日商簿記3級の受験におすすめの電卓を解説!選ぶ際のポイントも

日商簿記3級を受験するうえで電卓は必須のアイテムです。

試験には数多くの計算問題が出るうえ、試験要綱でも持ち込みが禁止されていないため、基本的には使用が前提で問題が出題されます。

そんな電卓ですが、以下のような疑問をお持ちではありませんか?

どんな電卓を選んだらいいか分からない

電卓を選ぶ際の注意点は?

おすすめの電卓はある?

この記事では、日商簿記3級の受験するうえで、おすすめの電卓や選び方を解説します。

これから電卓の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

具体的におすすめの商品も挙げているので、迷ったときはそちらから選んでもOKです。

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日商簿記3級を取るなら電卓が必要かつ重要な理由

日商簿記3級を取るなら電卓が必要かつ重要な理由

3級に限らず、簿記の資格を取るなら電卓は基本的に必須のアイテムです。

その理由は以下の2点。

  • 手計算ではまともに戦えない
  • 時間との勝負で電卓への慣れが重要

あると無いとでは大きく違うので、合格を目指す方は必ず電卓を用意してください。

上記内容についてひとつずつ解説します。

現状「いらない」と考えている方は要チェックです。

手計算ではまともに戦えない

簿記3級の試験でも、億単位の数値を計算する問題が多数出題されます。

「1億」というようなキリの良い数値ではなく、1の位まで狂い無く計算することが求められるのです。

そのため、手計算では基本的に効率が悪すぎてまともに戦えません。

試験では一応計算用の紙が配布されますが、全て筆算でやっているようでは時間がいくらあっても足りないでしょう。

10桁以上の正確な暗算ができるというような特殊技能を持つ方でも無ければ、必ず電卓は持っていくようにしてください。

時間との勝負で電卓への慣れが重要

電卓を持っているからといって安心するのは早いです。

電卓のタイピングにも慣れが必要なので、学習を進めている時から練習が必要となります。

焦るとタイプミスをして解答ミスに繋がるので、受験する際には電卓の使用に慣れている状態へともっていきましょう。

日商簿記3級の受験でおすすめの電卓3選

日商簿記3級の受験でおすすめの電卓3選

日商簿記3級の受験におすすめの電卓を3点解説します。

ラインナップは以下の通りです。

  • カシオ:JS-20WKA-SR-N
  • シャープ:EL-G37
  • シャープ:EL-N942-X

各商品の機能だけでなく、キーの配置も重要です。

普段使い慣れた電卓がある方は、キーの配置も極力同じものを選択するとよいでしょう。

カシオ:JS-20WKA-SR-N

名称カシオ:JS-20WKA-SR-N
サイズ‎174x107x242mm
表示桁数12
滑り止め有り
キーロールオーバー数3
メモリーキー有り
GTキー有り

カシオ製の電卓で、キーロールオーバー(早打ち)数が3と素早い入力にも対応できる製品です。

数字が真ん中に配置されており、打ちやすく計算されたキー配置でスピーディな入力を可能としてくれます。

ディスプレイが大型で見やすい点もメリットです。

シャープ:EL-G37

名称シャープ:EL-G37
サイズ‎‎181×112×35mm
表示桁数12
滑り止め有り
キーロールオーバー数2
メモリーキー有り
GTキー有り

シャープ製のオーソドックスな電卓です。

学校用電卓として資格のTACなどでも販売されている製品。

早打ち機能はもちろん、手頃のサイズ感に大きめのディスプレイなど、基本的な機能は搭載されたおすすめの電卓となっています。

シャープ:EL-N942-X

名称シャープ:EL-G37
サイズ‎‎181×112×35mm
表示桁数12
滑り止め有り
キーロールオーバー数2
メモリーキー有り
GTキー有り

シャープ製の電卓で、キー配置やサイズ感など見た目は上述のEL-G37とほぼ同じ。

価格はこちらの方が安く、違いはEL-G37には以下機能があるのに対して、こちらにはありません。

  • 「日時」機能
  • 「GTキー」有効無効の切替

一方で、こちらには「税込」「税抜」キーがありますが、EL-G37にはありません。

どちらを選んでも試験には大きな影響は無いので、好みで選んでOKです。

日商簿記3級の勉強用の電卓を選ぶ際のポイント

日商簿記3級の勉強用の電卓を選ぶ際のポイント

電卓を選ぶ際にチェックしておきたいポイントについて解説します。

内容は以下の5点です。

  • 手のひらサイズほどあるか
  • 12桁以上表示されるか
  • 滑り止めがあるか
  • 試験への持ち込みが禁止されていないか
  • 必要な機能がついているか

電卓ひとつとっても試験の解きやすさや所要時間が変わってくるので、これから電卓を購入する場合にはぜひ上記の点を意識してみてください。

一方で、特に何も考えずに買った自宅の電卓でも、上記が押さえられていることは多いはずです。

自宅の電卓を使おうと考えていた方は、まずは持っている電卓が上記のポイントに合致しているかどうか確認してみましょう。

手のひらサイズほどあるか

電卓のサイズ感は、「大きすぎず小さすぎない手のひらサイズ」を意識してください。

小さすぎる電卓は打ち間違いが頻発するので注意が必要です。

逆に、大きすぎる場合はキーからキーまでが遠く、早打ちに支障が出る可能性があります。

さらに一般の学校で受験することもあるので、大きすぎる電卓は机に置きにくい場合も。

一般的な電卓のサイズは縦15~20cm×横10~15cm程度なので、このサイズに近い製品を探してみましょう。

12桁以上表示されるか

電卓で表示できる数字の桁数は「12桁」以上の商品を選びましょう。

たまに8桁程度までの電卓もありますが、桁数が足りず計算できない場合があります。

12桁は9,999億円まで計算できるので、これ以上の数値の問題が表示されることはまずないと考えてOKです。

自宅の電卓が10桁程度までであればそのまま使用しても使えないことはありませんが、8桁の場合は新しく購入を検討した方がよいでしょう。

滑り止めがあるか

電卓の裏には滑り止めが付いた製品を選びましょう。

滑り止めが付いていない電卓を選ぶと、試験会場で焦って力が入った時に、電卓が滑って打ち間違いを起こす可能性があります。

また、電卓は慣れてくると手元を見ずにキーが叩けるようになります。

その際、滑り止めが無いと正確なタイピングに悪影響が出るかもしれません。

自宅にある電卓に滑り止めが付いていなかった場合は、滑り止めシールなども販売されているので付けておくようにしてください。

試験への持ち込みが禁止されていないか

電卓は多機能であればあるほど、使いこなせば便利かつ素早く計算が進められます。

しかし、中には受験要綱で持ち込みが禁止されているタイプの電卓があるので注意が必要。

例えば、商工会議所の簿記検定の試験概要ページでは、以下のような機能を持つ電卓の持ち込みを禁止する旨が記載されています。

  • 印刷機能
  • 音が出る機能
  • プログラムされた機能
    ・関数電卓
    ・売価計算
    ・原価計算等の公式が記録された電卓
    ・電子辞書や文字入力機能がある電卓

参考:参考:簿記 試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験

上記は他の受験者の迷惑になったり、カンニングのおそれがあったりなど、試験自体に影響を及ぼす可能性のある電卓です。

当然スマホの電卓も使えないので、こうした電卓を誤って購入しないように気をつけてください。

一方で、こうした電卓では実務上は役立つ場合もあるので、試験や簿記の学習以外では必ずしも駄目ということではありません。

必要な機能がついているか

日商簿記の受験用に電卓を購入するなら、以下のような機能が登載されているかもチェックしておくとよいでしょう。

  • キーロールオーバー機能(早打ち機能)
  • メモリーキー機能(Mキー機能)
  • グランドトータルキー機能(GTキー機能)

上記の機能があると、素早く計算を進められるので、慣れれば余裕を持って試験を解き進められます。

逆に、慣れるまでに無理して使おうとするとかえってタイムロスにも繋がりかねません。

今使っている電卓に上記の機能が無いからと言って、試験日が迫った状態で買い替える必要はないので安心して下さい。

それぞれの機能について簡単に解説していきます。

キーロールオーバー機能(早打ち機能)

キーロールオーバー機能(早打ち機能)とは、電卓のひとつのキーから指が離れる前に、別のキーを打っても数値が入力される機能のことです。

キーロールオーバー機能の無い電卓の場合は、例えば「1」を押したまま「2」を押しても1しか入力されませんが、機能があればそのまま2と入力されます。

電卓の入力に慣れてくると、指の動きが早く、キーロールオーバー機能が無いと正しく入力されない場合も。

キーロールオーバーの数も「1」~「4」程度まであり、数が多いほど素早い入力に対応できると考えてください。

あると無いとでは大きく違うので、これから電卓を買うという方はぜひキーロールオーバー機能が登載された製品を選びましょう。

メモリーキー機能(Mキー機能)

メモリーキー機能(Mキー)は、「M」が付く以下のキーの総称です。

キーの名称機能
M+(メモリープラス)入力した数値をメモリーに足す
M-(メモリーマイナス)入力した数値をメモリーから引く
MR(メモリーリコール)
※RMと記載される場合もある
メモリー内の数値を呼び出す
MC(メモリークリア」
※CMと記載される場合もある
メモリー内の数値をクリア(消去)する
MRCMRとMCが一つになっているキー。
1回押せばMRとして呼び出し、もう一度押すとMCでクリアされる

メモリー機能がある電卓は、電卓内に数値を一時的に記憶しておく「メモリー」があります。

電卓における「メモリー」の考え方ですが、メモリーという一つの箱に、M+を押すと数値が足され、M-を押すとメモリ内から数値が減らされるイメージです。

例えば、以下のような流れになります。

  1. 電卓で「100」と入力して「M+」を押す
    ⇒メモリ内の数値が「100」になる
  2. 「30」と入力して「M-」を押す
    ⇒メモリ内の数値は「70」になる
  3. 「MRC」を押す
    ⇒液晶に「70」と表示される。
    ※この時メモリ内にはまだ「70」が残っている
  4. 「MRC」をもう一度押す
    ⇒メモリ内の数値が「0」にクリアされる

メモリー内に数値が記録されているかどうかは、液晶画面に「M」の表示がされているかどうかで判断します。

上記のように、計算結果を一時的に保存しておけるので、ある項目の合計から別の項目の合計を引く場合などに有効です。

使いこなすと、解答スピードが大幅に上がるのでぜひ活用しましょう。

グランドトータルキー機能(GTキー機能)

グランドトータルキー(GTキー)とは、複数の計算結果の総計を計算できる機能のことです。

例えば、経費を計算する際には人件費や材料費などさまざまな項目を計算した後、それを合計することになります。

経費が以下の数値だったとします。

【例:以下の経費の合計を求める場合】

  • 人件費:100円×10人
  • 材料費:200円×15個
  • 広告費:300円×20件

上記の総計を電卓で求める場合、GTキーを使って以下のような操作方法で総計が求められます。

【GTキーの操作手順】

  1. 100×10=1,000
  2. 200×15=3,000
  3. 300×20=6,000
  4. 「GT」を押すと「10,000」と表示される。

GTキーが無いと、1,2,3の計算結果をそれぞれメモしておくなどして、最後に合計を求める操作が必要です。

GTキーだとこの最後の合計を計算する操作が省けるので時短に繋がります。

簿記3級用の電卓に関してよくある疑問

簿記3級用の電卓に関してよくある疑問

簿記の勉強に電卓はいらない?

日商簿記の試験を受験するうえで電卓は必須アイテムというのはこれまで解説した通りです。

そのため、日ごろから学習を進めていく際も電卓は使用していくようにしましょう。

電卓を使用することに慣れておくと、本番でもタイプミスなどで焦る可能性を軽減できるはずです。

電卓によってサイズ感やクリアキーの位置も違うので、本番で初めて電卓を使うのはケアレスミスの原因となります。

普段から電卓のタイピングに慣れておくためにも、学習中に使用しておくのがおすすめです。

ネット試験でも持ち込める?

簿記のネット試験においても電卓は持ち込み可能です。

日商簿記3級は、2020年から従来のペーパー試験(統一試験)だけでなく、いつでも受験できるネット試験で受験できるようになりました。

なお、持ち込める電卓はペーパー試験と同様に計算機能付きの製品だけです。

日商簿記3級の試験に電卓は必須アイテム!使いやすい製品を選ぼう

日商簿記3級の試験に電卓は必須アイテム!使いやすい製品を選ぼう

この記事では、日商簿記3級の受験におすすめの電卓や、その選び方について解説しました。

3級だけに限らず、簿記の試験を受験するのに電卓はほぼ必須のアイテムです。

一方で、電卓ひとつとっても製品によってキーの配置や大きさが異なるため、普段から慣れておくことが重要。

試験日にぶっつけ本番で電卓を使い始めるのではなく、普段から学習する中で電卓のタイピングに慣れておくようにしてください。

簿記の試験は限られた時間の中で正確な計算が求められ、ちょっとしたケアレスミスが致命傷になることもあります。

電卓を使って素早く正確に試験を解き進めていく必要があるので、本記事の内容を参考に、試験に向いた電卓を選ぶようにしましょう。

どんな電卓を購入すればいいか分からない場合は、本記事で紹介した電卓を購入しておけばOKです。

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