日商簿記3級の直前対策!しっかり復習して、合格までに苦手を克服しよう!

日商簿記3級の試験合格を目指すなら、直前対策は非常に重要です。

本記事では試験1ヶ月前までに基本の学習を終え、直前は問題演習をおこなうことをメインの対策としています。

ですが、この記事を読んでいる読者の中には、すでに本試験まで1ヶ月を切っている人もいるでしょう。

そこで、まずは本試験まで1ヶ月を切っている場合を想定して、どうしても過去問を解く時間が無い場合の対処法をお伝えします。

もし、まだ本試験まで1ヶ月以上の猶予がある場合は、【事前準備】から始めて順にステップアップしていきましょう。

私自身も本試験の1ヶ月前までにはテキストの内容を一読し、問題を解くことに重点を置いて、直前対策をおこなっていたことを覚えています。

その結果、本試験当日もあまり緊張することなく、スムーズに問題を解いて、無事に合格を勝ち取ることができました。

今回の記事を読めば、簿記3級試験の直前でも慌てずに勉強を進めることができるでしょう。

目次

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【間に合わない!】どうしても、過去問を解く時間が無い場合には

【間に合わない!】どうしても、過去問を解く時間が無い場合には

本試験まで1ヶ月を切っている場合、過去問をすべて解き切るのは中々ハードルが高いでしょう。

会社員などで、平日は働いていて、まとまった時間が取れるのは土日のどちらかという場合は、特にタイトに感じるかも知れません。

ここでは、そんな境遇にあったとしても、簿記3級試験の合格に一歩でも近づくための3つの方法をお伝えします。

  • 「仕訳」の問題対策に特化する
  • 直前でも暗記で対応できる勘定科目は要チェック
  • 問題集の解説だけでも読み込んでおく

それでは、1つずつ順番に見ていきましょう。

「仕訳」の問題対策に特化する

簿記3級の試験は第1問から第3問までの、大問3つを60分以内に解く必要があります。

第1問 仕訳問題(45点)

第2問 勘定記入問題(20点)

第3問 決算整理問題(35点)

そのうち、第1問の仕訳問題の配点は45点となっており、すべて正解すれば100点満点のうち半分弱の点数を稼ぐことができます。

簿記3級の試験は70点以上取得すれば合格ですので、うまくいけばあと25点取るだけで試験は突破可能。

そのため、どうしても時間が足りないという場合、まずは第1問の仕訳問題に特化して対策することをおすすめします。

仕訳問題さえ解ける力さえあれば、あとの第2問と第3問はその応用問題とも言えるので、その場で臨機応変に対応できるかもしれません。

ただし、テキスト等で簿記3級試験範囲を全てひと通りはさらっているという条件付きですが。

直前でも暗記で対応できる勘定科目は要チェック

簿記3級では暗記で対応できる勘定科目が数多く出題されます。

勘定科目を覚えただけでは点数には直接つながらないかも知れませんが、先にあげた仕訳問題を解く際には、基本的な勘定科目を覚えていることは大前提となります。

特に、資産・負債・純資産・収益・費用の5つのカテゴリーに属する勘定科目の暗記は必須となります。

現段階で、うろ覚えの勘定科目があれば、今のうちに総点検しておきましょう。

問題集の解説だけでも読み込んでおく

最後に、どうしても過去問を解く時間が取れないという場合は、せめて問題集の解説だけでも読んでおくと良いでしょう。

テキストをどんなに読み込んで内容を理解しても、その後に自分の力で解けるかどうかは別問題です。

問題集の大問を1題でも自力で解いてみると分かると思いますが、解き方が分からないと中々手が動きません。

本来であれば、自分の力で解いてみて、どうしても解けないときは解答・解説をみるという手順を踏むべきなのですが。

今回は、本試験まで時間が足りないという場合の対処方法ですので、その点はご承知おきください。

とにかく、問題集の解説だけでも読んで本試験に臨むのと、解説すら読まないでぶっつけ本番で本試験に臨むのとでは、雲泥の差があります。

一度でも問題集の解説を読んでおけば、たとえ本試験で解き方を忘れてしまったとしても、その場で問題を見て解き方を閃く可能性があります。

【事前準備】試験1ヶ月前までに簿記3級の勉強は終わらせておく

【事前準備】試験1ヶ月前までに簿記3級の勉強は終わらせておく

ここからは、本試験まで1ヶ月以上の猶予がある場合の直前対策について書いていきます。

まずは、【事前準備】について具体的に見ていきましょう。

テキストはひと通り読み終えておく

本試験まで1ヶ月以上あるといっても、テキストをひと通り読み終えているのか、それともまだ勉強の途中なのかによってペース配分を考える必要があります。

もし、まだテキストを読み終えていない場合は、ひと通り読み終えておくと良いでしょう。

初見では、簿記の新しい用語、ルール、理解の難しい単元などに時間を取られる可能性があります。

早めにひと通りテキストを読み終えて内容を理解しておくだけでも、後半の作業がだいぶ楽になります。

勘定科目を理解する

さきほども少し触れましたが、基本的な勘定科目ついての理解や暗記は簿記3級合格のためには、必須となります。

特に、資産・負債・純資産・収益・費用の5つのカテゴリーに属し、簿記3級の試験に頻出する勘定科目については絶対に覚えておきましょう。

それぞれの勘定科目にはホームポジションがありますので、その点についてもしっかりと把握しておく必要があります。

勘定科目さえ頭に入っていれば、仕訳問題についても、そこまで身構える必要はありません。

仕訳のルールを確認する

簿記3級の試験に合格するためには、仕訳のルールを覚えることが絶対の条件となります。

仕訳のルールが曖昧なまま、本試験に臨んだとしても、簿記3級の試験に合格する可能性は限りなく低いでしょう。

裏を返せば、簿記3級の試験に合格するためには、仕訳のルールを徹底的に身体に染み込ませるだけで、合格へと一歩近づくことができます。

まずは、借方と貸方の金額は一致する、各勘定科目のホームポジションを正確に覚える、などの対策がしっかりとできているかを確認しておきましょう。

帳簿を正しくつける

帳簿を正しくつけることも、簿記3級合格には必要な能力です。

正しい帳簿のつけ方を理解し、練習しておくことで、本試験で出題される問題にも臆することなく取り組めるでしょう。

具体的には、以下の帳簿の正しいつけ方を確認しておくと良いでしょう。

  • 仕訳帳
  • 総勘定元帳
  • 現金出納帳
  • 小口現金出納帳
  • 当座預金出納帳
  • 受取手形記入帳
  • 支払手形記入帳
  • 仕入帳
  • 売上帳
  • 売掛金元帳
  • 買掛金元帳
  • 固定資産台帳
  • 商品有高帳

これらの帳簿のつけ方を確認しておけば、簿記3級試験の第2問の勘定記入問題にも対処できるようになるはずです。

【30日前】解説を読みながら、問題集を解き切ることを目指す

【30日前】解説を読みながら、問題集を解き切ることを目指す

本試験の【30日前】になったら、手元にある問題集をまずは解き切ることを目指して学習を進めていきましょう。

問題集の1周目を解き始める

問題集の1周目ですが、最初は中々手が動かず苦労するかもしれません。

テキストを読んで理解していても、実際に問題をやってみると中々解けない問題がしばしばあります。

ですが、ここで落ち込む必要はありません。

ほとんどの人がテキストを読んだだけでは問題を解くことはできず、実際に手を動かして初めて解けるようになるのが一般的です。

また、どうしても解けない問題はこの段階で長時間かけて解く必要はありません。

分からない問題、解けない問題は、すぐに解答・解説を見て実際にどのように解くのかを理解しましょう。

ともかく、最初の1周目は問題集の解説を読みながら解き切ることが目標ですので、そちらを優先して取り組むようにするのが大事です。

解説を読んでも理解できない所は、テキストを必ず振り返る

問題集を進めていくと、どうしても途中で解説を読んでも理解できない箇所がいくつか出てきます。

その場合は、必ずその部分の単元を振り返ってテキストで内容を確認するようにしましょう

一度読んだ内容、理解していた内容でも、いざ問題を解いてみると実際には頭に入っていなかったということも良くあります。

問題を解くことで初めて記憶に定着することもありますので、こちらに関してもそこまで落ち込むことはありません。

解説を読んでも理解できなかった所については解説文の余白かどこかにメモを残して、どうしてそのような解法になるのかを後で思い出せるようにしておきましょう。

1周目で解けなかった問題をチェックしておく

ここまでの作業でもだいぶ簿記3級の問題や出題傾向に慣れてくると思いますが、解けなかった問題、理解するのに苦労した問題には必ずチェックしておく癖をつけておきましょう。

そうすることで、あとで見返したときに自分がどの単元が弱いのかをすぐに把握することが可能です。

特に、このあと2周目、3周目を解き始めるときに絶大な効力を発揮します。

具体的には、下記のような記号を利用すると良いでしょう。

  • 全くできなかった問題には「×」
  • 理解をして何とか解けたけどちょっと自信のない問題は「△」

このような記号を付けておくだけでも、自分が苦手な問題を後で見た時にすぐ判断できるでしょう。

【20日前】時間を決めずに、じっくり問題集を解いてみる

【20日前】時間を決めずに、じっくり問題集を解いてみる

【20日前】になったら、次は問題をじっくりと解く段階です。

2周目は時間が掛かってもいいので、解説を見ずに問題集を解き切りましょう。

問題集の2周目を解き始める

1周目で解答と解説を見ながら全ての問題を解き切っているので、2周目はまったく解き方が分からないという問題はほとんど無いはずです。

手が止まってしまう問題でも、分からない所が分からない状態ではなく、「あれ?これどうやって解くんだっけ?」という状態になっているでしょう。

時間を掛けてじっくり解いていると、途中で解法を思い出すかもしれませんし、解き方そのものを閃くことだってあります。

1周目はかなり苦戦したかもしれませんが、2周目は比較的問題も解きやすくなっているはずです。

2周目は、1周目で解けなかった問題を中心におこなう

2周目に取り掛かるときですが、基本的には1周目で解けなかった問題を中心におこなう方が、より効率的に学習を進められるでしょう。

特に1周目で解答や解説を見ずに解けた問題は、2周目でも何も見ずに解ける可能性が非常に高いです。

そういった自信のある問題、見た瞬間に解法が分かる問題は、そこまで時間を掛けて解く必要はありません。

ある程度、解き方を確認できたら、あとは細かい数字を電卓に入れて計算すれば答えは出るでしょう。

2周目では、1周目で苦戦を強いられた問題を重点的に解くようにすれば、苦手な単元を少しずつ克服できるはずです。

1周目~2周目で、連続で解けなかった問題をチェックしておく

2周目に取り組む際は、1周目〜2周目で、連続で解けなかった問題を必ずチェックしておきましょう。

1周目で解答と解説を読んできちんと理解できているのに、2周目でも解けなかった問題というのは、自分が苦手とする単元である可能性が非常に高いです。

解答と解説を読んで理解できても、実は仕訳の基本的なルールの解釈が間違っていたり、勘定科目の位置を正確に覚えていなかったり、基本的な部分が抜けている可能性があります。

もし、1周目&2周目と2回連続で間違えてしまった問題があれば、必ずもう一度解答と解説を読んで理解すると同時に、テキストを振り返って再度内容の把握に努めましょう。

【10日前】時間を計って、本番と同じ環境で問題集を解いてみる

【10日前】時間を計って、本番と同じ環境で問題集を解いてみる

本試験、【10日前】。

いよいよ、簿記3級の試験が迫ってきているのを実感する頃かと思います。

10日前になったら、今度は本番と同じ環境で時間を計って問題を解いてみましょう。

問題集の3週目を解き始める

3周目は、見たことある問題、解いたことのある問題ばかりなので、2周目よりもさらに解きやすくなっているでしょう。

ここまで来ると、恐らくほとんどの問題が解けるようになっているはずです。

解けない問題、解くのに時間が掛かる問題というのは、恐らく1周目&2周目の両方で解けなかった問題が該当します。

1周目&2周目、3周目でも解くのに苦戦する問題というのは、自分が苦手な単元であると断定しても良いでしょう。

逆に、1周目でも2周目でも間違えずに解けた問題というのは、その部分の単元がきちんと理解できており、得意な問題である可能性が高いです。

恐らく、3周目でもその問題は解けるはずなので、あまり時間を掛けて取り組む必要はないでしょう。

3周目は、1周目~2周目で連続して解けなかった問題を中心におこなう

3周目では特に、1周目から2周目で連続して解けなかった問題を中心におこなうと苦手なポイントを潰していくことができます。

他の解けている問題について自信があれば、1周目&2周目で解けなかった問題のみに集中して重点的に対策するのも良いでしょう。

本試験までに、苦手な単元を克服できれば、本試験でも点数を伸ばせる可能性が高まります。

残された時間を見て、自分の得意分野を伸ばすか、苦手を克服するかを見極めましょう。

1周目~3周目で、連続で解けなかった問題をチェックしておく

3周目でも、1周目から2周目までと同じように、3連続で解けなかった問題をチェックしておきます。

同じ問題を3回解いて、3回とも解けない場合、その単元が自分のウィークポイントとなります。

テキストを読んでもいまいち理解できていなかったり、問題の解説を読んでもしっくりこなかったり、思い当たる節があるのではないでしょうか。

ともかく、3回とも解けなかった問題には必ずチェックを入れて、本試験直前に見直す時間があれば、再度見直すことを意識してみてください。

【3日前】ダメ押しの4周目は、連続で間違えた所だけチェック

【3日前】ダメ押しの4周目は、連続で間違えた所だけチェック

【3日前】になったら、やれることは限られてきます。

一般的には簿記3級対策としては、同じ問題集を3周まわせば充分。

ですが、ここではダメ押しの4周目のチェックをおこなうことで、少しでも点数を上げる方法をお伝えします。

4周目は、1周目~3周目で連続して間違えた箇所だけをもう一度

4周目は、1周目から3周目までで、連続して間違えた所だけを確認するようにしましょう。

もし、50問の問題が1冊の問題集の中にあったら、恐らく3回連続で間違えるような問題というのは多くてせいぜい3問〜5問程度でしょう。

そうすると、本試験3日前までに、この3問〜5問の問題のみを再度解き直すだけで済みますので、そこまで負担にはならないはずです。

解説も3周目までに最低3回は読んでいるはずですし、解き方も読めばすぐに思い出せるはずです。

もし、克服できそうなら本試験まで克服してしまいましょう。

4周目でも解けない問題は捨てる覚悟も必要

3連続で間違えた問題のみを解き直せばいいとお伝えしましたが、この4周目でも自力で解けず、4回連続で間違えてしまうような問題があるかも知れません。

その場合、潔くその単元は捨ててしまいましょう。

4回解いても解けない理由としては、以下のような理由が挙げられます。

  • その単元がもの凄く苦手
  • テキストの内容を間違って理解している

恐らく、このどちらかが問題を解けない理由でしょう。

そもそも、どんなに勉強をしても苦手な単元があり、該当する問題に対してアレルギー反応を起こしてしまう場合は、無理やり克服するというのは得策ではありません。

また、テキストの単元をもし間違って理解している場合でも、その単元自体が独立しており、全体の内容に影響を及ぼさないのであれば、別の機会にじっくりと正しく理解できるように努めましょう。

時間が無限にあれば別ですが、試験までの期日が迫っている中では、限られた時間を有効に活用して直前の対策を練る必要があります。

最後まで不安な単元については、再度テキストを読み込む

最後に、いくら問題集で問題が解けていたとしても、最後まで不安の残る単元があるかも知れません。

その場合、もう一度問題を解いてみるのも良いですが、再度テキストをじっくりと読み込んでみるのもおすすめです。

問題を解く前に読んだ時と、問題を実際に読んでから読んだ時では、定着の度合いが異なる場合があります。

問題を解いてからテキストで同じ単元の内容を改めて読み直してみると、「ああ、このこと言いたかったのかあ」と、妙に納得する瞬間があります。

簿記の試験に限らず、学校や塾の勉強でも、似たような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

もし、本試験までに不安な所があれば、改めてテキストを読み直してみるのも良いでしょう。

基本の学習は早めに終わらせ、直前対策は問題演習をメインに

基本の学習は早めに終わらせ、直前対策は問題演習をメインに

以上、本試験1ヶ月前から3日前までの対策方法について具体的に見てきました。

事前に準備さえしておけば、簿記3級の試験はそこまで難しい試験ではありません。

特に、簿記の試験は実際に手を動かして問題を解いてみないと、本当にその内容を理解したことにはなりません。

簿記は知識と技術の試験と言われているくらい、テキストを読み込むと同時に、実際に問題を解くことが重要です。

簿記の試験はただの暗記科目ではありませんので、実際に問題を解いてみないと本当に理解したことにはなりません。

直前になると、いろいろと準備不足で焦ることもあるかも知れませんが、じっくりと腰を据えて、1題でも多くの問題を解くことに専念しましょう。

簿記3級講座の比較表

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