身のまわりで「簿記の資格って就職・転職活動でも評価されるらしいよ!」や「簿記の知識があれば家計の改善ができます!」というような話を聞くと、自分も取得しておいた方がいいのかな?と思う人もいるかも知れません。
ですが、「学生時代に数学が苦手で文系だった自分には到底取得できるような資格でない」と感じている人も多いと思います。
そこで、今回は文系で数学が苦手だった人でも簿記の試験に合格できるのか?というテーマで解説していきます。
記事の後半でも解説していますが、文系だった人でも簿記資格の取得は充分可能。
数学が得意かどうかということよりも大切なポイントについても書いていますので、ぜひ記事を読んでみて簿記資格の取得を目指してみましょう!
目次
簿記3級講座の比較表
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学生時代に文系で数学が苦手だった人でも、簿記の試験に合格できる?

結論からお伝えすると、数学が苦手でも、超文系でも、会計初心者でも、簿記の試験は突破できます!
私自身も高校生までは数学が苦手だったので文系でしたし、簿記の資格取得を目指すときもすべて1からの勉強でした。
ですが、正しい勉強法を続けていくことで独学で簿記3級の試験にも無事合格。
現在もその時に勉強した知識と技術を駆使して、仕事や家計にも活かせています。
また、私と同じ文系でそこまで数学が得意ではなかった友人が「この前、簿記1級試験に合格したよ!」と嬉しい報告をしてくれました。
このような事実からも、たとえ学生時代に文系で数学が苦手であったとしても、簿記の資格を取得することは充分に可能と言えます。
小学生・中学生・高校生でも、簿記試験に受かった実績がある

次に、小学生・中学生・高校生でも、簿記試験に受かったというニュースを紹介したいと思います。
高校生になると、普通科・商業科、文系・理系などの進路に分かれることが多いと思いますが、小学生や中学生はまだ義務教育期間中なので基本的にはまわりの友達と同じような勉強をしているはず。
ここで紹介する子どもたちは、普段の学校の勉強に加えて習い事のようなスタイルで簿記の勉強をしている人が多いです。
簿記3級に受かった小学生
最初にご紹介するのは、簿記3級の試験に合格した小学6年生のニュースです。
記事を読むと家族と一緒に勉強していたり、簿記会計教室に通ったりすることで、基本的な簿記の知識や技術を習得。
簿記については義務教育では習わない内容ですが、正しく勉強すれば小学生でも突破できる試験であるということが分かります。
参考:小6が簿記3級合格 広島・安佐南の栗栖さん | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)
参考:11歳が簿記3級に合格 お小遣は家族に野菜を売り調達 [子どもって、すごい]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
簿記2級に受かった中学生
次に、簿記2級の試験に受かった中学生のニュースをご紹介します。
中学3年生や中学2年生が簿記2級に合格したという内容の記事が載っていますが、実際のところ簿記2級の試験は商業高校に通う学生でも取得するのが困難。
さらに簿記2級は、商業簿記に加えて工業簿記も試験範囲になっており、一般的には高校卒業レベルの内容と言われています。
ただし、正しい勉強法を身に付ければ、義務教育のうちに資格を取得できるということが、このニュースからも証明されています。
参考:小5生 日商3級合格 中3生 日商2級合格 毎日新聞に掲載されました! – 奈良県立奈良情報商業高等学校 (e-net.nara.jp)
参考:中学2年生が見事2級合格!第143回日商簿記検定2級合格体験記(涼竜君) | 簿記通信講座 1級2級3級対策短期合格者多数の実績【柴山政行の簿記検定通信教育】 (bokikaikei.info)
簿記1級に受かった高校生
少し上位の級ですが、簿記1級に受かった高校生についてもご紹介します。
簿記1級は大学卒業レベルと言われるほど、難関資格の1つ。
さすがに簿記1級ともなると多少の数学の知識が求められますが、そこまで高度な数学の知識が必要な訳ではありません。
後述しますが、簿記1級に求められる数学の知識は中学校で習う連立方程式程度の知識が備わっていればOKです。
もし、過去に連立方程式を解く問題であまり苦戦した記憶がない人は、簿記1級の試験合格を目指してステップアップしていくと良いでしょう。
資格を取得する目的にもよりますが、簿記1級を取得すれば大企業の経理・財務部門で勤務したり、独立して開業したりなど、将来の選択肢が大幅に広がります。
参考:日商簿記1級合格 浜松商高の梶井さん、治部さん:中日新聞しずおかWeb (chunichi.co.jp)
参考:「平商」最後の年に簿記1級合格 歴史に名を刻んだ高校生 | 話題 | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)
【番外編】簿記1級に受かった中学生
最後に番外編として、簿記1級に受かった中学生をご紹介します。
先ほどもお伝えしたように、簿記1級の試験は大学卒業レベルの知識が求められるとても難しい試験です。
参考リンクにある14歳の中学生は、その簿記1級の試験に受かったというのですから驚き。
まさに神童と呼ぶにふさわしい少年とも言えます。
勉強を始めたのが小学4年生からで小学5年生の時に簿記2級に合格とありますので、ここでもきちんと正しい勉強をすれば小学生でも理解できる内容であることが分かります。
経理の仕事をしている父親のサポートがあったとはいえ、かなりの快挙です。
凄すぎて参考になるか分かりませんが、少なくとも数学が苦手だから簿記に受からないということは無さそうです。
小中学校の勉強以外にプラスアルファで簿記の勉強をしていたとしても、数学に関する知識についてのみに限定するなら、必要なのは義務教育で習う数学の範囲まで。
どうしても勉強の途中で数学の知識が必要になってしまったら、その単元だけ教科書を開いてマスターすれば良いのです。
参考:14歳が日商簿記1級合格 青木さん(土佐中)快挙 「頼られる会計士」目指す | 高知新聞 (kochinews.co.jp)
簿記試験にはどれくらいのレベルの数学の力が要求されるの?

ここまで数学が苦手でも簿記試験を突破できる可能性は充分にあります、と書いてきました。
そこで、今度は簿記3級、簿記2級、簿記1級のレベル別に分けてどれくらい数学の知識が必要なのかを具体的に見ていきましょう。
簿記3級合格に必要な数学の知識
まずは簿記3級について。
簿記の考え方やルールについてはきちんと理解する必要がありますが、ここでは数学の知識に限定して話を進めていきます。
簡単な算数、四則演算の基礎知識
基本的には簡単な算数や四則演算ができれば、3級合格に必要な知識は備わっているといえるでしょう。
小学生や中学生でも合格実績があるくらいなので、「数学」というよりは「算数」の問題がスラスラと解ければ特に問題ありません。
簿記2級合格に必要な数学の知識
次は簿記2級について。
簿記3級と違って、簿記2級は商業簿記と工業簿記の両分野が試験範囲となります。
簡単な方程式、関数の知識
簿記2級で言えば、中学校で習う方程式や一次関数の問題が解ければOKです。
損益の計算や、製造間接費の計算をするときに多少これらの数学の知識が必要となります。
簿記1級合格に必要な数学の知識
最後は簿記1級について。
簿記1級は、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4つの科目で構成されています。
1級の試験となると試験範囲は膨大ですが、求められる数学の知識はそこまで高度ではありません。
中学レベルの連立方程式の知識
では簿記1級で、具体的にどれくらいのレベルの数学の知識が必要とされるのでしょうか?
この点について言及しているサイトがありましたので、ご紹介します。
公認会計士試験や日商簿記1級クラスになると、ごく一部で中学レベルの連立方程式を活用する場面もありますが、それが要求される数学知識のMAXです。
数学が苦手でも簿記検定や公認会計士試験はクリアできる!
さきほども少し触れましたが、数学の知識だけに限定すれば、中学校で習う連立方程式の知識さえあれば1級合格も射程圏内に入ります。
簿記試験突破に必要な3つのポイント

ここまで、簿記試験合格のためにどれくらい数学の知識が必要なのかという点について言及してきました。
ですが、簿記の試験は数学の力をはかるための試験ではなく、あくまでも簿記会計のレベルをはかるための試験です。
そこで、最後に簿記試験突破のために必要な3つのポイントについてご紹介します。
会計ルールの習得
簿記の試験は、数学の試験のように公式を覚えれば解けるというような種類の試験ではありません。
与えられた帳簿やそこに書かれた数字からその場で自分で計算をして、必要な答えを導き出していきます。
そのためには、会計ルールの原則を習得することが必要不可欠です。
いくら計算が得意でも、会計のルールを知らなければ与えられた問題を解くことができません。
初めて簿記を学ぶという人は、3級から徐々にステップアップしていくのが良いでしょう。
過去問や模擬試験の反復演習
簿記の試験は知識を試すだけの試験ではないので、暗記だけでは対応することができません。
知識と技術、その両方の力が試される試験なのです。
そのため、いくらテキストの内容を理解できたとしても、実際に問題を解こうとすると中々手が動かないということもしばしば。
合格のために重要なのは、過去問や簿記試験の反復練習となります。
実際に問題を解いてみることで会計ルールを脳と身体で体感し、理解したという感覚に繋がります。
試験対策をする際は、必ず反復して問題を解くようにしましょう。
基本的な電卓の操作
電卓の操作に関しても、合格を勝ち取るために必要な技術の1つです。
簿記の試験はかなりスムーズに問題を解けたとしても、制限時間ギリギリになる人も多いです。
というのも、問題のボリュームが多く、細かい計算が必要になることで必然的に時間を取られてしまうから。
おそらく試験中に迷っている暇はないので、電卓を素早く打てるだけで時間をうまくコントロールできます。
ちなみに、簿記の試験はスマホの使用は禁止ですが、電卓は持ち込み可能。
普段はエクセルやスマホの電卓アプリ等で計算しているという人も、簿記の試験では基本的な電卓の操作をマスターする必要があります。
数学が苦手でも関係なし!簿記試験突破のカギは、本試験までにどれだけ多くの問題を解いたか

簿記の試験は数学が苦手かどうかということよりも、本試験までにいかに多くの問題を解いたかどうかが重要です。
数学の知識は最低限あれば問題ないので、それよりもまずは「簿記会計のルールの習得」、「問題の反復演習」、「電卓の操作」などに重きを置いて対策を練ると良いでしょう。
簿記は知識と技術、その両方のスキルが試される試験なので、その部分を意識しながら勉強を続けていきましょう。
また、暗記だけで対応できないということは、対策にそれなりに時間がかかるということでもあります。
簿記の資格取得を目指す際は、本試験までの時間を逆算してスケジュールの管理をすることも重要です。
もし数学に苦手意識がある場合は、簿記の勉強に加えて必要な数学の知識を克服するための時間も考慮しておくと良いでしょう。
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