税理士の通信講座・予備校おすすめ9選!比較方法や料金相場も解説

税務のスペシャリストである税理士は、合格率15%前後の難関資格です。

必須科目を含む5科目に合格する必要があり、学習期間も長期に渡るため通信講座や予備校を利用する方が一般的です。

そんな税理士資格の予備校・通信講座について以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。

税理士の資格取得におすすめの通信講座・予備校は?

通信講座や予備校の選び方や、自分に合ったところが知りたい

通信講座や予備校の料金相場は?

本記事では、税理士の資格取得におすすめの通信講座・予備校を解説します。

選び方や料金相場も紹介しているので、これから学習を始める方も参考にしてください。

税理士資格は多くの講座や予備校があるので、どこにしようか迷う方は、料金が安くアプリで学習できる「スタディング」がおすすめです。

税理士おすすめ通信講座・予備校ランキング9選を比較

税理士の資格取得におすすめの通信講座・予備校を9つ紹介します。

講座・予備校名料金(税込)特徴
スタディング74,800円~・スキマ時間に学習しやすい
・料金が格安・2023年度の合格者488名と実績豊富
クレアール263,000円~・「非常識学習法」で学習範囲を絞って学習
・「Vラーニングシステム」で細かく学習
・資格取得者の割引が豊富
アガルート130,400円~・ライブ配信講義もある
・オンラインカウンセリングで学習プランを相談できる
・受講生専用SNS「学び舎」が利用可能
LEC224,400円~・大手資格予備校で通学コースやDVD受講も可能
・全国公開模試で本番同様の環境を体験可能
・各種割引が豊富
TAC400,000円~・11科目全て受講できる
・2022年の合格者占有率46.6%
・教育訓練給付制度の対象
資格試験のFIN78,000円~・費用が安い
・MicroSDで講義動画が送られてくる
・スマホで見られる過去問集がある
資格の大原383,000円~・映像講義も人気講師が担当
・2023年の合格者占有率53.3%
・教育訓練給付制度の対象
東京CPA会計学院328,000円~・会計専門の予備校
・1年の短期合格を目指せる
資格スクール大栄508,640円~・通学して受講
・学割や紹介割引がある

料金については各講座多くの講座が用意されていますが、必須科目の「簿記論」と「財務諸表論」を学習できるコースの料金です。

また、いずれも税理士の通信講座としては有名で、ノウハウもあるため安心して受講できます。

それぞれの特徴を解説するので、料金や自身のライフスタイルに合った講座・予備校を選択しましょう。

スタディング|テレビCMでお馴染みのオンライン講座

スタディング|テレビCMでお馴染みのオンライン講座
引用:スタディング
講座・予備校名スタディング
料金(税込)74,800円~
学習スタイル通信
特徴・スキマ時間に学習しやすい
・料金が格安
・2023年度の合格者488名と実績豊富

スタディングは、スマホやPCなどオンラインで受講できる通信講座です。

利用料金が他社と比べて安く、10分程度の短時間の講義でスキマ時間にも学習しやすいのが利点となっています。

また、「理論暗記ツール」という独自のアプリを提供しており、理論の中で重要なキーワードが空欄で出題されるため、難関の理論暗記も小まめに学習できるでしょう。

質問が有料のチケット制という点だけ注意が必要で、1チケットにつき1問の質問ができます。

1枚1,500円で利用できますが、「アドバンスパック」や「パーフェクトパック」といった、パックごとに10枚から30枚程度のチケットが最初から付いているコースもあります。

スタディングの公式サイトから申し込むことで無料体験ができたり、早割キャンペーンで割引が行われたりするので、ぜひ活用してみてください。

クレアール|合格範囲の効率学習

クレアール|合格範囲の効率学習
引用:クレアール
講座・予備校名クレアール
料金(税込)263,000円~
学習スタイル通信
特徴・「非常識学習法」で学習範囲を絞って学習
・「Vラーニングシステム」で細かく学習
・資格取得者の割引が豊富

クレアールは公認会計士や税理士など複数の講座を提供する大手通信講座です。

初学者や経験者など、対象を細かく分けた複数のコースがあり、「非常識学習法」という試験範囲を絞ったカリキュラムで学習するのが特徴です。

試験範囲に的を絞って効率的に学習を行い、その分テキストなどもコンパクトなのが利点。

また、「Vラーニングシステム」という動画講義スタイルで、短時間で細かく区切られた講義内容と、6段階の速度調整で自身に合った再生速度で受講できます。

税理試験の科目合格者や公認会計士など、一部の資格取得者は50%前後の割引が受けられる制度も充実しており、他社からの乗り換えで受講する方にもおすすめです。

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アガルート(ネットスクール)

アガルート(ネットスクール)
講座・予備校名アガルート
料金(税込)130,400円~
学習スタイル通信
特徴・ライブ配信講義もある
・オンラインカウンセリングで学習プランを相談できる
・受講生専用SNS「学び舎」が利用可能

アガルートの税理士講座はネットスクール株式会社が提供する通信講座です。

リアルタイムに講義を見られるライブ配信講義と、受講期間内であれば24時間いつでも聴けるオンデマンド講義の2種類があります。

学習の流れはINPUT講義で知識を習得し、OUTPUT講義で解く力を高めていくというカリキュラムが特徴。

ネットスクール刊行の税理士試験対策本をテキストとして使用して学習を進めていきます。

また、受講生専用SNS「学び舎」で質問をしたり、講師とのオンラインカウンセリングで学習プランの相談ができたりと、サポート体制が充実しているのが利点です。

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LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインド
引用:LEC
講座・予備校名LEC
料金(税込)224,400円~
学習スタイル通信/通学/DVD
特徴・大手資格予備校で通学コースやDVD受講も可能
・全国公開模試で本番同様の環境を体験可能
・各種割引が豊富

LEC東京リーガルマインドは、1994年から運営されている資格予備校です。

通信教育だけでなく教室に通学しての通学コースも用意されており、自宅では集中できないという方におすすめです。

また、ネット環境が無い方向けにDVDでの受講も可能で、自身のライフスタイルに合わせた学習形態を選択できるのが利点。

全国公開模試が全国各地で開催され、実際の試験のように時間配分を考えながら解き進める経験ができるのもメリットです。

運営歴が長いためノウハウが蓄積されており、信頼性の高い大手で受講したい方は検討しましょう。

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資格の学校TAC

資格の学校TAC
引用:TAC
講座・予備校名TAC
料金(税込)400,000円~
学習スタイル通信/通学
特徴・11科目全て受講できる
・2022年の合格者占有率46.6%
・教育訓練給付制度の対象

資格の学校TACは、LECや大原と並ぶ資格予備校の大手です。

合格実績が豊富で、2022年度の合格者に対するTAC税理士講座受講者の占有率が46.6%と高く、2011年から2022年の累計合格者数が3,677名と多数の合格者を輩出しています。

そのため、手堅く合格を目指したい方にはおすすめですが、やや講座料金が高めなのが難点です。

その分、プロの講師陣に直接質問ができたり、実績に基づいて制作された教材で学習できるといった利点もあります。

なお、教育訓練給付制度の対象でもあるので、求職活動中の方は利用ができるか確認してみてくださいね。

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資格試験のFIN

講座・予備校名資格試験のFIN
料金(税込)78,000円~
学習スタイル通信
特徴・費用が安い
・MicroSDで講義動画が送られてくる
・スマホで見られる過去問集がある

資格試験のFINは、簿記・会計関連の通信講座です。

税理士講座の受講料が他社と比べると安く、リーズナブルな価格で受講したいという方に向いています。

学習スタイルはテキストを解きつつ講義動画を見ていきますが、動画がMicroSDで送られるという特徴があります。

ネット環境が無くても視聴できる半面、iPhoneなどMicroSDの端子が無い端末では利用できないのが難点です。

スマホで見られる過去問集などの提供もありますが、アプリなどの使いやすさでは他社の方が優れているため、料金を抑えたい方に向いた講座です。

資格の大原

資格の大原
講座・予備校名資格の大原
料金(税込)383,000円~
学習スタイル通信/通学/DVD
特徴・映像講義も人気講師が担当
・2023年の合格者占有率53.3%
・教育訓練給付制度の対象

資格の大原は、簿記など会計関連の資格に特に強みを持つ大手予備校です。

税理士試験の合格者も多数輩出しており、2023年度試験の合格者占有率は53.3%と高く、合格者の約半数が大原出身ということになります。

教室通学やWeb通信で受講できるだけでなく、DVD受講を選択できたり、教育訓練給付制度の対象講義があったりと、自身のスタイルに合わせて選べるのが利点です。

大手で実績豊富な予備校で受講したい方におすすめです。

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東京CPA会計学院

講座・予備校名東京CPA会計学院
料金(税込)328,000円~
学習スタイル通信/通学
特徴・会計専門の予備校
・1年の短期合格を目指せる

東京CPA会計学院は、公認会計士や簿記等の会計関連の講座を開講する予備校です。

通信と通学のスタイルから選択可能で、「基礎」「応用」「直前」の3つのカリキュラムから選択するのが特徴。

大手と比べると規模が小さいことから、キメ細やかなフォローを売りにしており、受験生一人ひとりに合った学習プランを相談できます。

1年間での短期合格を目指すのが基本で、ある程度基礎が備わっており資格取得まで時間をかけたくない方におすすめです。

資格スクール大栄

資格スクール大栄
引用:資格スクール大栄
講座・予備校名資格スクール大栄
料金(税込)508,640円~
学習スタイル通学
特徴・通学して受講
・学割や紹介割引がある

資格スクール大栄は、通学してライブ講義やビデオ講義を受講するスタイルです。

教室が近くにあって、自宅だと集中できないという方に向いています。

それ以外は他社と比べて特徴が少なく、料金も高めです。

学割や家族などからの紹介で割引される制度があるので、活用できる方は申し込んでも良いでしょう。

税理士の通信講座・予備校はどこがいい?おすすめの比較方法

税理士の通信講座・予備校の、おすすめの比較方法・選び方を解説します。

主に以下の5点を意識して選んでみてください。

  • 費用は安いか
  • 講師などのサポート体制は充実しているか
  • 教材の質は良いか
  • 合格率や合格実績は良いか
  • 受講可能な科目はどうなっているか

税理士試験は5科目に合格しないといけないので、学習期間も必然的に長丁場となります。

自身に合った講座を選択することで、モチベーションや金銭的負担を抑えられるため参考にしてみてください。

費用は安いか

まずは、費用が安いかどうかは確認しておきましょう。

税理士試験は複数科目の受験が必要で、多くの予備校や通信講座では科目ごとに料金がかかります。

また、必須科目の簿記論と財務諸表論はセットで受講できても、その他選択科目は1科目ごとに料金が必要な場合も多いです。

自身で受験する科目を選ぶ性質上、仕方ない部分もありますが、5科目受講しようとすると、それなりの金額が必要なので注意してください。

講師などのサポート体制は充実しているか

講師に質問ができるのか、添削指導はあるのかなどサポート体制についても確認しておくとよいでしょう。

質問は大手予備校だと無制限な場合もありますが、回数制やそもそも質問できないといったパターンもあります。

他にも学習プランのカウンセリングなど、各予備校や講座ごとに独自のサービスが提供されているので、申込前に確認しておきましょう。

教材の質は良いか

どのような教材を使用して受講するのかは要チェックです。

例えば以下のようなポイントは確認しておきましょう。

  • 教材の評判はどうか
  • 移動中などのスキマ時間に学習できるか
  • 画像や図表が多く分かりやすいか
  • 動画教材は再生速度の変更などの機能が充実しているか

テキストを使用する場合は分かりやすいかどうかは重要なポイントです。

また、Web教材の場合は移動中や休憩中などちょっとしたスキマ時間を利用できるような形式になっているかで、使いやすさが変わってきます。

講師の講義動画をはじめ、相性によるところも大きいので、事前にホームページなどでチェックできるようであれば見ておきましょう。

合格率や合格実績は良いか

合格率や合格実績をホームページ上でうたっているところは、ある程度の信頼性があるため安心です。

資格予備校や通信講座は、実際に教材を使って合格することが目的です。

実績が表示されていないところよりは、公開しているところを選ぶのがよいでしょう。

大手予備校などは実績を公開しているところも多いため、選ぶ際の参考にしてみてください。

受講可能な科目はどうなっているか

税理士試験は必須の2科目と、選択科目の中からも必須1科目を含む3科目に合格することで資格取得可能です。

科目の内訳は以下の通りです。

科目名備考
簿記論必須科目
財務諸表論必須科目
所得税法法人税法といずれか必須
法人税法所得税法といずれか必須
相続税法選択科目
国税徴収法選択科目
固定資産税選択科目
酒税法・選択科目
・消費税法とどちらかしか受けられない
消費税法・選択科目
・酒税法とどちらかしか受けられない
事業税・選択科目
・住民税とどちらかしか受けられない
住民税・選択科目
・事業税とどちらかしか受けられない

簿記論、財務諸表論、所得税法または法人税法は、必須科目なのでほとんどの予備校や通信講座で開講されています。

しかし、それ以外の選択科目は、場合によっては開講自体されていないことがあるため、注意しましょう。

どの科目を選択するかは、自身のキャリアプランなどとも照らし合わせて考える必要があります。

学習プランのカウンセリングを受ける際に、講師の方に相談してみてください。

税理士の通信講座・予備校の料金相場

税理士の通信講座・予備校の相場は、300,000円前後です。

今回ご紹介した9社の平均から換算しており、簿記論・財務諸表論をどちらも受講した場合の料金となります。

ただし、実際の費用は受講するコースなどによって大きく変わります。

スタディングや資格試験のFINといった格安の講座もあるため、基本的には400,000円以上は費用として見ておいた方がよいでしょう。

費用が安い税理士の通信講座・予備校は?

費用が安い税理士の通信講座・予備校は以下の3つです。

講座・予備校名料金(税込)
スタディング74,800円~
クレアール263,000円~
資格試験のFIN78,000円~

他2つが安いためクレアールは一見高めに見えますが、多数のコースがあり直前コースなどは10万円を切る価格でも提供されています。

また、「〇月限定割引」といった時期限定の大幅割引が行われている場合があるのも利点です。

とはいえスタディングなどはさらに安い料金で利用できるため、とにかく費用を抑えたい方はスタディングを選びましょう。

合格率や合格実績が高い税理士の通信講座・予備校

合格実績が特に高いのはTACと大原です。

講座・予備校名合格者占有率
資格の学校TAC46.6% ※2022年
資格の大原53.3% ※2023年

年度によって異なるものの、直近での合格者占有率が高かったことが公開されています。

いずれも資格予備校としては大手なので、確かな実績のある講座を受講したい方におすすめです。

社会人におすすめの税理士の通信講座・予備校

社会人におすすめの税理士の通信講座・予備校は、スタディングです。

スマホなどのアプリで学習が完結し、スキマ時間を活用しやすい学習カリキュラムとなっています。

移動時間や休憩中など、ちょっとした空き時間にも学習しやすいため、働きながら学習時間を確保するのが重要な社会人に向いています。

大学生におすすめの税理士の通信講座・予備校

大学生におすすめなのは、TACです。

22歳以下の方の早期受験を応援するキャンペーンを行っており、在学中の合格を目指せるプランがあります。

料金も割引され、たとえば通常780,000円の5科目パックが730,000円で受講できるなどお得な料金で受講可能です。

在学中に税理士資格を取得したい方はぜひ利用しましょう。

その他、資格の大栄では学割があるので、通学受講に抵抗が無い方は検討してみてください。

完全オンラインで学べる税理士のおすすめ通信講座

完全オンラインで学ぶならスタディングがよいでしょう。

他社と違いテキストが不要ですべてWebで完結します。

テキストも問題集もアプリ教材なので、スマホ1台あればどこでも学習できるのが利点。

1回あたりの講義時間も60分以下と短めなので、効率よく学習可能です。

通学をして教室で講義を受けられる税理士のおすすめ予備校

通学で講義を受けるなら、TACや大原などがおすすめです。

全国に教室が展開されているので、主に都市部へのアクセスがしやすい方に向いています。

また、自宅だと集中できないといった場合でも、通学受講だと学習が捗るかもしれません。

通学はやや料金が高めな傾向ですが、自習室の利用や、講師に直接質問ができるといった利点もあるため、自身のスタイルに合わせて選択してください。

税理士に関するよくある疑問

税理士の学習は何月から始めるのがいいの?

学習自体は何月から始めてもOKですが、税理士の各科目試験が毎年8月なので、1科目あたり1年ほど前から始めるのがよいでしょう。

ただし、税理士資格は必須科目を含む5科目に合格する必要があります。

1年で5科目合格して資格を取得する方はほとんどいないので、基本的には年間1科目から3科目程度の合格を目指すのが一般的です。

中でも簿記論と財務諸表論は必須科目なので、まずはこの2科目の合格を目指してみてください。

詳しい試験日程は国税庁のホームページに掲載されます。

独学で税理士の資格は取得できる?

独学での税理士資格取得は、不可能とまではいえませんが難しいでしょう。

税理士資格は試験範囲が広く、数年かけて資格取得を目指すため長丁場です。

モチベーションの維持が難しいだけでなく、試験範囲に対して効率的に取り組まないと膨大な時間がかかってしまいます。

また、簿記などと比べると市販教材の数が少ないため勉強自体がしにくいのも難点です。

よほど実務経験があって知識が豊富な方以外は、通信講座や予備校を利用するのがおすすめです。

税理士の通信講座や予備校は自身に合ったものを選ぶのがおすすめ

本記事では、税理士の資格取得におすすめの通信講座・予備校を解説しました。

税理士資格は税務会計に関する膨大な範囲の学習が必要で、効率的に科目合格するには通信講座や予備校の利用がほぼ必須です。

通学にするか通信にするかは自身のライフスタイルに合わせて選ぶのがよいでしょう。

社会人の方で働きながら勉強したいという方は、アプリで学習ができるスタディングがおすすめです。

比較的料金が安く、2023年度は488名の合格者を輩出するなど実績もあるためぜひ活用してください。

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