簿記2級で年収は上がる?年収アップにつなげる方法や活かせる仕事、有効な理由を解説

簿記は就職や転職に有利な資格検定として、幅広く認知されています。

その中でも、簿記2級は入門編の3級よりも難易度が高く、2級合格が年収アップにつながるか分からないために尻込みする方も多いでしょう。

簿記2級で年収は上がる?

簿記2級に合格して、年収を上げる方法とは?

簿記2級が活かせる仕事・職業はどれ?

簿記2級に合格できると、年収が上がる可能性は高まります。

なぜなら、簿記2級は経理や財務領域における専門性のあるスキル保持者として認められる検定レベルであるためです。

この記事では、簿記2級を年収アップにつなげる方法簿記2級を活かせる仕事とともに、有効とされる理由について順にお伝えします。

今の年収に不満や不安を感じているならば、簿記2級合格に挑戦して、キャリアアップやキャリアチェンジで年収アップを図りましょう。

なお、簿記2級は独学は難しく、簿記2級特化の通信講座を利用した方が効率的です。

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簿記2級で年収は上がる?

簿記2級で年収は上がる?

日商簿記2級の検定に合格できると年収が上がる可能性が高まります

なぜなら、簿記2級は財務・経理における専門性の高いレベルの検定試験と一般的に評価されているためです。


財務・経理などの会計関連職における平均給与はボーナス込みで約480万円です。

しかし、従業員数が千名以上の企業だと平均給与が560万円になり、40歳以降では600万円を超えて平均給与700万円が見えてきます。

会計事務従事者
(企業規模10名以上)
会計事務従事者
(企業規模1,000名以上)
公認会計士,税理士
(企業規模10名以上)
平均給与4,846千円5,650千円7 467千円

参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

つまり、会計に関する業務経験と簿記2級の高い専門性を持って大企業での会計関連職に就けると、年収600万円以上の実現性が高まります

簿記2級を年収アップにつなげる方法

簿記2級を年収アップにつなげる方法

簿記2級の合格をきっかけに、年収アップを実現する方法はいくつもあります。

なぜなら、簿記2級合格は経理領域における専門性の高さを示せる実績として、企業において広く知られているためです。

簿記2級の合格から年収アップを目指す具体的な方法は以下の4つです。

  • 実務経験を積む
  • 資格手当を得る
  • 上位資格に挑戦する
  • 給与水準の高い企業へ転職する

自己投資や努力により苦労して勝ち得た簿記2級合格を確実に年収アップにつなげましょう。

実務経験を積む

簿記2級に合格し、経理・財務としての実務経験も積み上げると年収アップにつなげやすいです。

経理・財務業務は実務で経験した領域の広がりが、自身の市場価値向上に直結するためです。


例えば、簿記2級で学ぶ連結決算は他の経理業務と比べて専門性が求められ、状況によっては他部門や子会社とのやり取りも求められます。

そのため、連結決算の業務経験があると、経理における専門性に加え、仕事に欠かせない調整・対話スキルも備えていると明示しやすいです。


簿記2級で習得した知識を業務に活用して対応業務を拡大させ、昇進や昇格による年収アップを図りましょう。

資格手当を得る

簿記2級に合格したことを社内に報告したり人事情報に反映したりすると、資格手当の支給対象にする企業もあります。

資格手当は、企業が定めた特定の資格を保有している社員に対して、通常の給与とは別に支給される福利厚生制度の1つです。

業務の高度化や生産性向上を期待できる高いスキルの獲得を社員に促進するのを目的に、資格手当制度を導入する企業は少なくありません。

支給される手当の金額は月額数千円程度のケースが多いため、劇的な年収アップは実現できませんが、手取りの増加は実感できます。

自社に資格手当制度があり、対象資格に簿記2級が含まれているならば、漏れなく支給対象にしてもらえるよう手続きしましょう。

上位資格に挑戦する

簿記2級の合格を足がかりに、高年収を期待できる上位の資格試験に挑戦して、年収アップを図る方法もあります。

上位資格を保有していると、専門性の高さから希少な人材と認められやすく、高い給与の職に就ける可能性が高まるためです。


日商簿記1級は簿記の最上位であり、合格者は高度な簿記知識を持つ人材であるため、一般的な企業だけでなく監査法人などの道も開けます。

さらに公認会計士や税理士に合格できると、平均年収は約750万円に上がり、勤務先の企業規模や年齢次第で年収1,000万円も視野に入ります。

参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

簿記の上位資格保持者における高度な専門性へのニーズは高いため、上位資格の合格による中長期的な年収アップも選択肢に含めましょう。

給与水準の高い企業へ転職する

現状よりも高い給与水準の企業への転職は、年収を短期間で増加させるのに効果的なアプローチです。


例えば、前述のとおり、企業規模が大きくなると会計関連職の平均給与は80万円程度、増加します。

専門性の高い人材を求める傾向のある大企業が、求人情報の中で設定する保有資格として頻出するのが簿記2級です。

そのため、簿記2級合格から年収アップを目指すならば、給与の高い大企業への転職による給与アップも検討しましょう。

簿記2級を活かせる仕事

簿記2級を活かせる仕事

簿記2級の知識は、想像以上に幅広い仕事で活用可能です。

ビジネスにおいて簿記は不可欠であり、ほぼ全ての仕事で簿記の知識を活用できるためです。

仕事で簿記2級のスキルを活かしたいと考える際に、検討対象になる仕事として3つ挙げられます。

  • 企業の財務・経理部門
  • 企業の非経理部門
  • 会計事務所・監査法人・税理士事務所

簿記2級の知識を業務で利用して、実務経験も積み、仕事で活用できるスキルへ昇華させて、年収アップにつなげましょう。

企業の財務・経理部門

企業における財務・経理部門は、簿記の知識を最も活用しやすい業務部門です。

例えば、経理部門は日々のお金の流れを記録し、四半期や年度単位で業績を決算するのが主な役割です。

簿記2級では単体決算に加えて、子会社との連結決算に必要な知識を習得できるため、まさに勉強内容をそのまま活用できます。

財務部門も企業での予算管理や資金調達・運用などお金の流れに関する業務が主であるため、簿記の学習内容を業務に活かせます。

習得したスキルを業務に直接活用して、目に見える成果を上げられれば昇進や昇格の可能性も高まり、年収アップも期待できるでしょう。

企業の非経理部門

簿記2級で得られる知識は、経理・財務部門以外の部門業務でも活用できます。

例えば法人営業職の場合、簿記の知識があると財務諸表から顧客企業の経営状況や取り組みを読み解けて、課題の当たりづけが可能です。

営業は、一般的に顧客の担当者からの情報に基づいて提案する場合が多く、経営に大きなインパクトのある提案にならない場合もあります。

しかし、簿記の知識で財務指標を意識したアプローチができると、競合営業とも差別化でき、顧客からの信頼を高めやすくなります。


所属先が経理・財務部門でなくても習得した簿記の知識を業務で活用し、あなたの付加価値を高めて年収アップのチャンスを見いだしましょう。

会計事務所・監査法人・税理士事務所

会計事務所・監査法人・税理士事務所に所属できると、簿記2級で獲得したスキルを活用しやすいです。

上記企業での業務の中心が企業の決算処理を支援したり、財務諸表の内容を確認したりと、簿記を利用する仕事が多いためです。

例えば、税理士事務所だと簿記2級合格者であれば税理士のアシスタントを任せてもらえ、業務を通じて税理士の仕事内容を経験できます。

そのため、簿記2級から税理士へステップアップしたい方には、最適な仕事と言えます。

簿記2級は簿記の専門知識のある人材として認めてもらいやすいため、簿記知識を専門的に扱う職場への就職や転職も検討しましょう。

簿記2級が年収アップに有効な理由

簿記2級が年収アップに有効な理由

簿記2級は収入源を拡大して、効率的に年収アップを図るのに役立つスキルです。

仕事による給与所得はもちろん、株式などによる配当・譲渡所得や事業所得など、年収を高める源泉の強化につながるためです。

簿記2級が年収アップに有効とされる理由は次の4つ挙げられます。

  • 就職・転職で有利になる
  • 幅広い職種でスキル活用できる
  • 資産運用に役立つ
  • 本格的な副業や起業の基礎になる

年収増加における簿記2級の有効性を押さえておきましょう。

就職・転職で有利になる

簿記2級に合格していると就職や転職の際に、有利に働きます。

日商簿記2級は会計に関するスキルとして認めている企業も多く、経理職の求人条件で簿記2級に関する記載があるケースは少なくありません。

また、簿記2級の試験範囲は一般企業の経理業務で携わる内容と重なる点が多く、戦力になり得る人材として判断してもらいやすいです。

さらに、経営コンサルティング営業職でも簿記2級以上のスキルを求められる場合もあり、合格実績があると仕事の選択肢を広げられます。

つまり、簿記2級の合格実績は、希望するキャリアチェンジやキャリアアップの実現に役立つ可能性が高いです。

幅広い職種でスキル活用できる

簿記2級での学習内容は、企業の財務諸表の作成方法や見方であるため、経理職でなくても活用可能なスキルです。

なぜなら、簿記は経理業務に特化した知識ではないためです。

例えば、勤務先の企業における新たな取り組みや、現場への指示の意図や背景を自社の決算情報から推察できます。

また、非経理職の方が簿記2級の知識を得られると、従来の専門性に簿記知識を掛け合わせた領域を得意な仕事として見いだせます。

経営情報を読み解く力は業種・職種に関係なく重宝され、管理職などキャリアアップの際には重視されるスキルです。

そのため、幅広い職種で年収アップに役立つでしょう。

資産運用に役立つ

資産運用で個人の金融資産を増やしたい場合にも、簿記2級の知識は活躍します。

インフレ率の高まりや、株式投資による利益が非課税になる新NISAの開始で、配当利回りの良い株購入に人気が集まっています。

しかし、配当は企業業績にも左右されやすく、継続的に配当を期待できる企業を見極めるのは困難です。

手掛かりになるのは企業の活動を数字で表す財務諸表であり、数値の変化から企業の状況を判断する必要があります。

簿記2級では財務諸表の主たる項目の成り立ちから学ぶため、数値変化の背景が推察でき、投資すべき企業の見極めに役立ちます。

本格的な副業や起業の基礎になる

副業で本格的に稼いだり、個人事業主として起業する際にも簿記2級の知識は役立ちます。

事業所得として確定申告するには帳簿作成が必要であり、帳簿を作成するには簿記の知識が求められるためです。


例えば、青色申告で適用される特別控除を最大化するためには、複式簿記を用いて記帳した帳簿を保管しておく必要があります。

複式簿記は簿記で学ぶ仕訳そのものであり、簿記2級まで習得していれば、自分自身での帳簿作成が可能です。

事業所得は年収アップを実感しやすい所得であるため、簿記2級のスキルは年収アップに欠かせないものと言えます。

簿記2級の合格を年収アップのきっかけに

簿記2級の合格を年収アップのきっかけに

この記事では、簿記2級を年収アップに結びつける方法や活かせる仕事、年収アップに有効な理由を紹介しました。

簿記2級検定試験の合格実績があれば、年収アップの可能性は高まります。

なぜなら、簿記2級は経理領域において高いスキルがあると示すことができ、キャリアアップ・チェンジを後押ししてくれるためです。

また、経理業務を中心に幅広い業務で重宝されるだけでなく、資産運用や副業・起業など複数の収入源を確保するのに役立ちます。

簿記の経験や興味があるのであれば、簿記2級の合格から年収アップを実現させましょう。

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