経理に転職して後悔しないために知っておくべきこと5選&その対策方法

経理に転職して後悔しないために知っておくべきこと5選&その対策方法

現在、転職を考えている人のなかには経理の仕事に興味を持っている人も多いかと思います。

経理の仕事に興味があるということは、お金の管理や数字の羅列などにもあまり苦手意識はなく、細かい作業が得意だという人も多いでしょう。

ですが、実際に経理の仕事に転職しても「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔する人も、多いです。

そこで、今回は経理に転職して後悔しないために知っておくべきことと、その対策について解説します。

この記事を読んで、ぜひ自分の適性を判断してみてください。

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経理の仕事に対する一般的なイメージ

経理の仕事に対する一般的なイメージ

まずは、経理の仕事に関する一般的なイメージを確認しておきましょう。

経理の仕事といえば、以下のようなイメージを持っている人が多いようです。

  • 数学が得意な人にしかできない仕事
  • 定時に帰れる
  • 1人で黙々とやる作業がメイン

こんなイメージを持っている人も多くいるようです。

「経理の仕事」として一括りにしていますが、仕事内容自体はそれぞれの会社の実態に応じて異なるでしょう。

また、正確にいえば、経理の仕事は「時期によっては楽な時もあれば、忙しい時もある」というのが本当のところ。

ここでは、そんな経理の仕事に対する間違ったイメージを払拭すると同時に、その対処法についても解説します。

経理への転職で、後悔する前に知っておきたいこと5選

経理への転職で、後悔する前に知っておきたいこと5選

経理への転職を考えた時に、後悔しないためにまず知っておきたいことを5つピックアップしました。

  • 同じ作業を繰り返すルーティンワークが多い
  • 専門的な内容で覚えることが多い
  • 繁忙期はとてつもなく忙しい
  • 人とのコミュニケーションが意外と多い
  • 経理の事務処理ミスで、経営が傾くこともある

それぞれ、順番に確認していきましょう。

同じ作業を繰り返すルーティンワークが多い

経理の仕事と聞くと、数学の知識や公式などを使って難しい計算を日々こなしている、というイメージを持っている人もいるでしょう。

ですが、実際の業務ではそのような複雑な計算をする機会はほとんどありません。

というのも、あくまでも会社の経営状態や経営成績を判断する決算関連の業務がメインとなるからです。

そのため、数学というよりは決算書を読み取るための、基本的な四則演算ができる方が重要です。

また、万が一そのような複雑な計算をしなければならない場合でも、専用の経理ソフトを導入している会社が多いので、そこまで心配する必要はありません。

むしろ、単調で同じ作業を繰り返すルーティンワークの方が多いため、そういった作業が苦手な人にとっては苦痛を伴うかもしれません。

専門的な内容で覚えることが多い

経理の仕事に初めて携わる場合、覚えることがとても多く、戸惑う人も多いでしょう。

その日、その月、その年に絶対にこなさなければいけない業務があるため、月末付近はかなり忙しくなることも。

そして、仕事内容によっては、簿記の資格を必須にしている所も多く、就職・転職前に多少の勉強が必要になることもあります。

また、会社によっては決算整理業務だけではなく、従業員の給与計算や社会保険の手続きを経理担当者がおこなうこともあります。

そのため、そのような会社に就職した場合、健康保険や扶養の仕組み、産休・育休の制度にも精通しておかなければなりません。

ですが、多くの会社では就職・転職前にここまでの知識を事前に覚えなければいけないわけではなく、入社してからOJTや研修という形で習得することが多いようです。

繁忙期はとてつもなく忙しい

経理の仕事というと、やることをしっかりやってれば基本的には毎日定時に帰れると思っている人も多いでしょう。

ですが、経理の仕事は毎日のように伝票を整理したり、月末ごとに整理しなければならない書類が必ず発生します。

月によって請求書の処理が大量に発生したり、1円でも数字が合わないと帰れないという会社もあるでしょう。

また、年度末や年度初めは決算整理業務も重なってくるため、毎日のように残業が続くということも珍しくありません。

年間を通して常に忙しいという訳ではありませんが、繁忙期はなかなか定時に帰れない会社が多いかと思います。

反対に、時間を持て余す月もあるため、「経理は暇だ」とか「経理は忙しい」などの噂が絶えないのでしょう。

人とのコミュニケーションが意外と多い

経理の仕事は黙々とひとりで作業をする仕事がメインだと思っている人も多いです。

ところが、経理の仕事は意外と人とのコミュニケーションが発生することが多く、一日中誰とも話さないで終わるという日はほぼ皆無でしょう。

具体的には、電話や内線で社内外の人と話したり、他部署の同僚とやり取りをしたり、打ち合わせや会議に参加したりすることもあるでしょう。

見積もりや会議の資料を作成するにしても上司の決裁を取らなければならなかったり、銀行の窓口に行って経理事務の手続きをおこなったりもします。

とにかく、書類やパソコンとだけにらめっこをしていれば良いという訳ではなく、すべての書類に関して関係各所が関わっているため、多くのコミュニケーションが発生します。

経理の事務処理ミスで、経営が傾くこともある

経理の仕事は学生やアルバイトの人でもできる単純な仕事だと思っている人も多いです。

Excelにデータを入力したり、伝票を整理したり。

こういった単純な仕事も確かに経理の仕事の一部ではあるのですが、社員はそれ以外の責任を伴う重要な業務をメインで担っていることが多いです。

例えば、経理部署の社員が数字を1個間違えただけで、会社の経営が傾くほど致命的なミスになることもあります。

過去にある会社が発売した平屋住宅についての広告にも、金額の誤りがありました。

当初は、3,970,000円の金額で表記されていたようですが、正しい金額は39,700,000円だったということで、ホームページに謝罪文も掲載されました。

人が作成しているものなのでミスが発生するのは致し方無いものだと思います。

ですが、ここまで金額が乖離してしまうと「この会社とこのまま取引して大丈夫かな?」と、心理的には少し心配になってしまいます。

もちろんその後のリカバリーによって、再発防止策が取られていれば逆に信頼を勝ち取ることもできることもありますが。

やはり、最初からそのようなミスを防ぐ仕組みを作っておく必要があったと言えるでしょう。

経理への転職で後悔しないための対策方法5選

経理への転職で後悔しないための対策方法5選

ここまで経理への転職で、後悔する前に知っておきたいことについて具体的に見ていきました。

いずれも世間一般の経理のイメージとは少し印象が異なる部分があったのではないでしょうか。

もしかしたら、「やっぱり経理への転職はやめようかな」と思っている人もいるかも知れません。

ですが、きちんと対策する方法がありますのでそこは安心してください。

ここからは、経理への転職で後悔しないために、知っておくべき対策方法を5つご紹介します。

  • PDCAサイクルを回すことで、業務改善を図る
  • 本業+αで経理関連の資格取得を目指す
  • スケジュールを組んで仕事を先読みする
  • 報・連・相など最低限のコミュニケーションを心掛ける
  • 相談しやすい環境を整え、入念にダブルチェックをおこなう

いずれも事前に対策方法を知っていれば、経理への転職で躊躇することはありません。

しっかりと頭に刻み込んで、先ほどの不安を払拭していきましょう。

PDCAサイクルを回すことで、業務改善を図る

同じ作業を繰り返すルーティンワークが多い経理業務に対する対処法としては、PDCAサイクルを回すことで、業務改善を図るという方法があります。

ちなみに、PDCAは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の頭文字を取ったもので、マネジメントの質を高めようという概念のこと。

参考:PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle) | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

同じ業務であっても、その都度改善を繰り返していけば、仕事の質やスピードも徐々に上がっていくでしょう。

例えば、伝票を整理するだけの仕事であっても、カテゴリーごとに分けたり、毎年同じ時期に同じ業務が発生するのであれば、逆算してスケジュールを組んだりと、改善できることは山ほどあります。

業務効率を上げるために、パソコンの更新を提案したり、専用のソフトの導入を検討したりすることもできるでしょう。

とにもかくにも、毎回同じ業務を同じようにこなすのではなく、常にPDCAサイクルを意識して業務改善を図っていくことが重要です。

本業+αで経理関連の資格取得を目指す

専門的な内容で覚えることが多いという事実に対しては、実践を通して学んでいくことに加えて、経理に関する資格取得を目指すという方法があります。

与えられた仕事に対しては何度か繰り返しおこなってやり方を覚えれば、問題なくその日の業務をこなすことは可能でしょう。

また、いくら覚えることが多いといっても、2年目以降は最初の年に経験した業務を、過去の前例を踏まえて改善しながら進めていくだけという仕事も多いです。

ただし、それだけでは自分の目の前にある仕事が、「何のためにある仕事なのか?」が分からなくなってしまいます。

目の前の仕事自体は過去の前例にならって進められてしまうので、本質的な部分を見る目が抜け落ちてしまうことも。

そうすると、一つ一つの仕事が点の集合体のようになってしまい、覚えることが多すぎて辛いということになってしまいます。

一方、普段の業務に加えて、簿記のような経理に直結する資格を体系的に学ぶと、今まで点と点の集合体であったものが線で結ばれ、一挙に経理業務への理解が深まることもあります。

専門的な内容で覚えることが多いと思っていたけれども、実は密接につながりを持っていたと理解できれば、負担感は大幅に軽減されるでしょう。

スケジュールを組んで仕事を先読みする

繁忙期の忙しさに対する対処法としては、スケジュールをしっかりと組んで仕事の先読みをするという方法があります。

さすがに入社1年目の場合は、右も左も分からない状態から仕事をスタートさせなければならないので、先読みをするという作業は困難かも知れません。

ですが、2年目以降に経理の仕事自体が大幅に変わるということは考えづらいため、1年目に経験した仕事を振り返り、先読みしたスケジュールを組むことができるようになります。

最初の1年間だけは少し苦労するかもしれませんが、そこは割り切って疑問点や分からないことはどんどん同僚や先輩社員に聞くようにしましょう。

入社して間もない頃や1年目までは、まわりの人も優しく丁寧に教えてくれますが、2年目以降はそうはいきません。

様々な経験を通じて仕事を先読みできるようになれば、繁忙期の忙しさも優先順位をつけて上手にコントロールできるようになるでしょう。

報・連・相など最低限のコミュニケーションを心掛ける

経理業務は、人とのコミュニケーションが意外と多いという事実に驚いた人もいるかも知れません。

ですが、よくよく考えてみれば、経理書類というのは様々な人が関わっています。

見積書1つをとっても、直属の上司や社内にいる営業担当はもちろんのこと、取引先や消費者、金融機関の担当者など、社外の人との取引にも必ず使用される書類の1つです。

そのため、社内・社外の人とのやり取りに必要な最低限のビジネスマナーである「報告・連絡・相談」などはしっかりとおこなうようにしましょう。

経理の仕事だからといって黙々と1人で作業をしているだけでは、業務は完結しません。

しっかりとコミュニケーションを取り、相手がどんなことを求めているかを考えながら仕事をおこなうことで、経理の仕事もスムーズに進められます。

相談しやすい環境を整え、入念にダブルチェックをおこなう

経理の事務処理ミスで、経営が傾くこともあるという事実に対しては、相談しやすい環境を整え、入念にダブルチェックがおこなえる環境を構築することです。

経理の仕事は、会社の経営成績や経営状態を管理する非常に重要な役割を担っています。

経理担当者のミスによって、莫大な損失を会社が被ることもあるでしょう。

ですが、そうならないように日頃から未然にミスを防止する措置を講じておけば、そこまで恐れる必要はありません。

先ほどの例でいえば、もし自分が商品の金額を打ち間違えていたとしても、自分以外の誰かにダブルチェックをお願いしていたら、その場ですぐに訂正ができていたかも知れません。

あるいは、疑問点や不明点があった時に、その場ですぐに先輩社員や直属の上司にアドバイスを求めていたら、未然にミスを防ぐこともできていたかも知れません。

そのためには、常日頃から自分の仕事に対して真摯に向き合い、一所懸命に業務を進めていくことも大事な要素となってきます。

というのも、分からないなりにも、一所懸命仕事をしていれば、まわりの人が何も言わなくても助け舟を出してくれたり、何かしら質問をした時にも丁寧に説明してくれることが往々にしてあるからです。

日々の業務の中で、信頼を積み重ねていくことができれば、相談しやすい環境も自然と整っていくでしょう。

経理へ転職して後悔しないため、しっかりと下調べをして適性を判断しよう

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経理の仕事は、一般的なイメージと現実とのギャップに食い違いがあることも多いです。

会社によって経理業務の体制はまちまちですし、従業員の数や会社の規模によってもメインで携わる業務の内容に差が生まれやすいのも事実。

ここまで色々と見てきましたが、記事を読む前と読んだ後で経理職に対する仕事のイメージが変わった、という人もいるでしょう。

それでもなお、経理への転職をどうしても希望したい!と思っている人は、経理の仕事に向いている可能性が高いです。

経理への転職をしてから後悔しないためにもしっかりと下調べをして、自分の適性に沿ったキャリアプランを描いていきましょう。

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