簿記2級は食いっぱぐれない?役立つ理由や無駄にしない方法、注意点を解説

簿記2級は食いっぱぐれない?役立つ理由や無駄にしない方法、注意点を解説

簿記2級に合格したら、食いっぱぐれしない?

簿記2級が仕事探しに役立つ理由は?

簿記2級での合格を無駄にしないためにはどうすればよい?

簿記2級に合格したら、本当に食いっぱぐれる心配がなくなるのか気になります。

せっかく頑張って簿記2級に合格しても、仕事に就けないなら無駄な努力になってしまいそうです。

結論から言うと、簿記2級の合格で仕事が保証されはしないものの、食いっぱぐれない可能性は高まります。

なぜなら、簿記2級に合格すると、就職や転職、社内異動などが有利になりやすいためです。

そこで今回は、簿記2級合格がキャリア形成に役立つ理由とともに、合格を無駄にしない方法や食いっぱぐれないと断言できない理由を順にお伝えします。

この記事を読むと、食いっぱぐれないように、簿記2級の合格に向けて勉強を頑張ろうと前向きになれます。

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簿記2級に合格すると、食いっぱぐれないのか?

簿記2級に合格すると、食いっぱぐれないのか?

簿記2級に合格すると仕事が確実に得られる保証はありませんが、合格実績があると就職活動を有利に進められるようになります。

そもそも簿記は就職に役立つ資格として、常に上位ベスト3にランクインする認知度の高い資格検定であり、直近3年間は最も高く評価されています。

調査年順位
2021年1位
2022年1位
2023年1位
参考:2021年版!就職に役立つ資格・検定ランキングTOP302022年版! 就職に役立つ資格・検定ランキングTOP302023年版!就職に役立つ資格・検定ランキングTOP30

特に簿記2級では財務諸表から経営状況を把握・分析できる高度な財務スキルが求められるため、財務会計領域に強い人材として評価されやすいです。

私が転職活動していた際、営業でありながら簿記2級に合格している点に興味を持つ企業は多く、想像以上に高評価されていると実感しました。

簿記2級に合格しても仕事は確約されませんが、合格前と比べると就職や転職が有利に進めやすくなります。

簿記2級がキャリア形成に役立つ理由3つ

簿記2級がキャリア形成に役立つ理由3つ

簿記2級は、仕事に就いたりキャリア形成をしたりする際に、役立つ検定試験の1つです。

簿記2級は、経営管理に求められる財務情報を整理・分析するスキルを証明する資格検定であるためです。

簿記2級がキャリア形成に役立つ理由は3つに整理されます。

  • 新卒での就職活動で優位に立てる
  • 転職の選択肢が広がる
  • 社内での部門異動・昇進のチャンスが増える

簿記2級に合格していると食いっぱぐれないと評価されるポイントから、簿記2級の価値を確認しましょう。

新卒での就職活動で優位に立てる

新卒採用時に日商簿記2級まで合格していると、財務領域に強い人材として訴求しやすくなり、周囲の競争相手よりも優位に立ちやすいです。

日商簿記2級のレベルは、企業経営において発生するお金の流れをおおよそ把握できる知識レベル、と設定されているためです。

高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル

引用:簿記2級のレベル

新卒採用の場合、企業との親和性に加え会話力や論理的思考力など、社員に求める基礎力や将来性などが勘案されて選考されます。

そのなかでも、ビジネスに関する知見は、企業が新卒採用で着目する点の1つであり、業務に直結する知識や経験があれば応募者に対する期待値は上がります。

そのため、新卒活動において、企業が応募者を即戦力になり得る人材か判断するうえで、日商簿記2級の合格実績は強力な判断材料の1つです。

転職の選択肢が広がる

日商簿記2級に合格していれば、財務情報を取り扱うスキルがあると見なされやすくなり、転職を検討する際に転職先候補を未経験の職種まで広げられます。

例えば、私は新卒で入社してIT業界で営業職を10年以上継続していますが、転職活動を始める前に簿記2級に合格していました。

すると、登録していた転職エージェントから紹介される転職情報は、営業職はもちろん、購買や経営企画などの未経験職種の紹介もありました。

また、経理職における中途採用の募集要項を確認すると、未経験者でも簿記2級合格者は応募可能としている企業もあります。

つまり、非経理職の人が転職を検討する場合、日商簿記2級に合格していると、転職活動する職種を財務関連まで広げられるようになります。

社内での経理や会計部門への異動・昇進のチャンスが増える

日商簿記2級の合格実績があると、社内での職種変更や昇進のチャンスが多くなる可能性が高まります。

例えば、ジョブローテーション以外での社内異動を希望する場合、受け入れ先の部門としては即戦力の転入が望ましいです。

もし、財務情報を取り扱う経理や経営企画などの部門への異動を希望する際、簿記2級に合格していれば戦力になり得る人材とアピールしやすくなります。

また、簿記は経営情報を俯瞰して把握するスキルであるため、簿記2級まで合格していると高度職位への昇進の候補になる可能性が高まります。

自社内でのキャリアステップを考える際に、複数の職種を経験したいと考えている人にとって簿記2級の合格実績は強い味方です。

簿記2級の合格を無駄にしない方法3つ

簿記2級の合格を無駄にしない方法3つ

時間や労力をかけて得た簿記2級合格の実績やスキルを活かせるようにしておくのは、食いっぱぐれ防止のポイントです。

試験勉強として短期間で学んだことは忘れやすかったり、簿記2級の合格実績だけでは就職できなかったりする場合もあるためです。

そこで、簿記2級の勉強をしている時から考えておくべき、無駄にしない方法を3つ紹介します。

  • 日常的に簿記の知識を利用する
  • 具体的な仕事での活かし方を想定する
  • 自身の希少性を更に高める

簿記2級の財務スキルが仕事をするうえで有用なのは間違いないため、あなたの現状を踏まえて有効活用の道筋をあらかじめ整理しておきましょう

日常的に簿記の知識を利用する

日商簿記2級に合格後も、日常的に簿記の知識を利用する機会を設けるのが合格実績を無駄にしないための効果的な方法です。

試験対策として勉強しただけだと、時間の経過とともに学んだことが風化してしまい、実際のスキルとして活用できなくなるためです。

経理職などで日常的に簿記を活用できる状況ならば、2級の内容を活かせる業務に携わると経験が伴ったスキルとして深化できます。

一方で、非経理職だと仕事で簿記を利用する局面が少ないため、定期的な復習等で学習内容が記憶に定着するようにする工夫が必要です。

スキルは活用してこそ意味があるため、経理職はもちろん、非経理職でも日々の活動で利用して、活きたスキルに昇華させましょう。

具体的な仕事での活かし方を想定する

経理や財務以外の職種で働いている人が簿記の勉強を無駄にしないためには、試験準備の時点から仕事での活かし方を想定しておくのが重要です。

実際に携わる仕事でのお金の流れを、把握・分析する作業をしていると、培った簿記スキルを最も有効活用できるためです。

試験勉強を始めた時期から、どの業務だと簿記で培った知識を活かせるか検討しておくと、合格してからすぐに簿記を活用できるようになります。

すると、自然と簿記の観点で業務の意味や目的が捉えられるようになり、社内外の人とも簿記の視点から会話できるようになります。

簿記2級は合格がゴールではなく、目指すキャリアを実現する手段の1つであるため、仕事で簿記を活用できる状況を想定しておきましょう。

自身の希少性をさらにに高める

簿記2級以外の知識やスキルに磨きをかけて、労働市場における希少性を高めて人材価値を向上させるのも、簿記2級の合格を無駄にしない方法の1つです。

簿記2級よりも難易度の高い資格試験や国家資格の合格実績、特定分野の業務知識などがあれば、より専門性の高い人材と評価してもらいやすくなるためです。

簿記2級の合格者数は日本の生産年齢人口から見ると希少な存在ですが、合格者だから採用したいと企業が考えるほどの専門性があるとは見られません。

そのため、簿記の知識が活用できる試験や資格に挑戦して、企業が是非採用したいと思う高度な専門性を獲得できると食いっぱぐれの心配も低減します。

仮に、現業が非経理職であっても、現業の専門性と簿記2級水準の財務スキルの両方を同時に持つ人材と訴求すると、別の角度で希少性が高まります。

簿記2級があるだけで食いっぱぐれないとは言えない3つの理由

簿記2級があるだけで食いっぱぐれないとは言えない3つの理由

簿記2級の合格後に想像していた未来と現実との違いに落胆しないよう、挑戦する時点でも判明している事実は事前に確認しておくのが大切です。

実際、企業において簿記2級の合格者が特別に優遇されないケースが多いからです。

簿記2級に挑戦するタイミングで知っておくべき注意点は3つに整理されます。

  • 仕事を保証する資格ではない
  • 会計領域の専門家とは見られない
  • 会計関連の職種だと実務経験が重視される

しかし、簿記2級がビジネスで有用なスキルなのは間違いないため、前述した有効活用する方法を並行して検討しながら勉強を進めましょう。

仕事を保証する資格ではない

簿記2級は国家資格でないため、特定の仕事が保証される訳ではありません。

例えば、国家資格の1つである公認会計士の場合、財務諸表の信頼性を担保するための監査業務は公認会計士のみに許された独占業務です。

一方、簿記はあくまで財務情報の整理や分析にかかわる技能でしかないため、簿記検定の合格者のみが可能な仕事は設定されていません。

しかし、簿記2級水準の財務スキルを持つ人材は多くないため、合格していると簿記スキルが活かせる仕事に就ける可能性は高まります。

会計や経理領域の専門家とは見られない

会計領域では、簿記2級よりも上位の資格や試験があるため、簿記2級の合格実績だけでは会計領域のスペシャリストと見なされないケースがあります。

企業では、保有資格や検定合格よりも、実務としての活動履歴や実績に重きを置く傾向が強いです。

この傾向は他の業務領域でも共通であり、私が勤めるIT企業では、ITの資格保有数が多い人よりも実績豊富な人が重宝されるケースが多く見受けられます。

資格合格の実績は客観的に技能を有する事実を伝えられますが、その領域で最高難易度の資格や検定の合格実績でないと専門家と見なされない一例です。

そのため、経理業務に限らず仕事の中で簿記の知識を利用する実績や経験を積み重ね、使える活きたスキルとしておくことが重要です。

会計や経理関連の職種だと実務経験が重視される

企業の会計関連職における募集要項を確認すると、簿記の合格実績よりも、会計業務に携わった具体的な実務経験が求められているケースが多いです。

なぜなら、難易度の高い検定の合格実績があったとしても、実務は単純なペーパーテストではないためです。

会計業務でも関連する他の部門とのやり取りが必要であり、決算業務等の期限が明確で、複数人で行う仕事では段取りやチームワークが必要になります。

また、業務遂行にあたり肝になるポイントが存在するため、それを理解している経験豊富な人材は高度資格保有者よりも即戦力として期待できます。

そのため、簿記2級の合格実績を通じて会計業務に携わりたいと考える未経験者は、未経験者可となっている募集条件を出している企業選びが重要です。

簿記2級の合格から食いっぱぐれない人生へ

簿記2級の合格から食いっぱぐれない人生へ

この記事では、簿記2級で食いっぱぐれないのか、キャリアに役立つ理由や合格を無駄にしない方法、食いっぱぐれないと言えない理由を解説しました。

  • 簿記2級では仕事の確約はないが、合格実績があると就職・転職・社内異動・昇進には有利
  • 簿記2級の合格を無駄にしないためには、定期的な復習や仕事での利用、さらなる高度資格への挑戦がおすすめ
  • 簿記2級で食いっぱぐれないと言えない理由は、仕事が保証されず、会計の専門家とも見なされず、会計業務だと実務経験の重要性が高いため

日商簿記2級に合格をすると、仕事に就ける可能性が高まり、食いっぱぐれない人生を築きやすくなります。

簿記2級に合格していると、財務諸表の作成や経営状況の分析といった高い財務スキルを客観的に示せるためです。

しかし、国家資格のように独占業務があるわけでないため、合格しても仕事は保証されない事実はぬぐえません。

一方で企業がある限り会計業務は存在し、社員が育成する時間を待つ余裕が無い企業にとって、高い簿記スキル保有者は即戦力と期待されます。

つまり、簿記2級は仕事を得るための強い武器であるのは間違いないため、是非とも合格して食いっぱぐれない人生を実現しましょう。

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