世界では、取引によって増減した要素をこの5つのどれかに分けて処理するというルールがあります。

仕訳をする際は、この点について必ず覚えておきましょう。

勘定科目と財務諸表の関係について

さきほどは、資産・負債・純資産と費用・収益の具体例について挙げました。

この「現金」、「資本金」、「給料」などの具体例の名称のことを「勘定科目」と呼んでいます。

現金という勘定科目、資本金という勘定科目、給料という勘定科目といったように。

これらの各勘定科目は、貸借対照表や損益計算書と呼ばれる2つの帳簿のどちらかに分類されます。

資産・負債・純資産は貸借対照表と対応している

貸借対照表とは、簡単にいうと会社の財政状態を記載した表のことです。

例を挙げると、「現金」は貸借対照表の左側、「資産」の勘定科目として記載されます。

イメージしやすいように、簡単な図を書いてみましょう。

<貸借対照表>

資産

現金、建物、土地、売掛金、貸付金など
負債

未払金、借入金など
純資産

資本金、資本準備金、繰越利益剰余金など

収益・費用は損益計算書と対応している

損益計算書とは、簡単にいうと会社の経営成績を記載した表のことです。

例を挙げると、「売上」は損益計算書の右側、「収益」の勘定科目として記載されます。

こちらもイメージしやすいように、簡単な図を書いてみましょう。

ちなみ、損益計算書の図の中にある「当期純利益」とは収益から費用を引いた儲けのことです。

<損益計算書>

費用

給料、保険料、広告宣伝費、水道光熱費など
収益

売上、受取手数料、受取家賃など

当期純利益(儲けのこと)

各勘定科目とホームポジションの関係

さきほど挙げた具体例について再度まとめてみましょう。

  • 現金は資産の勘定科目として貸借対照表の左側に記載
  • 売上は収益の勘定科目として損益計算書の右側に記載

このように、どの勘定科目も、資産・負債・純資産・収益・費用の5つのカテゴリーのどこに収まるかはルールとして決まっています。

また、この資産・負債・純資産・収益・費用の5要素の位置は固定されており、この図の通り覚えておけばOKです。

現金と売上の勘定科目以外の例を挙げると、借入金だったら負債の位置に、資本金だったら純資産の位置に、給料だったら費用の位置に、分類されます。

仕訳をする際の勘定科目の位置は基本的にはこの図に準じていますので、頭の中にこの図が描ければ仕訳作業がグッと楽になります。

仕訳が得意になるための3つのコツ

仕訳が得意になるための3つのコツ

では、本題の仕訳が得意になる方法をお伝えします。

各勘定科目のホームポジションを正確に覚える

資産・負債・純資産・収益・費用のホームポジションの図を覚えたら、あとはそれぞれの勘定科目がどこの場所に入るかをイメージするだけです。

それぞれの要素が増えたときには、貸借対照表または損益計算書のホームポジションと同じ側に記入し、減った場合は逆側に記入しましょう。

先ほど例にあげた仕訳を例に説明します。

(土地)1,000 (現金)1,000

この仕訳の意味は、現金1,000円を払って土地を買ったという意味でしたね。

土地の勘定科目のホームポジションは、貸借対照表の資産のカテゴリーになり、買った土地が増えているので、そのまま左側(借方)に「土地の勘定科目と金額1,000円」を記載。

同時に、土地を手に入れるために手元にある現金という勘定科目を減らしています。

現金のホームポジションは貸借対照表の左側が本来の位置ですが、ここでは減っているので反対の右側(貸方)に「現金の勘定科目と金額1,000円」を記載する、という仕訳になります。

左右の数字が一致しているか常に確認する,

仕訳のルールとして、「借方にある数字」と「貸方にある数字」は必ず一致します。

(土地)1,000 (現金)1,000

こちらの仕訳も左右の数字の金額が一致していますね。

仕訳をおこなう際には、必ず左右の数字が一致しているかどうか確認する癖を付けていきましょう。

ひたすら仕訳の練習問題を解く

ここまで、仕訳のポイントについて具体例を交えながら、図も描きながらイメージしやすいように見てきました。

ですが、これですぐに仕訳の問題がスラスラと解けるわけではありません。

最後は、自分の手を動かしてひたすら仕訳の問題を解いていく必要があります。

この記事でとり挙げた勘定科目は簿記3級に出てくるもののうち、ごく一部を紹介を紹介しました。

色々と問題を解いていくうちに「この勘定科目は収益の勘定科目なんだ」とか、「これは負債の勘定科目なんだ」と、覚えていくことでしょう。

テキストを読むだけではなかなか記憶が定着しないので、必ず手を動かして問題を解いていくことが重要です。

参考までに、簿記3級試験に頻出の勘定科目を紹介している参考サイトを載せておきます。

こちらでは、資産・負債・純資産・収益・費用の5要素ごとに分けて各勘定科目の説明がされているので、とても参考になるでしょう。

ホームポジションを覚えて、スムーズに仕訳を切れるようになろう!

ここまで見てきたように、日商簿記3級の仕訳問題を解くコツとして、各勘定科目のホームポジションを正確に覚えておく必要があります。

本試験中に、「この勘定科目は、資産・負債・純資産・収益・費用のうち、どのカテゴリーだったかなあ?」と悠長に構えている暇はありません。

簿記3級の試験は制限時間60分の中で、多くの問題を解かなければなりません。

試験までに仕訳の問題を何度も繰り返し解いて、簡単な仕訳くらいは頭の中でできるくらい身体に染み込ませることが理想です。

最初のうちは、それぞれの要素が増えたか減ったかを確認しながら、適切な勘定科目を選んで仕訳を完成させましょう。

練習を重ねていくうちに、ゆくゆくは条件反射でスムーズに仕訳をおこなえるはずです。

仕訳をマスターして、日商簿記3級の合格に一歩ずつ近づいていきましょう!

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