日商簿記3級検定の申し込み期間は?試験日程や申し込み方法を解説!

日商簿記3級の試験はいつ、どこで行われ、いつまでに申し込みを行えばよいの?

いざ、日商簿記検定を受けようと思うと意外と知らないことが多いですよね。

実は、日商簿記3級は複数の試験方式があり、申し込み期間、テスト会場や当日の持ち物など、異なる点が多いです。

なぜなら、日商簿記は2021年度から多くの人に受験してもらえるように試験方式が拡充されたからです。

そこでこの記事では、日商簿記3級検定試験を受ける上で把握しておくべき3つのポイントを順番にお伝えします。

  • 試験申し込みの概要
  • 試験当日の持ち物・注意事項
  • 試験合格の要点と準備

この記事を読み終わる頃には、日商簿記3級検定試験の申し込み期間や注意事項が明らかになり、試験合格に向けた直前対策モードに切り替えられますよ。

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日商簿記3級検定の試験申し込み概要

日商簿記3級検定の試験申し込み概要

日商簿記3級検定試験は複数の試験方式があるため、その違いを把握したうえで申し込みすることが大切です。

なぜなら、試験方式の違いにより、試験のやり方や試験日、試験場所が異なるためです。

日商簿記3級検定試験への受験を決めたら、受験する試験方式を決めて、申し込みをすることが受験のための第一歩。

そこで、ここからは日商簿記3級検定試験に申し込む前に把握しておくべき下記4点をお伝えします。

  • 日商簿記3級検定試験の種類と違い
  • 2023年度の申し込み期間と試験日程
  • 日商簿記3級検定試験への申し込み方法
  • 統一試験とネット試験の試験会場の違い

試験方式による違いを十分に理解し、自分の状況に合わせて受験する試験を選択しましょう。

日商簿記3級検定試験の種類と違い

日商簿記3級検定試験は2023年現在、3つの方式で実施されています

利用可能な試験方式は、具体的には以下の通り。

試験方式統一試験ネット試験団体試験
試験のやり方ペーパー試験パソコン試験ペーパー試験
申込者個人個人企業・教育機関等
試験会場商工会議所が定めた場所テストセンター申込者が用意した場所
受験料
(税込)
2,870円2,870円2,870円
事務手数料(税込)550円~(※1)550円(※2)申し込み先次第(※3)
参考:日本商工会議所 新たな日商簿記検定試験について
※1:武蔵野商工会議所 日商簿記検定試験
※2:ネット試験 インターネット申込方式
※3:東京商工会議所 日商簿記検定試験

3つの試験方式の内、団体試験は個人で個別に受験ができない方式です。

そのため、今回の記事では詳細の説明を割愛します。

しかし、所属企業や団体が独自に受験申請をしていれば利用可能な試験ですので、確認してみる価値はありますよ。

日商簿記3級検定試験の中で、個人で申し込み可能な試験方式は統一試験とネット試験の2方式です。

2023年度の申し込み期間と試験日程

日商簿記3級の統一試験とネット試験では申し込み期間と試験日程が異なります。

統一試験とネット試験では運営方法が異なるためです。

受験予定の試験の申し込み期間と試験日程を正しく理解していないと、希望通りに受験ができません。

ここからは、2023年度の統一試験とネット試験の具体的な申し込み期間と試験日程について見ていきましょう。

統一試験の場合

以下は申し込み方法がインターネット申し込みと窓口申し込みの2パターンを用意している立川商工会議所の例です。

他の商工会議所での申し込み期間もほぼ同時期。

ただし、細かい日程で誤差があるため、詳細は受験予定の商工会議所の専用ページを確認しましょう。

試験回試験期間申し込み方法申し込み期間
第164回2023/06/11インターネット申し込み2023/05/02〜2023/05/12
窓口申し込み2023/05/02〜2023/05/16
第165回2023/11/19インターネット申し込み2023/10/10〜2023/10/20
窓口申し込み2023/10/10〜2023/10/24
第166回2024/02/25インターネット申し込み2024/01/16〜2024/01/26
窓口申し込み2024/01/16〜2024/01/30
参考:立川商工会議所 日商簿記検定試験

統一試験の申し込み期間は、およそ試験日の1ヶ月前の2週間ほどです。

また、試験日の2ヶ月程前になると、受験先の商工会議所の申し込みページで申し込み期間と方法が開示されます。

しかし、申し込み期間は受験先の商工会議所や申し込み方法がバラバラ

そのため、事前に受験する商工会議を決めておくことをおすすめします。

参考:商工会議所検索

統一試験は、試験日が限られています。

万一、申し込み忘れをすると次回が4ヶ月以上先に。

予定表に申し込み日の確認日と、申し込み日を忘れずメモしておきましょう。

ネット試験の場合

試験日申し込み方法申し込み期間
試験会場のオープン日
但し、下記受験停止日を除く
2023/04/01~2023/04/13
2023/06/05~2023/06/14
2023/11/13~2023/11/22
2024/02/19~2024/02/28
インターネット申し込み受験希望日の3日前まで
会場問い合わせ方式会場により様々
参考:ネット試験 インターネット申し込みサイト
参考:ネット試験の受験方法 | 商工会議所の検定試験

ネット試験は試験日も多く、申し込みも受験日の3日前までに完了すれば受験可能です。

ネット試験は試験日が受験停止期間を除き、原則自由に選択可能です。

ネット試験の主要会場はCBTソリューションズが運営するテストセンター。

テストセンターのオープン日は会場によって異なります。

そのため、ネット試験の申し込みページで受験希望の会場で受験可能な日時を見つけられたら、その日の3日前が申し込み期限です。

ネット試験受験を希望するならば、原則、受験日時は自由に選択可能。

申し込み期限は3日前ですが、場所によっては受験枠が埋まってしまうため、早めに申し込み手続きを完了させるのがおすすめです。

申し込み方法

日商簿記3級の統一試験とネット試験では申し込み方法も異なります。

さらに統一試験は商工会議所によっても、手続き方法がまちまちです

そのため、用心して申し込みをしないと、それまでの努力を実らせることができません。

そこで、ここからは、2023年度の統一試験とネット試験の具体的な申し込み方法を見ていきましょう。

統一試験の場合

統一試験の受験申し込みは、受験先の商工会議所が指定する方法で手続きしなければなりません。

商工会議所により、申し込み方法が異なるので要注意です。

大多数の商工会議所は窓口申し込みとインターネット申し込みのいずれか、または、両方を採用しています。

具体的な申し込みの流れは以下の5つのステップ。

ステップ1受験する商工会議所を選択(商工会議所検索
ステップ2申し込み方法を確認
(窓口申し込みやインターネット申し込み)
ステップ3指定の方法で申し込み内容を登録
ステップ4受験料・事務手数料を支払
(コンビニ払いやクレジット払い)
ステップ5受験票を受領
参考:多摩商工会議所 オンライン申込

統一試験は申し込み期間が1〜2週間と短期間。

申し込みモレをしないよう、事前に申し込み方法を確認しましょう。

不安な場合は、受験先の商工会議所に直接問い合わせることをおすすめします。

ネット試験の場合

ネット試験の申し込み方法はインターネット申し込み方式と会場問い合わせ方式の2パターン

パターンによって申し込み方法が異なります。

ここでは、会場数が最も多いインターネット申し込み方式を題材に、ネット試験の申し込み方法をご説明します。

具体的な申し込みの流れは以下の5つのステップ。

ステップ1ネット試験申し込みサイトのユーザー登録
ユーザー登録ページ
ステップ2テストセンターと受験日時を選択
ステップ3登録情報の確認と支払方法を選択
ステップ4受験料・事務手数料を支払
(コンビニ払いやクレジット払い)
ステップ5メールで予約完了の通知を受信
※2:ネット試験 インターネット申し込みサイト

統一試験との大きな違いは、受験会場と日時を申し込み時点で決める点です。

ネット試験は統一試験と異なり、受験会場も日時もあなたの都合で自由に選択可能です。

勉強の進捗状況に応じて、受験のタイミングを決め、確実に合格を引き寄せましょう。

統一試験とネット試験の試験会場の違い

統一試験とネット試験では、選択できる試験会場の数が異なります

統一試験は、商工会議所で実施されるのに対し、ネット試験はインターネット試験を実施している施設が数多く点在しているためです。

例えば、東京都で受験可能な統一試験会場とネット試験会場は以下の通り。

試験方式統一試験ネット試験
試験会場東京商工会議所
八王子商工会議所
武蔵野商工会議所
青梅商工会議所
立川商工会議所
むさし府中商工会議所
町田商工会議所
多摩商工会議所
銀座CBTS歌舞伎座テストセンター
TAC八重洲校テストセンター
市ヶ谷テストセンター
LEC水道橋本校テストセンター
テストセンター秋葉原昭和通り口
マテリアル田町PC教室&テストセンター
ベネフル飯田橋駅東口テストセンター
ANES新宿センタービルテストセンター
高田馬場テストセンター(5階会場)
新宿駅前テストセンター(新宿西口)
ITcafe飯田橋テストセンター
渋谷テストセンター
LEC中野本校テストセンター
TAC池袋校テストセンター
西武池袋テストセンター
西日暮里テストセンターA会場
西日暮里テストセンターB会場
北千住テストセンター
TAC中大駅前校テストセンター
TAC立川校テストセンター
府中テストセンター
TAC町田校テストセンター
スタディPCネット聖蹟桜ヶ丘校テストセンター
参考:東京都の商工会議所リスト
参考:ネット試験 インターネット申し込みサイト テストセンター一覧

試験会場の数で比較すると、ネット試験会場は統一試験会場の3倍程度あります。

また、ネット試験会場は駅から近い場所にあることも多いのが特徴です。

そのため、会場数とアクセスしやすさからすると、ネット試験は統一試験よりも受験しやすい試験と言えますね。

ここまでが日商簿記3級検定試験の申し込み概要の解説でした。

日商簿記3級受験当日の持ち物・注意事項

日商簿記3級受験当日の持ち物・注意事項

日商簿記検定試験の当日の持ち物や注意事項をおろそかにしてはいけません。

おろそかにしたことで、受験資格を失ったり、十分に実力を発揮できない可能性があるからです。

基本的には今まで受けてきたテストや試験と同様であると考えても差し支えありません。

一方で、日商簿記検定試験特有の内容もあり、そこがとても大切です。

そこで、ここからは日商簿記3級検定試験当日の持ち物と注意事項について順番に解説します。

日商簿記3級受験当日の持ち物

統一試験とネット試験では、試験当日の持ち物にいくつか違いがあります。

具体的な持ち物と持ち込める物は以下の通り。

試験方式統一試験ネット試験備考
本人確認証免許証、パスポート、住民基本台帳カード、マイナカード、学生証、社員証
受験票統一試験では、メール本文をA4サイズ用紙にご自身で印刷したもの
筆記用具統一試験では、鉛筆・シャーペン、消しゴムのみ持ち込み可
ネット試験では、会場で貸与されたシャーペンを利用
電卓統一試験では、電卓またはそろばん
ネット試験では、電卓のみ
腕時計統一試験では、腕時計のみ
ネット試験では、試験ルーム入場前に腕時計を着脱
参考:東京商工会議所 日商簿記検定試験 筆記試験
参考:ネット試験 インターネット申し込み

ネット試験では、実際に試験を行う部屋に入る前に、受付近くのロッカーに本人確認証と電卓以外を全て預けます。

例えば、ティッシュやハンカチも全てロッカーに置いていくことになります。

そのため、花粉症等の時期でティッシュやハンカチを手放せなくない人は、事前に薬を処方することを忘れないようにしましょう。

試験当日に受験に必要な物がないと、受験ができなかったり、問題が解けなかったりします。

くれぐれも、忘れ物が無いように用心しましょう。

日商簿記3級受験当日の注意事項

統一試験とネット試験では、試験のやり方の違いに応じて当日の注意事項に多少の違いがありますが、大部分に違いはありません。

当日の注意事項に関する共通事項、統一試験特有事項、ネット試験特有事項は以下の通り。

共通事項答案は開示なし
飲食は禁止
スマホの使用が禁止
試験問題の外部への開示禁止
受験者以外、試験室への入室は不可
統一試験特有事項試験問題・答案用紙・計算用紙はすべて回収
試験会場の変更は不可
集合時間に遅れたり、試験会場を間違えると受験不可
ネット試験特有事項試験会場には同伴者の待機場所なし
試験監督官から渡されたメモ用紙や筆記用具などの試験開始前での使用不可
PCを停止することや試験に必要な機能以外を活用することは禁止
試験が終了するまで退室不可
参考:東京商工会議所 日商簿記検定試験 受験上の注意事項
参考:受験者ご利用規約(対象:CBT試験・IBT試験)

これまでに経験されてきた試験での注意事項と大きくは変わらないのではないでしょうか。

そのため、敢えて意識しておく必要はありません。

とは言え、注意事項に抵触して受験資格を失うのは残念な結果ですので、事前に確認しておきましょう。

日商簿記3級検定合格に向けた作戦と準備

日商簿記3級検定合格に向けた作戦と準備

日商簿記3級検定試験の申し込みまで完了したら、やるべきは試験対策勉強への切り替えです。

試験対策の有無が合否に大きく影響するからです。

日商簿記3級検定試験に合格の可能性を高めるポイントは以下の3点。

  • 試験の合格条件を把握しておくこと
  • 試験の配点構成を理解しておくこと
  • 試験の傾向を掴み、時間内に解答できるようになること

日商簿記3級検定試験の特性を理解した上で、準備するかしないかは合否を大きく左右します

試験申し込みが完了したら、試験日までしっかり試験対策を進めましょう。

日商簿記3級検定試験の合格条件

日商簿記3級検定試験では、正答率70%以上を獲得できると合格できます。

日商簿記3級検定試験の概要は以下の通り。

試験科目試験時間合格基準
商業簿記(3題以内)60分70%以上
参考:日本商工会議所 3級 試験科目・注意事項

日商簿記3級検定試験は、合格するために満点を取る必要はありません。

30点分を失点しても合格できるのが特徴です。

そのため、勉強内容も重箱の隅をつつくような細かさは必要ありません。

日商簿記3級検定試験の合格条件を正しく理解した上で、勉強を進めていくことが効率的に合格に近づけるポイントです。

日商簿記3級検定試験の配点構成

日商簿記3級検定試験は3つの設問で構成されますが、配点は均等ではありません。

なぜなら、日商簿記3級検定試験では、簿記の基本用語や複式簿記の仕組みの理解の確認に重点が置かれているためです。

日商簿記3級の配点構成は以下の通り。

問題内容点数
設問1仕訳問題45点
設問2勘定記入等の問題20点
設問3決算関連問題35点
参考:資格のTAC出版 日商簿記検定 新試験対策特集

配点の多い順番に並び変えると、「仕訳問題>決算関連問題>勘定記入等の問題」の順番になります。

仕訳問題と決算関連問題の配点の多さは、特に仕訳の理解確認が重視されていることを意味しています。

そのため、試験対策も設問1と3に重きを置くことが、効率的に合格基準の70%に近づく方法に他なりません。

試験直前期にすべき勉強

日商簿記3級検定試験の直前期は、受験する試験方式に合わせた模擬試験問題を繰り返し解くことがポイントです。

繰り返し解くことで回答速度が飛躍的に早くなり、試験範囲の理解が促進されるからです。

日商簿記3級の模擬試験を初めて実施された人は、時間が足りなかったり、正答率も低かったりと散々な結果であることも多いのではないでしょうか。

私も初めて模擬試験をした時、回答時間に90分も要したのに、点数は半分未満でした。

私の問題点は、以下の3点。

  • 問題形式に慣れていない
  • 問題処理速度が遅い
  • 仕訳の理解が足らない

この問題点を解決する方法は、模擬試験を繰り返し解くことだと考えました。

繰り返し解くと以下の効果を得られるからです。

  • 問題を解く=試験範囲の内容の理解が深まる
  • 反復する=問題形式になれ、回答処理速度が高まる

模擬試験を反復したことで、試験本番では試験時間の半分程度で全て回答を完了し、しっかりと見直しが出来ました。

模擬試験の反復は、直前期の効果的な試験対策のひとつですよ。

日商簿記3級検定試験の受験直前期は、それまでに学んだことをしっかり発揮できるよう、模擬試験でしっかり試験問題に慣れましょう。

まとめ 日商簿記3級検定試験の申し込み期間は試験形式で決まる

まとめ 日商簿記3級検定試験の申し込み期間は試験形式で決まる

この記事では、日商簿記3級検定試験の申し込み・当日の注意点・直前期の準備について解説しました。

  • 申し込み期日は統一試験だと試験日の約1ヶ月前、ネット試験だと3日前
  • ネット試験は統一試験に比べ、持ち物に制約・制限あり
  • 試験直前期は合格条件を効率的に満たす方法から逆算して対策を実施

日商簿記3級検定は、好みに応じて試験形式を自由に選択できます。

日商簿記はより多くの人に受験機会を提供できるよう、試験形態が見直しされたためです。

とはいえ、個人で申し込み可能な統一試験とネット試験の試験内容・範囲には違いはありません。

違いがあるのは、試験の申し込み時期や当日の持ち物・注意点です。

しかし、異なる点も公表されていますから、事前に確認すれば不安に思うことはありませんよ。

検定に合格したい時期や勉強の状況を踏まえて、受験する試験形式を選択することがおすすめです。

試験申し込みができたら、合格条件から逆算した試験準備を進めて、合格を引き寄せましょう!

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