個人事業主に簿記の資格は必要?メリット・デメリットや勉強法を解説

個人事業主に簿記の資格は必要?メリット・デメリットや勉強法を解説

確定申告などの際に活用できる簿記の資格。

個人事業主の方は、自身で確定申告などを行うにあたって取得を検討中の方もいると思います。

しかし、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。

そもそも個人事業主に簿記の資格は必要?

簿記の資格を取得するメリット・デメリットは?

簿記の資格取得に向けた勉強法は?

この記事では、個人事業主に簿記の資格が必要かどうかについて解説します。

メリット・デメリットや、資格取得に向けた勉強方法も記載しているので、簿記の資格取得を目指している個人事業主・フリーランスの方はぜひ参考にしてみてください。

自身で確定申告する場合など、業務に簿記が関係するなら、受講費用や教材費を経費として計上も可能です。

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個人事業主・フリーランスに簿記の資格は必要?

個人事業主・フリーランスに簿記の資格は必要?

個人事業主やフリーランスの方に簿記の資格は必要なのでしょうか?

結論から言えば「資格が必須とまでは言えないが必要」です。

税理士に丸投げして対応する方もいるので、個人事業主として活動するにあたって簿記の資格が必須というわけではありません。

しかし、自身で確定申告ができるようになれば税理士への費用を抑えたり、事業における経費を削減したりすることが可能です。

また、簿記の知識があれば青色申告ができるようになり、節税効果も期待できます。

確定申告を行うのに簿記の資格が無いとできないということはありませんが、資格が取得できれば必要十分な知識が備わっていることの証明になります。

「個人事業主として独立したけど、経理・会計周りに不安がある」という方は、ぜひ簿記の資格取得を目指してみてください。

個人事業主・フリーランスに必要なのは簿記3級?2級?

個人事業主やフリーランスとして活動する場合、簿記3級の知識があれば一旦は大丈夫です。

ただし、今後事業拡大を目指す方などは、2級の取得まで目指すのが良いでしょう。

簿記3級は仕訳や帳簿記入方法など、経理に関連する基礎的な知識を学ぶ仕組みです。

個人事業主やフリーランスで自分一人の経費や売上を管理するだけなら、簿記3級の知識があれば確定申告までは対応できるはず。

一方で、2級になると経営に必要な数値を読み解くための、より実践的な知識が習得できます。

従業員などを雇って事業を大きくしていきたい方は、簿記2級までの資格取得を目指しましょう。

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るメリット

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るメリット

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るメリットを解説します。

主に以下の5点がメリットです。

  • 記帳を自分で行えて税理士費用を削減できる
  • 確定申告をスムーズにおこなえる
  • 帳簿をつけることで青色申告控除が使える
  • 無駄な支出に気づきやすい
  • 資金繰りや使える予算を自分で把握できる

個人事業主の方の場合、他の資格に比べても簿記の資格を取得するメリットは大きいです。

通信講座の受講費用やテキストの購入費など、学習費用を経費にも計上しやすいので、ぜひ資格取得を目指してみてください。

簿記の資格取得費用は経費になる?個人事業主におすすめの通信講座も解説

記帳を自分で行えて税理士費用を削減できる

記帳を自分で行えれば、単純に税理士に依頼して記帳してもらう分の費用が浮きます。

「お金を払ってでも税理士に頼んで時間を確保したい」という方は別として、余分な経費削減のためにも基本的には自身で記帳する方がお金の流れも見えやすくおすすめです。

知識があれば、記帳自体は少し手間なだけでそれほど難しいわけではありません。

簿記3級の学習で記帳方法などは習得できるので、これから個人事業主になるという方は、まずは自分でやってみるのが良いでしょう。

確定申告をスムーズにおこなえる

毎年多くの個人事業主やフリーランスの方の悩みの種となる「確定申告」。

確定申告とは、1年間の収益から経費などを差し引いた所得を計算し、さらにそこから納める税金の額を計算して税務署に報告する手続きを指します。

副業などを行っていない会社員の方であれば、会社の経理がまとめて行ってくれますが、個人事業主の方は自身で行わなければなりません。

確定申告をしないということは、納めるべき税金を納められないので、脱税という違法行為を犯すことになります。

しかし、経費の勘定項目や記入欄など、知識が無い状態だと確定申告の書類作成に時間がかかってしまいます。

簿記の知識があれば、確定申告の書類作成もスムーズに行いやすくなるのでおすすめです。

帳簿をつけることで青色申告控除が使える

簿記の資格取得の過程で帳簿の記帳方法を習得できると、青色申告が可能になります。

確定申告には白色申告と青色申告があり、シンプルな白色申告は記帳自体は簡単ですが、節税効果が薄いのがデメリットです。

一方で青色申告とは、複式簿記による記帳を行い、貸借対照表と損益計算書を確定申告書に添付することで適用されます。

最大65万円の特別控除が受けられるので、白色申告よりも大幅な節税に繋がるのが利点です。

貸借対照表などは簿記3級の範囲で学習するため、自身で青色申告をしやすくなるはず。

青色申告は他にも3年間の赤字繰越や、家族の給与を必要経費にできたりとお得です。

個人事業主として活動する方はぜひ実践したい方法なので、簿記の資格取得を目指してみましょう。

無駄な支出に気づきやすい

自身で経費などの管理を行えば、無駄な支出にも気づきやすくなります。

どこにどれだけお金がかかっているかが見える化されるので、事業の収支を最適化するための判断をしやすくなるはずです。

税理士に全て丸投げすると、記帳は行ってくれても、余程の金額でもない限り経費が掛かり過ぎているのかどうかまでは判断してくれません。

利益を残すには無駄な支出を抑えることは重要なポイントなので、簿記の知識で帳簿の数字を追えるようにしておきましょう。

資金繰りや使える予算を自分で把握できる

支出だけでなく、どれだけの利益をあげてどれだけの資金があるのかの資金繰りを把握しやすくなります。

自身で収支を管理すれば、予算の計画も立てやすく、事業の見通しを立てやすくなるはずです。

個人事業主として事業を拡大し、利益をあげていくためにも、ある程度は簿記の知識が必要です。

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るデメリット

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るデメリット

個人事業主・フリーランスが簿記3級を取るデメリットを解説します。

主に以下の3点には注意しましょう。

  • 資格取得に労力と時間が取られる
  • 自身での記帳や申告には手間がかかる
  • 資格の内容が、自身の事業の経理に直結しない場合も多い

簿記の資格取得が本当に必要かどうかは、自身の業務内容や環境などによっても変わってきます。

メリットだけでなくデメリットも押さえたうえで、資格取得を目指すか判断すると良いでしょう。

資格取得に労力と時間が取られる

当然ですが、資格取得のためには試験範囲の勉強が必要です。

何かと業務の忙しい個人事業主やフリーランスの方の場合、学習時間を確保すること自体にハードルがあります。

一般的に日商簿記3級の資格取得に必要な勉強時間は100時間程度といわれてます。

2級ともなれば250~300時間ほど必要で、半年程度は必要です。

そのため、資格取得はある程度学習時間を確保できる環境を整えてから目指すのが良いでしょう。

また、通信講座などを活用して効率よく学習を進めることも重要です。

スマホアプリなどのWeb教材がある通信講座なら、移動時間や外出先でのちょっとしたスキマ時間でも学習を進められます。

経費でも落とせるので、上記のような講座をうまく活用して取得を目指してみて下さい。

自身での記帳や申告には手間がかかる

そもそも自身で記帳したり、申告したりするのにはその分の時間がかかります。

本業のために経理の面までとても手が回らないという方は、簿記の資格取得よりも先にスケジュール管理など時間を空けていく工夫が必要です。

また、記帳の時間すら足りないという方は、基本的には税理士にお願いするなどして自身は少しずつ勉強を続けていくというやり方でもOKです。

コストはかかってしまいますが、本業がおろそかになっては本末転倒なので、自身の置かれた環境やライフスタイルに応じて選択しましょう。

税理士に依頼する場合の相場ですが、内容もよりますが月2~5万円程度とされています。

十分支払えるだけの稼ぎがある方は合わせて検討しましょう。

ただし、基本的には自身の事業の数字を見れるに越したことは無いので、時間がかかっても簿記の学習を進めていくのがおすすめです。

資格の内容が、自身の事業の経理に直結しない場合も多い

簿記の資格取得のための学習内容が、必ずしも自身の経理業務に全て活用できるわけではありません。

簿記と一口にいっても試験範囲は広く、法人でしか使わない内容や小切手など今ではあまり使われない方法についても学習することになります。

そのため、自身の確定申告のためだけに簿記の学習をするのは効率的ではない場合もあります。

ただ、個人事業主として業務拡大を図っていくなら、基本的には知っておいた方が良い知識がほとんどです。

学習時間の確保などと合わせて、資格取得を目指すべきかは総合的に判断しましょう。

個人事業主・フリーランスが簿記3級を勉強する方法

個人事業主・フリーランスが簿記3級を勉強する方法

個人事業主・フリーランスが簿記3級を勉強する方法としては、主に以下の3種類が挙げられます。

  • 市販のテキストで独学をする
  • 会計ソフトを使いつつ、実践的に学ぶ
  • 通信講座を利用する

これから資格取得を目指す方は、上記のいずれかを選択するのが一般的です。

結論からいえば、おすすめの方法は「通信講座を利用する」ことです。

理由や、それぞれの学習方法についても解説していくので、自身に合ったものを選択しましょう。

市販のテキストで独学をする

オーソドックスな方法としては、市販されているテキストや問題集を購入して独学で取得を目指すことです。

簿記3級程度であれば、独学でも十分合格を目指せます。

ただし、注意点として、「分からないところを解決するのに時間がかかる」という点です。

通信講座や資格スクールであれば、講師に質問して分からない問題を理解しやすいサポート体制が整っていますが、独学の場合はそうはいきません。

できるだけ解説が詳しく載っているテキストを購入し、自身で分からない部分を解決できるようにしましょう。

また、テキストの購入代は経費として計上可能です。

業務のために簿記の資格取得を目指す方は、テキスト購入時にレシートか領収書を保管しておくようにしてください。

日商簿記3級のおすすめテキストを解説【独学方法も紹介】

会計ソフトを使いつつ、実践的に学ぶ

会計ソフトを使いながら、実践的に学ぶのも手法のひとつです。

ただし、こちらの方法はあまりおすすめしません。

「実践的に学ぶ」といえば聞こえは良いですが、結局のところ「使いながら分からないところを都度調べながら記帳していく」ということです。

知識が無いところから、きちんと確定申告できる書類になるまでにはそれなりの時間がかかり、最初の頃に記帳した部分は修正が必要になるかもしれません。

効率が良い方法ではないので、よほど簿記の資格取得に割く時間が足りない方以外は、資格取得の学習をした方が結果的にはトータルでかかる時間は短くなるでしょう。

学習期間中だけ税理士などにお願いするのもひとつの手です。

通信講座を利用する

通信講座を利用して資格取得を目指すのが、効率が良くおすすめの方法です。

資格スクールに通うよりは料金や移動時間を抑えられるうえ、スキマ時間を活用しやすいので、忙しい個人事業主の方には向いています。

さまざまな通信講座があり、中には「スタディング」のようにスマホだけで学習を完結させられるアプリもあります。

おすすめの通信講座は、大手資格講座の「ユーキャン」です。

CMなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

テキストで学習を進める昔ながらのスタイルですが、副教材として動画講義やWeb教材なども使用可能で、ちょっとした空き時間に学習を進めやすい利点があります。

WEB学習ツール「合格デジタルサポート」で、受験日と学習進度に合わせた課題を提示してくれる独自のサービスも提供されています。

過去10年で1万人以上の簿記3級合格者を輩出した実績もあるため信頼性も抜群です。

受講料を経費で落とせるので、個人事業主で簿記の資格取得を考えている方はユーキャンを検討してみましょう。

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個人事業主は簿記の資格があると便利!通信講座で効率よく学習しよう

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この記事では、個人事業主に簿記の資格が必要かどうかについて解説しました。

資格が必須とまではいえませんが、基本的には知識としては必要です。

簿記の資格は、自身で確定申告をするためだけでなく、経費の削減や節税の面から見ても、資格を持っていると活用できる場面が多数あります。

個人事業主やフリーランスとして活動している方、これから独立する方は、まずは簿記3級の資格取得を検討してみてください。

おすすめは通信講座の「ユーキャン」を利用することです。

効率的に学習を進められるだけでなく、知名度や実績もある信頼性の高さが特徴。

経費で落とすための領収書発行も可能なので、まずは公式ホームページをチェックしてみてください。

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