簿記が全然分からない人へ!その理由や対処法を実体験からご紹介

簿記全然わからない

簿記の勉強、特に入門編の日商簿記3級の合格に向けて勉強を始めて、最初に頭に浮かぶ言葉が「簿記、全然分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そんなあなたの感覚は正常です!

なぜなら、初めて勉強する内容が頭にスラスラ入らない人が、大多数だからです。

40歳を前にして、経理経験も勉強経験もなくても独学で日商簿記2級に合格できた会社員の私も、簿記の勉強を始めた時は「全然分からない」の連続でした。

「簿記、全然分からない」と思うのは、簿記としっかり向き合おうとしている証です。

日商簿記3級の勉強をはじめて、「簿記、全然分からない」と悩んでいるあなた!

「簿記、全然分からない」から始まった私の日商簿記3級の勉強経験を元に、その原因と解決方法、そして、おすすめの勉強方法をご紹介します。

なお、本文では、日商簿記3級に挑戦しようとされている方を想定した内容にしています。

簿記3級講座の比較表

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「簿記、全然わからない」と思うのが正常な2つ理由

「簿記、全然わからない」と思うのが正常な2つ理由
簿記3級の合格証書

「簿記、全然わからない」と思う理由は主に2つです。

  • 今まで勉強したことがなかったこと
  • 今まで簿記を使う仕事を通じて、カラダで簿記を体感する機会がなかったこと

例えば、中学生時代に、古文や英語など、小学生時代に勉強することもなく、かつ、普段使うこともない科目に戸惑った方も多いのではないでしょうか。

私は英語に非常に苦労した覚えがあります。

つまり、今まで勉強や触れたことが無いことが、「簿記、全然わからない」と感じる原因なのです。

勉強したことがない

簿記を学生時代に学ぶ人は決して多くありません。

簿記が必須の教科として指定されていないためです。

学生時代に簿記を学ぶ典型例は、商業高校で簿記を学ぶケースです。

2022年5月時点の高等学校に在籍する学生の内、商業高校の在籍者数は全体の5.6%。(参照元:文武科学省 高等学校学科別生徒数・学校数

仮に商業高校在籍者が全員簿記の勉強を行い、かつ、それ以外の高校に在籍する学生が同程度、簿記を勉強すると仮定しても、最大で高等学校に在籍する学生全体の11%程度にしかなりません。

要は、大多数の人が学生時代に簿記を学ばないということです。

学んでいない学問をすぐ理解することは無理な話ですよね。

経験したことがない

仕事で日常的に簿記の知識をフル活用する仕事をしている人数は限られています。

理由は、日常的に簿記の知識の活用が不可欠な仕事が少ないからです。

簿記の知識を利用する仕事の筆頭は経理職ですね。

日本で働く経理職の人数なんて公表されていませんが、多く見積もっても、360万人ほどです。

日本の生産人口(15-64歳)の人口がおよそ7,400万人のため、経理に携わる人は生産人口の5%弱しかいません。

逆を返すと、生産人口の95%は簿記に触れる仕事をしていないということです。

日本の経理社員数の推定方法

大企業数¹ x 平均経理社員数² ≒ 44,000人・・・A

中小企業数¹ x 平均経理社員数³ ≒ 3,578,000人・・・B

A + B ≒360万

簿記を日常的に利用しない仕事をされていないならば、簿記に触れる機会はありませんよね。

触れることのない、つまり見聞きしたことない知識をすぐに理解するのは無理な話です。

「簿記、全然わからない」を解決する3つの方法

3つの方法を正しく実行することで、「簿記、全然わからない」の悩みはだんだんと解決します。

3つの方法とは以下の通りです。

  • 記憶する=簿記のやり方と用語を覚える
  • 理解する=自分自身を納得させる
  • 反復する=忘れないようにする

なぜならば、これは人間に備わっている効果的な記憶や学習のパターンだからです。

でも問題は、それをいかに実践するか、ですよね。

そこで、ここからは効果的に「記憶する」、「理解する」、「反復する」ための方法をご紹介します。

記憶する

あなたが日商簿記3級の勉強を始めたばかりならば、テキストをただ読むよりも、講義動画を見ることが効果的です。

動画を見て学ぶことは、テキストを読んで学ぶよりも、2倍の効果があるからです。

自ら学ぶ、つまり、アクティブラーニング(能動的学習)における学習定着率を示すモデルとされる「ラーニングピラミッド」を見てみましょう。(下図参照)

「ラーニングピラミッド」は学習方法による学習定着率をモデル化した考え方です。

「ラーニングピラミッド」によると、

  • 視聴覚(動画を見聞きする)は読書(テキストを読む)よりも学習の定着率が2倍
  • 視聴覚よりもデモンストレーション、つまり、問題を解くことは、読書と比較して3倍

とはいえ、日商簿記3級を始めたばかりでいきなり問題を解くのは、私の経験上からも無茶な話です。

そのため、まずは講義動画を見て学ぶことをおすすめします!

理解する

内容の理解を促す方法として、質問をすることが効果的です。

質問することは、分からないなりに断片的な用語や情報を頭の中で筋道立てる、つまり整理する作業だからです。

実際、勉強初心者のように理解が不十分な場合、質問することで理解が促進されることが証明されています。(参考:質問作りが説明文の理解に及ぼす効果)

私も、日商簿記3級の勉強の際にオンライン講座を利用しており、講師に対して質問内容を記述して何度も問い合わせをしました。

質問を記述してみると、自分の分かっていないことが整理されてきます。

特に「Yes / No」で回答をしてもらえる質問文を作成すると、講師の回答によって自分の理解にお墨付きを得たり、修正したりすることができます。

確かに、問題集や参考書を読み込むのも非常に意義がある勉強法です。

しかし、専門家に質問しながら勉強を進める方法はより効果的です。

簿記を勉強し始めたのであれば、分からない状況にひとりで格闘するよりも、質問をしながら勉強をしていくことをおすすめします!

反復する

頭に入れた内容を定着、記憶に留めておくためには、3つの欠かせないことがあります。

  1. あまり時間を空けないこと
  2. 何度か繰り返すこと
  3. 問題を解くこと

人間は残念ながら、一度覚えたつもりでも、時間の経過とともに忘れてしまうからです。

1:あまり時間を空けないことが大切な理由

時間の経過とともに忘れてしまうことをグラフにしたこの図、どこかで一度は見たことはないでしょうか。

この曲線の重要なポイントは、縦軸の節約率。

節約率は、最初に記憶した後、改めて同じものを記憶する時間の短縮度合いを示しています。

例えば、最初に10分間で覚えたことを覚え直すのに、20分後であれば4分ほどで済むところが、1ヶ月後だと2倍の8分も必要ということです。

効率的に記憶に留めたいならば、前回の学習から間を空けないことが大切です!

2:何度か繰り返すことが大切な理由

では、どのような間隔で復習すると良いのかというと、重要なタイミングは「24時間以内」「1週間後」「1ヶ月後」の3つ。

下の図はこの3つのタイミングに復習を繰り返すと、覚え直しに必要な時間はどんどん短縮します。

復習を繰り返すことで、記憶が定着してくるということですね。

3:問題を解くことが大切な理由

記憶の定着において、問題を解くことは読書と比較して効果は3倍!

効果が高いのは、問題を解く、つまり、アウトプットすることが記憶の定着に大きく貢献するからです。

さらに、アウトプットの量の多いと、より記憶に定着に高い効果があることが証明されています。(参考:The Critical Importance of Retrieval for Learning)

学習内容の定着は、問題を何度も解くことが鍵ということです。

新しく学んだことを一度の勉強で長く記憶するのはとても難しいです。

記憶の定着の近道は、時間を空けず、繰り返し復習して、何度も問題を解くこと、なのですね。

おすすめの勉強方法と進め方のコツ

「簿記、全然分からない」の3つの解決方法を踏まえると選ぶべきは、「専門家に質問でき、かつ、何度も復習可能な、耳と目で吸収していく教材」です。

その教材は、記憶の定着に必要な3要素を満たしているからです。

  • 耳と目で吸収 =記憶する
  • 専門家に質問 =理解する
  • 何度も復習可能 =定着する

せっかく簿記、特に入門編の日商簿記3級に挑戦するならば、効率的に進められる勉強方法を採用しましょう。

勉強のやり方(インプット)

日商簿記3級のインプットにおいて、オンライン講座は勉強の重要な3要素を全て満たすことが可能です。

現在取りうるインプット方法を勉強の重要な3要素で比較すると、オンライン講座がすべての要素を満たすからです。(注:下記表は一般論として比較評価したもの)

インプット方法通学オンライン講座YouTube等動画参考書
耳と目で吸収
ライブ授業

音と絵で学習

音と絵で学習

読むのみ
専門家に質問
質問可能

質問機能あり

一部で質問可能
X
原則質問不可
何度も復習可能
自由に再受講ができないケースあり

自由に復習可能

自由に復習可能

自由に復習可能

ご参考までに私が受講したオンライン講座をご紹介します。

Udemy:スキマ時間でビジュアル簿記3級 icon

日商簿記3級に必要な知識を習得することは、問題を解くための準備活動です。

少ない時間を有効活用して習得するためには、自分に適した効果的なインプット方法を選択しましょう。

勉強方法(アウトプット)

まずは個別単元の問題を解き、ある程度記憶できた、理解できたと思ったら、試験で問われる範囲全体の問題を解きましょう。

試験問題だけを解いていると、日商簿記3級で問われる範囲全てが網羅されていないことがあり、理解できていない単元を見落とす可能性があるからです。

インプットの教材にも、問題がついていると思います。

その教材に以下の2種類の問題が含まれているかを確認してください。

もし、どちらかが欠けている場合には、欠けている問題を別の教材で補うことをおすすめします。

アウトプットの種類目的
個別単元の問題演習試験範囲の単元の理解度を向上
試験全体の問題演習試験の量や傾向の理解と必要な回答速度を習得
  参考:日商簿記3級の出題区分

ご参考までに私が活用した問題演習をご紹介します。

Udemy:予備校講師直伝の日商簿記3級 模擬試験実戦答練 icon

スッキリうかる 日商簿記3級 本試験予想問題集

問題を繰り返し解くことが、記憶の定着に繋がります。

インプットしてなんとなく分かった気がしたら、さっそく問題を解きましょう。

最初から全問正解は出来なくてOK、むしろ正解出来ないことが記憶の定着のスタートです。

勉強の進め方

可能であれば1ヶ月以上を使って、学習→問題解答→復習→問題解答を繰り返しましょう

1ヶ月程度繰り返し復習することで、長期記憶として頭に定着するからです。

私の場合、三日坊主にならないように特に注意していたことは以下の3点です。

  • 1回の勉強時間は2時間以内(無理をしない)
  • 1日合計で最長2時間の時間を捻出してインプット&アウトプット(2時間連続で無くてOK)
  • 毎日短時間でもインプット&アウトプット(休日もスキマ時間で)

また、私は日商簿記3級に合格した後、全く別の資格試験の勉強を半年間実施してから、日商簿記2級の勉強に取り掛かりました。

その際、3級の復習はほぼ実施することがありませんでした。

これは、日商簿記3級の内容が長期記憶として定着していたということではないでしょうか。

私の経験も踏まえると、日商簿記3級のみの合格を目指す方は少なくとも1ヶ月程度、2級以上を目指す方はもう少し時間をかけることをおすすめします。

まとめ:簿記が分からないのは正常です!

はじめて簿記の勉強をして、「簿記、全然わからない」と思う反応は正常です。

決してあなたが「頭が悪い」、「向いていない」ということではありません。

インプットとアウトプットの繰り返しを継続することで、だんだんと分かるようになります。

業務経験も勉強経験もない40歳手前の会社員でもコツコツ勉強をしたら、日商簿記2級まで合格できるのです。

簿記なんてそんなものだと思って挑戦してみましょう、応援しています!!

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