簿記3級で転職は厳しい?資格だけでは転職できない理由

簿記3級を取っても経理に転職するのは難しいの?

経理や税務、財務に関する職に就きたいけど、どうすればいい?

簿記3級の資格ってどのくらい評価されるもの?

実際に簿記を習得した自分が、こういった疑問にこたえます。

簿記2級の合格証書

この記事を読むと、簿記3級だけでは未経験転職が厳しい場合と、そうでない場合がわかります。

簿記3級が転職市場で実際のところ、どれくらい評価されるのかを知り、自分の市場価値を認識するところからはじめましょう。

なお、結論からお伝えすると、簿記3級だけで高く評価されるということはありませんが、経理職全体の求人のうち、19.8%の求人では簿記3級が一定評価されています。

正直なところ、会社の規模や地域などによって、評価が大きく異なるので、ご自身で実際に気になる会社の求人情報を確認するのが早いです。

その際、一般的な転職サイトよりも、経理・会計に特化した転職サイトで確認したほうが非公開求人の数が多く、より実態に沿った評価がわかります。

たとえば、MS-Japanは経理・会計部門に特化している、最大級のサービスです。

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簿記3級のみでは未経験で経理職へは転職できない?

簿記3級のみでは未経験で経理職へは転職できない?

簿記3級のみでは、未経験から経理職へ転職することはできないのでしょうか?

結論からいえば、場合によります。

不可能ではないです。

ただ、簿記3級を持っているだけで、無条件で転職ができるということはないです。

どちらかといえば、簿記3級のみでは未経験転職が厳しい場合のほうが圧倒的に多いでしょう。

簿記3級のみでは未経験転職が厳しい3つの理由

簿記3級のみでは未経験転職が厳しい3つの理由

ここでは、簿記3級だけでは未経験転職が厳しい理由を紹介します。

大きく下記の理由があります。

  • 実務経験が何よりも求められるから
  • 合格者が比較的多い資格だから
  • 簿記3級にプラスアルファの魅力を求められるから

順に解説します。

理由1:実務経験が何よりも求められるから

まず、事業会社の経理部への転職にしろ、会計事務所への転職にしろ、一番に求められるのは即戦力になる実務経験者です。

そのため、資格を持っていたとしても、そもそも実務経験者とは同じ土俵に乗っていません。

簿記3級を持っている未経験者と、資格は持っていないが1年ほど経理関連の仕事をやっていたという人となら、後者を採用する企業が正直多いです。

だれでも初めは未経験なのでどうしようもない面はありますが、まず未経験転職な時点で、部はかなり悪いということを認識しておく必要があります。

理由2:合格者が比較的多い資格だから

また、簿記3級は合格者が比較的多い資格で、保有者が多いという点も、簿記3級のみでの転職が厳しい理由のひとつです。

中学生や高校生でも勉強すれば取れますし、働いている忙しい社会人でも半年あれば取れます。

言い方は悪いですが、ほかの難関資格と比べると、人事目線ではどうしても魅力は劣ってしまいます。

実際のデータ上からもその点がうかがえます。

合格者数合格率
162(2022年11月)9,786名30.2%
161(2022年6月)16,770名45.8%
160(2022年2月)22,512名50.9%
引用:簿記 受験者データ | 商工会議所の検定試験

たとえば、2022年の統一試験の合格者数は49,000人弱。

ネット試験を合わせると、88,000人弱の合格者が1年間で生まれています。

合格率も30%から50%と、他の難関資格と比べると低くはありません。

そういったことから、人事目線では簿記3級を持っている応募者は珍しくなく、評価されづらいのです。

理由3:簿記3級にプラスアルファの魅力を求められるから

最後に、簿記3級にプラスアルファの魅力を求められるというのも、転職で評価されづらい理由のひとつです。

未経験転職の採用の場面で、簿記3級という資格だけをアピールする応募者は正直通りづらいです。

簿記3級という資格だけではなく、前職での成果を出した実績やコミュニケーション能力などのポータブルスキル、学歴や社歴、人とのつながりなどがあることで、採用につながります。

それでも簿記3級が転職に有利になるケース

それでも簿記3級が転職に有利になるケース

ここまで、簿記3級のみでは未経験転職が厳しいという理由について紹介してきました。

しかし、簿記3級を取る意味がないというわけではありません。

簿記3級があることで、転職で有利になるケースは多々あります。

  • 20代で若く、ポテンシャル採用をしてもらえる場合
  • 積極採用中で、採用側が人手を欲している場合
  • あくまで資格は最低限の意欲を見せるための道具に位置付けている場合

上記のようなケースでは、簿記3級の資格でも未経験転職で有利になるでしょう。

簿記3級に意味なし

簿記3級の転職市場での評価は?

簿記3級の転職市場での評価は?

実際のところ、転職市場ではどのくらいの簿記3級が評価されるのか、求人情報から探ってみましょう。

ハローワークに出されている求人のうち、下記の条件を満たす求人票は、2,581件ありました(2023年2月時点)。

  • 簿記3級の資格が「必須」もしくは「あると良い」という旨の記述がある
  • 正社員募集
  • 経理・会計職

参考:ハローワークインターネットサービス – 求人情報検索・一覧

一方で、簿記3級に関する記述があるという条件を外すと、13,020件の求人がありました。

なので、経理職全体の求人のうち、19.8%の求人で簿記3級が評価されることがわかります。

多いか少ないかは評価が分かれるところですが、多数とは言えないものの、簿記3級が評価される求人情報も一定数あることがわかります。

また、転職サイト「リクナビネクスト」では、「簿記3級 未経験」というキーワードが含まれる求人情報は234件ありました。

このことから、簿記3級が評価される未経験者向けの求人も存在はすることがわかります。

未経験から経理・財務系へ転職するステップ

未経験から経理・財務系へ転職するステップ

では実際、未経験から経理・財務系の職種へ転職するにはどうすれば良いのでしょうか?

経理への転職で一番大切なのは実務経験なので、まずはどうにかして一度業界に入って、職業に就くことが大切です。

一度経理職に就いて実務経験を積むことができれば、その後により良い条件を求めて転職をするのは容易になるためです。

まずは待遇が悪化したとしても、選り好みせずに経理職に就いてしまのが一番合理的でしょう。

その際に必要になるのが簿記の資格です。

未経験なら簿記2級まで取れているとベスト。

まずは簿記3級を習得し、その後に簿記2級まで取りましょう。

そして、転職活動時にアピール材料の“ひとつ”として資格を活用することをおすすめします。

簿記3級のみでの未経験転職は厳しいが、不可能ではない

簿記3級のみでは、未経験転職が厳しいですが、不可能というわけではありません。

実際の求人情報を見ても、簿記3級が評価される会社は数多くあるからです。

ただ、簿記3級だけに頼って転職活動をするのは避けるべきです。

あくまでアピール材料のひとつとして資格を使い、ほかのアピール材料の用意や面接対策などもしっかりやる必要があります。

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自分の市場価値を知るなら転職エージェントに直接聞くのが一番正確です。

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