社会人から学生にまで人気の高い資格である「日商簿記2級」。
3級取得後に2級の学習を始めると、難易度が上がり難しく感じる方もいるはず。
簿記2級の資格取得にあたって、以下のような悩みをお持ちではないですか?
簿記2級を効率的に学習する方法は?
試験対策のコツはある?
この記事では、簿記2級合格に向けた、効率的な学習方法や試験対策について解説します。
簿記2級を誰でも合格できるような裏ワザは残念ながらありません。
しかし、闇雲に独学で進めるよりも合格する可能性を上げる方法はあります。
これから簿記2級の学習に取り組む方は、ぜひ本記事の内容をチェックしておくと良いでしょう。
目次
簿記2級オンライン講座の比較表
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簿記2級の学習方法の裏ワザ【インプット編】
簿記2級の学習方法の裏ワザを解説します。
本項では、知識を学習していく「インプット」における効率的な学習方法をご紹介。
- 土台となる簿記3級の基礎を固める
- オンライン講座でポイントを学ぶ
- 仕訳を暗記せずに理解する
- 新論点をしっかり把握して臨む
- 工業簿記を重点的に対策する
- 複数の教科書を使う
簿記2級は3級よりも範囲が広がり、問題の難易度も増しています。
学習を効率的に進めたい方は、上記のようなポイントを意識して取り組んでみて下さい。
土台となる簿記3級の基礎を固める
まずは簿記2級の資格取得をするうえで、前提となる簿記3級の知識を習得しておきましょう。
簿記2級だからといって、簿記3級の知識は無関係ではありません。
むしろ、簿記2級の知識の土台になる基礎が簿記3級です。
そのため、簿記2級の学習内容が理解できないという方は、簿記3級の知識が足りていない可能性があります。
また、簿記3級を受けずに簿記2級から受けようと考えている方も、簿記3級の内容からスタートするのがおすすめです。
簿記3級はオンライン講座などでも比較的安い金額で学習できるので、簿記2級の知識を効率よく身に着けるためにも、簿記3級をしっかりとインプットしておきましょう。
なお、簿記3級の知識を再度インプットするには、CPA会計学院の資料請求でもらえる無料の教材・問題集が便利です。
全700ページにわたるテキストや問題集のPDFデータと、講義動画が無料でもらえるというまさに裏ワザ。
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オンライン講座でポイントを学ぶ
簿記2級は試験範囲も広く、難易度が高いため、できれば独学よりもオンライン講座などを活用して学習しましょう。
学習範囲は決まっているため、各社の講座は試験範囲に的を絞っており、出題傾向などから効率的な配分で学習を進められます。
スマホなどを使ったWeb教材で学習できるところも多いため、社会人で学習時間が確保しにくい方にもおすすめです。
独学だとどうしても「どこを重点的に学習すればいいのか」が分かりにくいため、特に初めて簿記2級に取り組む方はぜひ検討してみてください。
オンライン講座だと
は料金がコミコミ1万円台と圧倒的に安く、スマホで学習を進められる人気の講座となっています。仕訳を暗記せずに理解する
仕訳は簿記3級から1級にいたるまで重要な項目です。
テキストをただ暗記するのではなく、仕訳内容をしっかりと理解していくことが点数に繋がります。
そもそも仕訳とは取引内容を記帳することで、借方や貸方に勘定科目と金額を記載していきます。
仕訳を間違えると、その後の計算問題の数字も変わってくるので、まずは確実に理解できるよう重点的に学習を進めてみてください。
仕訳は簿記3級でも基本的な内容として出題されるので、自信が無い方は簿記3級の問題から解いていくと良いでしょう。
新論点をしっかり把握して臨む
簿記2級は、新論点の内容もしっかりと把握してから学習を進めましょう。
新論点は試験範囲の改定などにより、新たに追加される問題範囲のことです。
2023年は変更はありませんが、2022年には「売上諸掛」や「収益認識基準」などいくつかの科目が追加になっています。
新論点は応用問題よりも基礎的な内容が問われることが多いため、最新のテキストを使うなどしてきっちりと内容把握をしておくようにしましょう。
工業簿記を重点的に対策する
工業簿記は、簿記3級には無かった範囲なので、特に重点的に学習してください。
簿記2級は配点が大きく、新しい範囲ということもあって苦手意識を持っている方もいるかもしれません。
しかし、内容を理解すれば商業簿記よりも難易度は低いので、ぜひ逃げずに取り組みましょう。
工業簿記は範囲が膨大な商業簿記に比べると問題のパターンもある程度決まっており、学習しやすいのが利点です。
工業簿記で大きく点を稼げば合格率も上がるので、満点を取るつもりで学習してみてください。
複数の教科書を使う
教科書・テキストは複数使用するのがおすすめです。
一つの教科書で説明が分からなくても、もう一方の教科書だと分かりやすいといったことはありがちです。
また、あるテキストでは軽く出題されていた内容が、別のテキストでは重点的に対策されているといった事態もあります。
ただし、1冊のテキストは可能なら何週か取り組んでから次へ移るのがおすすめです。
1冊を1回読んだ程度では内容を全て理解するのは難しいので、ひとつのテキストや問題集を複数回学習し、内容を覚えてしまうくらいになったら次へと移るのが良いでしょう。
簿記2級の学習方法の裏ワザ【アウトプット編】
続いて、簿記2級の知識をアウトプットする際の裏ワザを紹介します。
- 問題演習の量を増やす
- 連結会計の精算表の作成に慣れる
- 要点をまとめたノートをつくる
- 図や表を積極的に書く
アウトプットは、簿記2級のテキストなどを通して得た知識を使って、問題を解いていくことを指します。
せっかく得た知識もうまく使えなければ実力を発揮できないので、ぜひアウトプットの練習も行って下さい。
あらかじめ試験の範囲は公開されているため、いかにインプットした知識を活用するかが重要です。
問題演習の量を増やす
アウトプットにおいて重要なのは、問題演習の数をとにかくこなすことです。
さまざまな種類の問題を解き、どんな出題形式でも対応できるようになることが理想です。
1冊の問題集を繰り返し解き、問題の答えを暗記してしまうくらいになったら、次の問題集に移りましょう。
インプットした知識を、正しくアウトプットできるようになるためには、知識をどこで使うのかを知ることが重要です。
出題のされ方によって、インプットした内容の使い方が分かってきます。
Web講座などを見てテキストを読み進めていくだけでは、意外と知識は身に着きません。
問題演習で実践しながら、知識を活用できるようになりましょう。
連結会計の精算表の作成に慣れる
連結会計の精算表の作成に慣れるように、何度も練習を繰り返しましょう。
連結会計の精算表は、簿記3級では個別会計精算表だったものを、連結会計で処理したものです。
親会社と子会社の決算処理などに利用される精算表です。
一見複雑に見えるため、簿記2級の範囲の中でも苦手とする人が多い分野ですが、「仕訳」と「手順」を意識して学習してみてください。
試験範囲としてもほぼ確実に出題されるため、理解すれば得点しやすい範囲でもあります。
何度も問題を解いて慣れることが重要なので、苦手意識を持っている方もぜひ挑戦してみてください。
要点をまとめたノートをつくる
苦手なポイントや、重要なポイントをまとめたノートを作成するのも有効です。
ノートにまとめるには内容を理解する必要があります。
アウトプットを繰り返すことで知識が定着するので、ノートにまとめると理解もしやすくなるはずです。
また、試験直前によく間違えるポイントや重要なポイントを読み返せるので効率よく復習できます。
ノートは手書きでもPCなどにまとめるのでもどちらでもOKです。
どこが重要なポイントなのかは、試験の予想問題や模擬試験で頻出されている部分を参考にしてみましょう。
図や表を積極的に書く
図や表を積極的に作成すると、理解しやすくなるだけでなく、後から見返したときにも分かりやすいのでおすすめです。
簿記は2級に限らず表の内容を読み解き、記載していく試験でもあるため、表の形式になれていくことが重要です。
表に見慣れておくと、問題を解く際にも見るポイントが絞り込みやすくなり解答スピードも向上するはず。
さらに、取引や帳簿の流れを視覚化することで理解も深まりやすくなります。
アウトプットの観点から見ても、知識が身に付きやすくなるので、ぜひ図や表でノートにまとめてみてください。
簿記2級の試験対策の裏ワザ
簿記2級の試験対策における裏ワザを解説します。
- 予想問題集や模擬試験で試験慣れする
- 模擬試験や問題演習の結果を分析する
- 電卓の操作に慣れる
- 頻出・重要なキーワードをおさえる
インプットとアウトプットを繰り返して学習を進めた方は、ぜひ実際の試験問題を解いてみてください。
予想問題集や模擬試験などを活用し、本番の練習をしておきましょう。
また、ときには図書館やカフェなど、外部の環境音がある状態で試験の練習をすることも重要です。
本番では騒音は無くても、自室のように静かで落ち着ける環境とは限らないので、どんな状況でも問題を解けるように練習しておきます。
予想問題集や模擬試験で試験慣れする
予想問題や模擬試験で、本番と同じ出題形式に慣れてください。
テキストの演習問題だと、本番の出題形式と少し異なる場合があるので、インプットとアウトプットを終えた後は実際の試験の予想問題などで練習することが重要です。
特に、試験問題は大問の中でいくつもの数字などを記載して財務諸表を完成させていく場合があるため、ケアレスミスの対策も必要になってきます。
繰り返し試験問題を解くことで、本番でも焦らず解き進めやすくなるため、ぜひ試験が近づいてきたら予想問題や模擬試験に挑戦しましょう。
模擬試験や問題演習の結果を分析する
模擬試験や問題演習など、問題を解いたあとは内容の分析も行うと良いでしょう。
特に、間違えた箇所を控えておき、後日解き直すなどして分からない部分を潰していくのがおすすめです。
自身の苦手な箇所と、得意な箇所を把握することで次の学習内容に活かしてください。
特に苦手な個所を放置しておくと、点数を取れない箇所が増えていくことになるため、内容分析のうえ点数の取りこぼしが多い箇所は重点的に学習しましょう。
電卓の操作に慣れる
電卓の使い方に慣れるのも、簿記2級の資格取得には重要な要素です。
試験会場には電卓の持ち込みが許可されていますが、初めて使う電卓だとタイプミスなどで点数の取りこぼしにも繋がります。
スマホの電卓は持ち込めないため、簿記の試験用に電卓を用意し、普段から使い慣れていくようにしてください。
また、試験中は周囲が一斉に電卓を叩き始めるのである程度は音がします。
音がある中でも試験問題を解き進められるよう、時には外出先で試験問題を解くなど外部の騒音に慣れておきましょう。
なお、試験に持ち込める電卓は計算機能のみの機種だけです。
以下のような特殊な機能が付いた電卓は持ち込めないので注意してください。
- 印刷・出力機能
- 音の出る機能
- プログラム機能
例:関数電卓や原価計算等の公式の記憶機能 - 辞書機能
最新の情報は簿記2級の公式ホームページを確認してください。
頻出・重要なキーワードをおさえる
簿記2級では、一般的には聞きなれないような特定のキーワードが問題に頻出します。
これらのキーワードを理解し、関連する問題のヒントとして活用しましょう。
具体例を挙げてみます。
たとえば「仕掛品」。
これは、まだ完成していない製品で、生産過程の途中にあるものを指します。
逆に「完工品」は、生産が完了し、販売可能な状態にある製品を指します。
また、「加工原価法」というキーワード。
これは、加工工程ごとに原価を記録する方法です。
原価を追跡し、各工程ごとにコストを正確に把握します。
このようにキーワードをしっかり理解し、それぞれがどのような概念や計算方法を指しているのかを把握することが重要です。
そして、これらのキーワードを問題解決の際に活用することで、問題のポイントを押さえやすくなります。
そのためには、関連する問題集や過去問を解くことで、これらのキーワードがどのような形で問題に出されるかを把握することが役立ちます。
独学よりもオンライン講座を使うほうが効率的
簿記2級の学習は、独学よりもオンライン講座や通信講座を活用するのがおすすめです。
簿記2級は3級よりも大幅に試験範囲が広がり、問題の難易度も上がります。
効率的に学習を進めたい場合は、合格実績などに裏打ちされたノウハウのあるオンライン講座などを利用するのが良いでしょう。
簿記2級の資格取得には、簿記3級を取得した方でも350時間以上の学習時間が必要とされています。
さらに簿記2級の合格率は20%前後と低く、独学ではきっちりと理解しながら学習を進められる方でないと難しいでしょう。
参考:商工会議所の検定試験
合格率を少しでも上げたい方や、効率良く学習を進めたい方は、オンライン講座の受講を検討してみてください。
簿記2級は試験対策と効率的な学習が有効!オンライン講座もおすすめ
この記事では、簿記2級合格に向けた裏ワザを紹介しました。
誰でも簡単に合格できる裏ワザはありませんが、効率よく学習を進めるコツはあります。
どのように学習を進めればいいか迷っている方は、本記事を参考に取り組んでみてはいかがでしょうか。
効果的な学習方法は、オンライン講座を利用することです。
受講者たちを合格に導いたノウハウがあるので、安心して学習を進められます。
中でもおすすめはオンラインスクールの
です。スマホを使ってスキマ時間に学習が進められるのが利点で、費用も比較的リーズナブルなのが特徴。
社会人の方でも移動中や外出先で学習しやすいため、効率的に簿記2級の学習を進められます。
できるだけ早く合格したい方はぜひ検討してみてください。
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簿記2級が難し過ぎるので裏ワザが知りたい